「街(まち)コン」とは・・・・
先日の日経新聞の「春秋」に、“街(まち)コン”についての記事が載っていた。曰く・・・
「ふだんはやや寂しげな商店街を、どっと繰り出した若い大人たちが行ったり来たり。「街コン」と呼ばれる催しだ。コンはコンパ、つまり飲み会の略称。少なければ100人前後、大規模なもので2000人の男女が街で出会いを探す。
仕組みはおおむね共通だ。参加者は1人何千円かを事務局に支払う。一定数の居酒屋、バー、カフェなどが貸し切りになっており、飲み放題で自由にはしごする。参加証代わりに腕輪を支給し、それを目当てに声をかける、という具合。今週末だけで札幌、福島、大阪など10カ所近くで開かれるほどの盛況ぶりだ。
始まりは2004年、栃木県の宇都宮市だという。若者に地元の街を知ってほしい店主たちが発案し、恋人探しだけでなく、地域の知り合いを増やしたい若者の心をとらえた。ここ1、2年で全国各地に広がり、東京や横浜などの大都市でも開かれるまでに。B級グルメに続く街おこしの成功例との声も出始めた。
つながり志向、地元回帰と並び、震災が加速したものといえば、この国の政治や行政は頼りにならない、という感覚ではないか。宇都宮の街コンは行政の支援なしに始まり、各店が黒字になる仕組みを編み出した。結婚もきずなも街づくりも、何とかするのは自分たち自身。そんな決意も街コン現象は映す。」(2011/10/20付「日経新聞」の「春秋」より)
「街コン」という言葉・・・。知らなかった・・・・
これは何だ?とNetで検索してみると「まちコンポータル」(ここ)というサイトが見つかった。
このサイトにこんな説明が・・・
「まちコンとは?
<目的とコンセプト>
少子化、未婚化の高まりが叫ばれる近年、各地におかれては過疎化と事業継承(BCP:Business Continuity Plan)における問題が深刻化されています。このような中、全国各地で婚活イベント・カップリングパーティ等への取り組みが数多く見られるようになり、更には地域の商店街等との連携による大型合コンの実施事例も目立ってきております。
「まちコン」は各地の自治体および商工団体、商店街等との連携を図りながら、地域における出会いの場創出と、地域やまちの活性化をいっしょに行おうという地域振興を目的とした複合型の画期的なイベントです。
また、各地で開催される大型合コンイベントをソーシャルメディアやウェブサイトを通じて情報発信することで、地域振興の一助を担える立場として「まちコンポータル」を運営しております。
「まちコンポータル」では独自のイベント実施ノウハウの提供や当社の得意分野であるソーシャルメディアシステムの開発提供を通じ、より一層イベンター(主催者)と参加者をつなぐ役割や決済システムの提供によるイベントの効率化を図るためのサービスを提供してまいります。」(ここより)
なるほど・・・。このサイトのカレンダーを見ると、この週末(10月22日~23日)だけでも10カ所で開催されるらしい。なかなか盛んなようだ・・・
先日、NHK BS1で“発掘アジアドキュメンタリー「インド お見合い騒動記」”(これ)という番組をちょっとだけ見た。インドは90%がお見合い結婚だそうで、根強く残る身分制度のなかで、同じ階級の花嫁・花婿を、それこそ家族総出で探すのだそうだ。特に母親の熱心さはどの国も同じ・・・。そう言えば、一人っ子政策の中国でも、子どもの結婚は最重要項目で、母親が先頭になって連れ合い探しをしている風景をテレビで見たことがある。
それに引き替え、日本の何と悠長なことか・・・。
少子高齢化の日本。こんな活動は実にグッドアイデアではないか・・・。
でも、幾らこれらの活動が盛んになっても、何よりも本人たち“その気”がないと、宝の持ち腐れ・・・。
75%が草食系男子という日本。シルバー世代としては、“その気”がある人だけを対象とするこれらの活動だけでなく、草食系男子に対して“その気”を引き起こす活動も期待したいもの・・・。
でも「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」ということわざもあるので、付ける薬は無いかもね・・・
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