« 婚姻67万組、戦後最少/人口自然減最大20万人超(2011年推計) | トップページ | 終の棲家をどこにする? »

2012年1月 5日 (木)

2010年の日本の1人当たりドル換算GDPは過去最高の14位

先日の新聞に2010年のドル換算のGDPで、日本が過去最高の14位になったとの記事があった。曰く・・・(写真はクリックで拡大)

1人当たりGDP、ドル換算最高額~世界14位に上昇~円高がかさ上げ
 内閣府が26日発表した国民経済計算確報によると、2010年のドル換算の1人当たり名目国内総生産(GDP)は4万2983ドルとなった。09年より9%増え、過去最高を更新。経済協力開発機構(OECD)加盟国を対象とする国際順位は14位と、前年から2つ上がった。ただ1人当たりGDPは円高・ドル安で押し上げられた効果が大きく、長期間にわたるデフレや低成長で日本経済の「実力」は米国などに見劣りしている。
 1人当たりGDPは4年連続のプラスとなったが、その要因は「かなりの部分が円高」(内閣府)。10年の円相場は平均で1ドル=87円78銭で、09年平均から7%も円高が進んだ。
Image08632  内閣府によると、OECD加盟34力国での日本の順位は前年の16位から2つ上昇。主要国では8位の米国、9位のカナダに次ぐ。ただ00年と比較すると日本の1人当たりGDPは15%増えただけ。一貫して首位の座を守り続けるルクセンブルクはこの問、2.3倍に膨らみ、米国も33%伸びた。
 10年の世界全体のGDPに占める日本の割合は8.7%と、前年と変わらなかった。中国は前年の7.7%から9.4%に拡大したが、1人当たりGDPは4430ドルと、今なお日本の10分の1程度。
 OECD諸国で最低のメキシコ(9556ドル)と比べても半分以下にとどまった。
 円換算の1人当たりGDPは10年度に374万2千円と、前年度に比べて1%増加した。
 新興国向け輸出の拡大などで3年ぶりに増加に転じたが、リーマンーショック前の07年度(400万8千円)より7%も低い。」(2011/12/27付「日経新聞」p5より)

<OECD諸国のドル建て1人当たり名目GDP>
(10年、単位ドル、カッコ内は09年度の順位)
順位  国  名   金額
1(1)ルクセンブルク 105,313
2(2)ノルウェー   84,473
3(3)スイス      67,802
4(8)オーストラリア 56,395
5(4)デンマーク   56,255
8(9)米 国      46,588
9(15)カナダ     46,236
14(16)日 本    42,983
15(14)ドイツ     40,123
17(13)フランス   39,475
18(18)英 国     36,158
19(19)イタリア   33,924
23(21)ギリシヤ   26,631
26(27)韓 国     20,757
34(34)メキシコ   9,556

この記事で、自分のようなノー天気でも直ぐに気が付くのは、“ルクセンブルクって何者だ!??”
実はこの国、自分は良く知らない。地図を見るとドイツ、ベルギー、フランスに囲まれた小国で、人口はたった50万人弱。日本で言うと広さは神奈川県(人口900万人)と同じくらいで、経済規模は青森県(136万人)と同じくらいだという。しかし経済的には豊かな工業国であり金融大国。何とも不思議・・・・。研究(勉強)する価値はありそう・・・!?

さて、この日本の14位をどう見るか・・・。ほとんどがいわれのない円高が原因である事は疑う余地はない。でも・・・・。共働きが普通の北欧(ここ)には負けるとしても、オーストラリアやカナダに負けているのは残念。しかしドイツ、フランス、英国には勝っている。意外なのは、ギリシャ・・・。今日のニュースではユーロはとうとう98円台。昨年、EUであれだけ世界を震撼とさせた国なのに・・・。しかも躍進中の韓国よりも高い・・・。

Image08612 ついでに、ジニ係数のグラフも見つかった。(2012/01/01付「朝日新聞」p2)これは国民の平等さの指標だが、北欧は別格としても、日本はフランス、ドイツなどよりも格差は大きく、格差の大きい米国を別格としても上位にランク付けされている。

まあ、こんなグラフを眺めていると、今年の日本のするべき色々なアイテムが見えてくるよね・・・。でも現実の国の政治は・・・・・!?

|

« 婚姻67万組、戦後最少/人口自然減最大20万人超(2011年推計) | トップページ | 終の棲家をどこにする? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 婚姻67万組、戦後最少/人口自然減最大20万人超(2011年推計) | トップページ | 終の棲家をどこにする? »