専業主婦の配当の所得税を取り返した話
何度も書いているが、世の中の多くの人と同じように、自分も今年は全てに良くない年だった。(大きな声では言えないが、実は投資信託も散々・・・・)
カミさんの友達から話を聞いて、ある大規模な投資信託を始めたのが、2003年だった。自分もカミさん少しずつ始めたが、当初はウワサ通り、順調に配当金が振り込まれた。自分だけは、ツイ調子に乗って悪乗りしたのが運の尽き。それが例のリーマンショック以来、ボロボロ・・・・
とうとう今年は、夫婦でその全てを解約した。それはそれでスッキリしたのだが、通算したら大赤字。つまり全投入金額から全収入金額を引くと、真っ赤っか・・・。まあこれは自己責任なので仕方がない。
でもこれだけ損をしたのだから、税金を取られるのはおかしい・・、と調べ始めた。自分の分は、当年分の所得税だけが対象なので、あまり意味は無いが、カミさんの分は???
税務署の相談窓口は、良く教えてくれる。相談窓口は女性だったが、相当なプロ・・・。言われたことを、覚えている限り文字にしてみると・・・・
<専業主婦>
・5年前まで、つまりH18~22年分(H23年の今現在)は還付請求できる。
・総合課税の申告。配当収入と源泉徴収税額を入れる。基礎控除の38万円や、配当控除が10%あるので、7%の税額は全額戻る。ただし配当収入が38万円を超えると、扶養が外れるので、夫の税金が増えてしまう可能性・・・
<自分>(毎年、医療費控除で確定申告している)
・確定申告を既にしている場合は、その時に既に「配当は源泉徴収を選択した」ということになり、修正申告は出来ない。(カミさんは確定申告していないので出来る) よって、これから申告するH23年度分だけが対象。
・今までの確定申告に加え、配当の所得金額と、配当控除、源泉徴収税額に新たな数字が入る。それを入れて税金が増えるか、減るか・・・
結果、“専業主婦のカミさんの、過去5年以内の源泉徴収された所得税は全額戻る”ことが分かり、手続きすることにした。手順は単純。
1)投資信託をしていた銀行に電話を掛け、毎月送られていた「収入分配金のご案内(兼支払通知書)」を全て再発行してもらうことにした。(電話して1週間後までに着いた。~毎月の通知書を保管していればそれを使う)
2)送られてきた通知書を元に、Excelで集計すると、H18、19年は1万数千円、H20年は数千円の所得税を払っていた。H21年以降は所得税は0だった。
そして年末ギリギリの昨日、カミさんが税務署に行って手続きしてきた。聞くと、年末だったので人も少なく、丁寧に書き方を教えてくれたとのこと。
写を見ると、
「収入金額等」「所得金額」~「配当(エ)」の欄と、「合計⑤」の欄にExcelで計算した通りの「配当金額」
「所得から差し引かれる金額」~「基礎控除⑮」「計⑯」「合計⑳」の欄に38万円
「税金の計算」~「課税される所得金額(21)」「上に対する税額(22)」「差引所得税額(27)」「再差引所得税額(29)」は0(ゼロ)
「源泉徴収税額(31)」「還付される税金(33)」にExcelで計算した所得税の合計が書いてある。
そして「還付される税金の受取場所」に自分の銀行口座名。それ以外に住所、電話番号と捺印。それだけ・・・・
詰まるところ、専業主婦の場合、所得税を払った証拠書類と、印鑑と銀行の通帳番号を持って、税務署に乗り込めば、38万円以内の配当に対する所得税は全額戻る、ということらしい。
今回は、5年前の還付請求なので税務署に行ったが、3年前くらい前なら、Netで確定申告書が作れるので(ここ)、エビデンスと共に郵送するのが楽・・・
結果、今回はこの12月で時効となるH18年分の還付請求が年末ギリギリで間に合った。
もし試される方は、まず税務署に電話して手続きの方法を聞くと良い。コールセンターの女性は、実に博学で、色々と教えてくれる。
つまり税金は、“文句を言わない人からは淡々と取り上げる。「取られ過ぎだ!」と文句を言うと、しぶしぶ返してくれる。”という仕組みなのだ。
専業主婦で、何らかの「配当」をもらっている人は、機械的に源泉徴収されている税金に、少し目を向けてみると、ちょっと“小遣い”が入るかも・・・よ。
以上、みみっちい体験談でした。
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