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2011年12月 5日 (月)

「柏革命 J1初制覇」

サッカーが門外漢の我が家でも、先日こんな会話があった。「柏、勝ったか?」「勝ったよ!」・・・。
これは先日12月3日の柏/浦和戦についての、カミさんとの会話。その前に、テレビで試合開始の少しの間だけ見た。新聞で、「この試合に勝てば、柏がJ1初優勝。しかも昇格1年目の快挙」と聞いていたので少しだけ気になったのだ。
そして3:1で浦和を破っての自力優勝。正直言って、その事しか知らない。でも思った。J2からの昇格で、直ぐにJ1で優勝とは、“何かある”・・・と。
その答え(?)が今朝の日経新聞に載っていた。なるほど・・・。これが優勝の原動力のひとつか・・・・、と納得。曰く・・・

柏革命 J1初制覇
   チーム内に競争原理~控え選手の活躍相次ぐ

 初優勝を決めた浦和戦のピッチに、チームを支えてきたFW北嶋とMF栗沢が立つことはなかった。その事実が、いまの柏のありようを如実に語っている。
111205kashiwa  監督のネルシーニョの選手選考基準ははっきりしている。昨夏、大物のフランサを戦力外としたように、過去の実績は考慮しない。情を挟むことも、ムードメーカーをベンチに置くこともない。「その試合に勝つために必要な選手を選ぶ」
選手のコンディションと、その一戦をどう戦うかを念頭に置き、最適の11人を先発させ、次の7人をベンチに置く。早めに点が欲しい浦和戦は、調子を上げてきたFW田中と、展開力のあるMF茨田を迷わず先発で起用した。
 「先発に確定している選手は1人もいない。毎週が試合に出るための競争。最後の1週間もそうだった」と大谷はいう。選手たちが優勝争いのストレスをさほど感じていなかったのは、チーム内の競争に集中していたからでもある。
 もっとも、ネルシーニョは競争意識をあおろうとしているわけではない。目の前の試合に勝つために、目を光らせ、その時点で力となる選手を探っているだけだ。その結果、競争原理が有効に働く組織ができた。
 選手起用の基準が明確だから正しい競争が行われる。ネルシーニョは控え選手をなだめるのではなく、「こういう役割を与えているのに、できていないんじやないか」と問う。そういう話に持っていかれると、外された選手はうなずくしかない。
 「選手は常に戦闘能力を高くしていなくてはならない」と強化部長の吉田達磨はいう。だからだろう。大谷は「体のケアも含めて、非常にレベルの高いところで、個々が試合のための準備をしている」と話す。
 今季の柏は交代選手、久しぶりに先発した選手が不思議なほど活躍した。7月の仙台戦の沢、8月の川崎戟の田中、10月の鹿島戦の増嶋と安英学、最終節の茨田……。鹿島戦後、増嶋は「こういうときに結果を出さなくてはいけない。そのために日々、準備しているのだから」と話した。控え選手が活躍するのは偶然ではなく、規律が保たれているからだ。
 ネルシーニョは相手の選手個々の特徴、チームとしての狙いを説き、自分たちの戦い方を授ける。そのうえで「でも、決めてかかるな。想定どおりにいかないこともある」と付け加える。
 求めているのは理解力と適応力だ。北嶋はいう。「頑張っているだけでは試合に使ってもらえない。監督が求めているのは頑張りの質であり、センスだと思う」。質の悪い頑張りはマイナスに働くこともある。約束事から外れたプレーが必要になることもある。監督の高い要求が競争をより高い水準のものにしている。
 必然的に、ピッチに立った者は責任を背負い、それを意識してプレーする。その結果、J2時代の昨季から、波のない成績を収めてきた。「誰が出ても方向性がぶれない」と栗沢はいう。ぶれない監督が、2年を掛けて、ぶれない組織を築きあげた。」(2011/12/05付「日経新聞」p33より)

外人監督が多いサッカー界。選手との意思疎通は大変だろうと思う。にもかかわらず、ネルシーニョ監督が率いて優勝した昨年のJ2リーグでは、年間最少敗戦数“2”のJリーグ新記録を達成したという。そして今回のJ1優勝。
まさにリーダーの資質次第で、チームはこれだけの変貌を遂げられるという、実に素晴らしい例だ。これは全ての“組織の経営”にあてはまる。

ところで、初めて見た日本のサッカーの試合・・!?
胸に「HITACHI」のマーク。そうなのだ。ほとんどのチームは、前身が企業チーム。ふと、今のJ1/2チームの前身企業はどこなのだろうとWIKIで調べてみた。(今更・・と笑わないで・・・!)すると・・・・

<前身の企業チーム>
(J1)
仙台:東北電力サッカー部 | 山形:山形日本電気サッカー同好会| 鹿島:住友金属工業蹴球団| 浦和:三菱重工業サッカー部| 大宮:電電関東サッカー部| 柏:日立製作所本社サッカー部| 川崎:富士通サッカー部| 横浜FM:日産自動車| 甲府:クラブチーム | 新潟 :クラブチーム | 清水:クラブチーム | 磐田:ヤマハ発動機サッカー部| 名古屋:トヨタ自動車工業サッカー部| G大阪:松下電器産業サッカー部| C大阪:ヤンマーディーゼルサッカー部| 神戸:川崎製鉄水島サッカー部| 広島:マツダ(旧・東洋工業)のサッカー部| 福岡:中央防犯サッカー部
(J2)
札幌:東芝堀川町サッカー部| 水戸:クラブチーム? | 栃木:クラブチーム| 草津:クラブチーム | 千葉:古河電気工業サッカー部| F東京:東京ガスサッカー部| 東京V:(読売新聞社、よみうりランド)| 横浜FC:クラブチーム? | 湘南:藤和不動産サッカー部| 富山:北陸電力サッカー部| 岐阜:クラブチーム? | 京都:(京セラ・任天堂)| 鳥取:クラブチーム | 岡山:クラブチーム| 徳島:大塚製薬サッカー部| 愛媛:クラブチーム | 北九州:三菱化成黒崎サッカー部| 鳥栖:?? | 熊本:日本電信電話公社熊本サッカー部| 大分:クラブチーム (いちおうWIKIから読み取っては見たが、間違いある可能性大)

それにしてもサッカーチームが多いこと・・・。数えてみたら38(だよね)。サッカーチームは地元密着。でも当地・多摩には無い・・・・・。
都下にも大企業は多いので、1チームぐらいあれば、自分ももう少しサッカーに興味を示しただろうに!? ミシュランにちなんで“八王子タカオーズ”なーんてどう??

それにしても柏レイソルのネルシーニョ監督については、もう少し“研究”してみる価値はありそうだ。組織の、そして人間の動かし方について、色々と教えられる事が多そう・・・・。
出来たら野田総理も一緒に!?

●メモ:カウント~240万

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