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2012年4月20日 (金)

「結果を出す」~一瞬の喜びのために

先日の日経新聞のスポーツ欄「クールダウン」というコラムに「一瞬の喜びのために」という記事があった。曰く・・・

一瞬の喜びのために
 「結果を出す」――。選手や指導者らに試合への意気込みを尋ねると、よくこう返ってくる。この言葉、軽い文脈の中で発せられることも多く、画一的な感じがしてなかなか胸に響いてこなかった。しかし先日、貴乃花親方が横綱時代を振り返ったとき、改めてその重みについて考えさせられた。「苦しみしかなかった。楽しいと思えたのは優勝できた一瞬、それだけだった」
 1992年バルセロナ五輪の柔道男子78キロ級金メダリスト、吉田秀彦氏からも同じような話を聞いたことがある。練習に明け暮れた現役時代は「何がつらいかって、全部がつらかった」。それでも「試合で勝つと、つらさが忘れられた。その一瞬の喜びを味わいたいから頑張ってきた。だから結果が必要なんです」と吉田氏は強調した。
 スポーツの勝者は一握り。その勝者とて歓喜にふけるのはつかの間で、すぐに新たな精進が始まる。そんな厳しい世界で戦い続ける選手たちが、積み重ねる苦労から真に解放されるためには「結果を出す」しかない。実は、選手の思いがいっぱい詰まった言葉なのだろう。(金)」(2012/04/17付「日経新聞」p33より)

先日、テレビで「2012年世界フィギュアスケート選手権」の模様を放送していたが、実はウチのカミさんは浅田真央の大大ファン。それなのに、「怖くて見られない・・」と実況のテレビを見ない。録画しておいて後で見たら?と言っても、怖くて見ない。でも結果は気にする。そしてジャンプに失敗して低い点だと、“可哀想・・”を連発する。
確かに「かわいそう・・・」。でも“本番の結果がすべて”のスポーツでは、過去の栄光も経緯も、何も関係無い。それが現実・・・

他の世界も同じだ。新しい期が始まって半月以上経った。どの会社でも新たな目標に向けてスタートしている。そして当然のごとく「結果」を求められる。結果が出なければ、どんな言い訳も許されない世界。それがビジネス。まさにスポーツの世界と同じ。

さて、当blogのコンセプトである“人生”においてはどうだろう?人生における“結果”とは、何をもって言うのだろう・・。
「終わりよければすべてよし」とは良く聞く言葉。では人生において、「終わり」とは何だろう? 死ぬ時?? すると、心安らかに死ねればその人の人生の“結果”はすべて良し?? どうも変だ・・。だいたい“心安らかな死”などあるのか?

人生において、「結果を出す」とは、子どもを育てて命をつなぐこと?? 確かにミクロ的、生物的にはそうかも知れない。・・が、それだけではないだろう・・・。
自分という存在によって、何かで世の中に貢献したこと? 凡人にとって、そんなの簡単にあるわけない・・・・
自分にとっては、たぶん死ぬまで解が見つからなだろうな・・・と思うこの頃である。(←多分、人生の結果を出さないまま死ぬと思うけど・・・・)

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