「占いを信じますか?」
先日の朝日新聞・土曜版に「占いを信じますか?」というアンケート記事があった。結果は、“信じる”が32%、“信じない”が68%だったという。
たわいのない話題だが、ちょっとだけ覗いてみよう・・。曰く・・・(写真はクリックで拡大)
「占いを信じますか?
星占い、血液型占い、手相、姓名判断など、世の中には「占い」があふれています。そろそろ2012年の運勢が気になる人も少なくないでしょう。日常生活の参考に、そして結婚や就職など人生の一大事に占いを頼る人も。あなたは占いを信じますか。
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科学的根拠ないけど
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お金を払って個別に見てもらったことがある人は712人。1回あたり3千円以上5千円未満が最も多く、1万円以上も30人いた。だがなぜか、うち276人は「占いを信じない」と答えていた。「信じない派」は全体の68%を占めた。
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全体の7割近い人が占いを信じていないけれど、「自分の未来を知りたいか」との質問には、「場合によっては」も含めると、86%が「知りたい」と回答した。「占い=未来予測」と考えれば、そのニーズ自体は確実にあると言えそうだ。・・・
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「期待に応えるサービス」
「迷い、未来を予測したいと願うのは、それだけ選択肢がある現代人の特権」と話すのは、立命館大の佐藤達哉教授(心理学)。最近まで未来を選べるのは為政者だけで、庶民は運命に従うしかなかったからだ。
どう予測するかが関心事になるが、どうせ「因果関係」は不明なので、たまたま起きた二つのことを勝手に結びつけてしまう「錯誤相関」が普及するのだという。もともと少ないAB型と、めったにいない天才・奇人を組みあわせ「AB型は紙一重」とするように。
迷い、悩みは深刻なほど人には言えない。「占師」に相談するという行為は、ほぼ解決したも同じで、話す際には物事に順番を付けて整理せざるを得ないし、ある程度答えを絞り込んでいる証拠とも言える。
占師もプロだから、相談者が何を求めているのか、少し話をすれば分かり、背中を押してやる。「期待に応えるという顧客サービスが、『当たる』ということになるのです」・・・」(2011/11/12付「朝日新聞」b10より)
この記事の「占いとは、期待に応えるサービス」という指摘が面白い。自分もその通りだと思う。占い師にお金を払って個人的に相談する場合、自分の悩みや占ってもらいたいことを具体的に言うしかない。すると、その言葉の陰に、自分の願っていること、そうなって欲しいと願うことは必ず出てしまう。何のことはない、その意を汲んで、背中を押してあげれば、本人も「なるほど・・・」と納得して行動に移れる。そう、背中を押す仕事、それが占い師の役割なのだろう。
一方、そんな世間の“占いゴッゴ”の話とは別に、いわゆる真にスピリチュアルな世界が存在することも事実(だと自分は信じている)。
ある能力の持ち主は、あるスピリチュアルな世界とコンタクトが取れるという。これは“波”なのだという。うまくその世界と波長が合う人は、その世界の人と通信が出来るらしい。そんな世界も世の中にはあるという。
これらの話は“信じるか、信じないか”の話で、理屈ではない。でも人間は身勝手な動物。自分にとって都合の良い話は、それがどんな占いの種類であっても信じるし、自分にとって悪い話は信じない。逆に、これが救い・・・。なぜなら、全て信じてしまったら、それこそ、それら占い師の言葉のドレイと化し、卑弥呼の時代の(?)占い師が政治を握る次元の話になってしまう。でも今の日本は、宗教も薄く広く・・の文化。よって占いも、楽しく、自分が思っている方向へ、単に背中を押してくれるもの、と捉えると、気も楽だし、楽しい・・・
よって、この記事のアンケートではないが、もし自分が「占いを信じますか?」と問われたら、「自分に都合の良い話は信じるけど、都合の悪い話は信じない・・」と答えるだろう。よって、もし占いに神さまが絡んでいたら「そんなご都合主義の人は、占ってあげない・・」と断られてしまいそう・・・。そして、
「自分の将来は知りたいか?」←知りたくない・・・
「自分の本性を知りたいか?」←知りたくない・・・
どうも現実を、怖くて直視できないエムズくんではある。
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コメント
以前の勤務先の経営者は会社の経費、名目は顧問料で占ってもらっていました。
新入社員の履歴書を持って行き、この人はこういう性格、社員旅行はこの方角、個人の旅行も占ってもらい、その方角へ毎年旅行していました。税務署もその顧問料は認めていたようです、トップの地位になると相談する上司がいないから、占いに頼るのでしょうか、経営者も信じ切っていましたが、奥様もその占いの方を信じ切っていました。夫婦って似ているんだなぁとつくづく感じました。
【エムズの片割れより】
そうですか・・。そういえば、昔の時代、あらゆる所に、占いがありましたよね。武士が戦いを開始する日を占いで決めたり・・・。テレビドラマでも出てきます。これも相談相手がいなかったからかも・・・
でも自分はそれほど、信じてはいません。まあ、都合の良いところ取りですが・・・
投稿: 無印良貧 | 2011年11月20日 (日) 00:20