終の棲家をどこにする?
“終の棲家”といっても、老人ホーム探しのことではない。「老後、どこで住むか・・・」という話・・・・
昨夜、半年ぶりで、元の会社の同期会(ここ)があった。キッカケは、Kくんがこっちの家を引き払って故郷の名古屋に引っ越すという。それを理由にミニ同期会が開かれた、というわけ・・・。
Kくんの話によると、家が区画整理の対象となり、家の建て替えが必要になったとか。それで、どうせ建て替えるなら、自分の故郷の名古屋か、奥さんの故郷の新潟に建てよう・・という話になって、色々土地を探したが、気に入った物件が見付からず、結局名古屋で建て売りを買ったとの事。実家は既に無いが、兄弟たちが近くなったという。
スーパーも、今は家から2キロ位あるが、今度はそれも近いという。その点では便利に。
こんな話を聞きながら、それも有りだな・・・と思った。
サラリーマンがどこに住むかというと、どうしても通勤先に左右される。ベッドタウンから都内に通っているなら別だが、自分のように都下に住んでいると、家を建てる際は、やはり通勤に便利な所、となる。
考えてみると、子供の頃の住居はほとんどが、父親の仕事に関係する場所、となる。自分の場合も、生まれの埼玉も親父の会社の近くだったし、中高校生時代を過ごした茨城も親父の会社の近く。
その点、Kくんのように子供がいない場合、または子供が家を出た後、リタイアした夫婦二人だけの場合は、何も今までの家に固執することはない・・・、という話も出てくる。なるほど・・・。そりゃそうだけど・・・。
前にカミさんの友だちが、見合結婚で郷里が近かった事もあり、「リタイア後は郷里に帰るぞ!」と言っていたが、いざ帰ろうとしたら、兄弟から「今更、何で帰ってくるのか」と言われて断念したとか。郷里に帰るのも良いが、それまでの兄弟間の付き合いが大きな意味を持ってくるようだ。
でも経緯は何であれ、やはり永く住んでいたところには愛着が生まれる。また、年を取ると、別の環境に慣れるのがおっくう、ということもある。これも各人の持っている“エネルギー”による。(←実は我が家では相変わらずカミさんが「賑やかな駅前のマンション!」と言っている。いつになったらそのエネルギーが減るのかな・・・・)
同じ年代だと、家族の色々な出来事が、人ごととは思えない。Iくんは、奥さんがパーキンソン病で、その介護のために昨年3月で会社を辞めたとか。聞くと奥さんは14年前に発病して徐々に進んできた、とか。前に1ヶ月ほど入院した事があり、マンションに帰ると誰も居ない・・という寂しさに、「とにかく生きていてくれさえすれば・・」と言っていた。これも男の本音。
その他、早期退職制度で辞めたが、次の会社で生き生きと働いており、「70歳まで働く」と言っていたSくん。その話を横で聞きながら「働きたいヤツには働かせておけばいいのさ」とうそぶいていたWくん。座骨神経痛を抱えているOくん、明日の山登りのために早寝して、この同期会をすっかり忘れてドタキャンしたYくん。まあ色々だ。
しかし、段々と親の介護の話から、自身の家族の介護や病気の話になってくると、“体力のあるうちに、したい事はしておかねば”と思う。
それで・・・リタイアして何をする? うーん。それが問題なのだ。
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