「“大阪都”の幸福度」
連日のブータン話題で恐縮だが、今朝の日経新聞「時流地流」に「「大阪都」の幸福度」という記事があった。何となく“まとめ”のような記事なので気になった。曰く・・・
「「大阪都」の幸福度
◆ブータンブームが衰えそうにない。来日した国王夫妻の心温まる言動と笑顔が「幸福の国」を印象づけ、旅行会社にブータン旅行の問い合わせが相次いでいるという。東日本大震災後、生き方や価値観を見直す機運が広がる中、経済的指標より国民の幸福感に重きを置くブータンは一度、訪れてみたい国かもしれない。
◆ブータンと日本の地方の交流は深い。国交樹立25周年の今年は、ブータンから内務文化省高官や県知事が住民参加の地方自治を学ほうと、公民館活動を軸に住民自治に取り組む長野県飯田市を視察。高知県土佐町には保健省高官が訪れ、高齢者対策の一環として長寿健診の状況を見て回った。
◆「幸福探し」は日本の自治体にも広がる。ブータンの「国民総幸福(GNH)指数」という指標に倣い、住民の幸福度を測る指標をつくる試みだ。福岡県や熊本県が今年から検討を始めたほか、福井、青森など11県の知事も共同で研究中。いち早く具体化を進める東京都荒川区には、ブータン上院議長が表敬に訪れた。
◆ただ指標を完成させた自治体はまだない。住民の価値観が多様化する中、どんな指標を幸福に感じるかは人それぞれで行政的に決めきれないからだ。その優先順位をつけることこそ指導者の役割で、住民を納得させる力量が問われる。ブータンでは指標づくりを前国王が主導した。「悪い国王が出てきた時のために」と自ら王制を廃止し、立憲君主制を導入して民主化を進めた前国王に、国民は厚い信頼を寄せていたという。
◆「大阪都構想」の是非を巡る大阪府知事選と大阪市長選が終わった。「府市あわせ(不幸せ)」な関係と言われてきた大阪府と大阪市が「大阪都」になると、住民は幸福になるのか――選挙戦を通じても、住民にとって肝心な点がはっきり見えてきたとは言い難い。
◆法政大大学院の坂本光司教授がまとめた47都道府県の幸福度ランキングで大阪府は最下位だった。選挙戦の最中、関西国際空港から帰国の途についた国王の目に大阪の幸福度はどう映っただろうか。(斉藤徹弥)」(2011/11/28付「日経新聞」p33「時流地流」より)
昨夜の大阪府知事、市長選が革新勢力の圧勝で終わった。これは充分に予想出来たこと。つまり常識的に考えて、「今のままではダメ。何かをしなくては・・」という勢いと、「今のままで良い」という勢い・・・・、どちらに勝ち目があるか?
そもそも「今のままで良い」というスタンスなら、現在、大阪では何の問題も起きていないはず。それが、結果として問題噴出状態だとすると、“現在の延長線上に未来はない”という事になる。よって、「何かしなくては・・」勢力に住民が期待するのは、ある意味当然のような気がする・・・!?
さて、ブータン国王。今回の来日は実質、新婚旅行だったとか。そのなれそめの報道が面白い。
(ここ)や(ここ)によると「なんと、王妃がまだ7才のとき、当時17歳だった国王に「大きくなったら結婚してください」とお願いしたのだそうです。「大きくなっても覚えていたらね」と伝えた国王は、10年後、17歳になったジェツン・ペマさんに求婚したのだとか。」
そしてWIKI(ここ)には「7歳の頃に、当時17歳の王子(現・国王)から「大人になって独身であったら結婚しよう」とプロポーズされた。」とある。
“言い出しっぺ”はどちらか・・? 日本の皇室ではないが、ちょっと気になる・・。Netで見てみると、まるで逆の言い方なのである。まあ紳士の国王は、こんな事は意に介さないだろうが・・・。
でも世の中、何が信頼出来るのか・・・。
こんな記事を見つけた(ここ)。
「驚きなのが、国王はジェツンさんがまだ7歳のときにプロポーズしていたという事実!二人はそれぞれ17歳と7歳のときに家族のピクニックで出会いました。
そのとき王子はひざまずき、こう言ったそうです。
「もし大人になって、僕も君もまだ結婚していなかったら、そしてまだ二人が同じ気持ちなら、僕の伴侶になってほしい。」
これは「ブータン政府で首相フェローとして働く日本人のブログ」だという。
これなら信頼出来る・・・
ともあれ、何度も書いているが、巷のニュースの数々・・・。“真実”はなかなか分からない。それに、このような“言い出しっぺ”がどちらか・・・など、普通の我々夫婦にとっては長い間、多大なる影響を与えるもの・・・。よって国王と違い、そう簡単な話ではないのである。
おっと話がそれた。彼の大阪。松井新知事を擁立した橋下新市長。ロシアの両頭政治のようにうまく行くのだろうか?まあこれだけの府・市民の期待・・。停滞している日本の政治に渇を入れてくれることを期待しよう・・・。
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コメント
道府県と政令市の関係は、上手く行っているところはないんじゃないか、と思えますね。
上手く行っていると見えるところがあるとしたら、そこは、どちらも無駄に金を使っていて、そのことを問題視していないか、あるいは問題視していても、お互い様だから、それを指摘したら自分達も身を切られることになることを恐れている、ということじゃないか、なんて思います。
今回のことで役人天国に歯止めが掛かるとしたら、まあ、最低限の期待はそこでしょうか。
国王夫妻の話を読んだら、いい話だなあ、そういう例は、他にもありそうだなあ、と思いました。
もちろん、私にはその経験なかったですけど。
【エムズの片割れより】
国王夫妻のことは、いまだに新聞で話題になっていますね。
投稿: たかはし | 2011年11月29日 (火) 07:36