ザ・ピーナッツ、ミルバ、マヒナスターズの「ウナ・セラ・ディ東京」
先日のNHKラジオ深夜便で、ミルバの「ウナ・セラ・ディ東京」を放送していた。この歌は、 前に見たNHK-BSの「夢伝説/ザ・ピーナッツの世界」という番組で、元々(ヒットしなかったが)ザ・ピーナッツが「東京たそがれ」という題で歌ったものだということは知っていたが、この放送で、ミルバが来日した時に歌ってヒットのきっかけを作ったと紹介していた。ミルバは、イタリア人。よって“得意のローマ字”で日本語を正確に歌い、評判になったという。順に確認してみよう。
<ザ・ピーナッツの「東京たそがれ」>宮川泰:編曲1963年11月発売
「東京たそがれ」
作詞:岩谷時子
作曲:宮川 泰
哀しいことも ないのに
なぜか 涙がにじむ
ウナ・セラ・ディ東京 あゝ……いけない人じゃ ないのに
どうして 別れたのかしら
ウナ・セラ・ディ東京 あゝ……あの人はもう 私のことを
忘れたかしら とても淋しい
街は いつでも
後を姿の 幸せぱかり
ウナ・セラ・ディ東京
あゝ……
それをミルバが歌った。
<ミルバの「ウナ・セラ・ディ東京」>1964年発売
そのヒットを受けて、曲名と編曲を変えてザ・ピーナッツが歌った。
<ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」>東海林修:編曲1964年9月発売
さて、タイトルであるが、WIKIによると“「ウナ・セラ・ディ東京」とはイタリア語で「東京のある一夜」(Una Sera di Tokio)と言う意味である”とのこと。まさに“東京たそがれ”だ。
またWIKIに「ほぼ同時期、和田弘とマヒナスターズ、坂本スミ子、西田佐知子も本曲を歌う様になり、日本でも4者競作となった。一番ヒットしたのは1964年当時は和田弘とマヒナスターズの曲であった。本曲で岩谷時子が1964年第6回日本レコード大賞の作詞賞を、宮川泰が同賞作曲賞を受賞している。また和田弘とマヒナスターズ盤は大賞の最有力候補として挙がったが、結果は「愛と死をみつめて」の次点で落選している。」という記述があった。
今我々は、「ウナ・セラ・ディ東京」はザ・ピーナッツの歌、というイメージだが、当時はマヒナの歌が流行っていたとは・・・。歌には、それぞれ歴史があるようで面白い。
最後に、気になる“和田弘とマヒナスターズ盤”を聞いてみよう。
<和田弘とマヒナスターズの「ウナ・セラ・ディ東京」>1964年発売
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コメント
ザ ピーナツや こまどり姉妹の時代に
よく聞きました。
わたしが ほかに覚えているのは
たしか 吉展ちゃん事件のときの「かえしておくれ」が とても印象に残っております
それにしても いいハーモニーで歌ってますね
【エムズの片割れより】
双子のデュオは、声が同じなので、良くハモりますよね。ザ・ピーナッツは、そろそろ“懐かしのメロディー”なのでしょうが、歌が今風なので、まだまだ現役の歌・・・
投稿: 同世代 | 2011年12月14日 (水) 19:32