「世界の総合都市ランキング2011」
先日の新聞に森記念財団のシンクタンク、都市戦略研究所が19日に発表した2011年版の世界の主要35都市のランキングの記事があった。それによると、東京は昨年と同じ4位だったという。
<世界の総合都市ランキング2011>~(ここ)より
①ニューヨークNew York(320.9)[1 (322.6)]
②ロンドンLondon(320.6)[2 (313.6)]
③パリParis(308.7)[3 (303.1)]
④東京Tokyo(304.3)[4 (300.3)]
⑤シンガポールSingapore(255.3)[5 (244.2)]
⑥ベルリンBerlin(234.8)[6 (232.9)]
⑦ソウルSeoul(233.4)[8 (228.5)]
⑧香港Hong Kong(231.1)[9 (223.8)]
⑨アムステルダムAmsterdam(226.6)[7 (230.8)]
⑩フランクフルトFrankfurt(225.1)[13 (212.3)]
⑪シドニーSydney(215.8)[10 (219)]
⑫ウィーンVienna(215.3)[11 (217.4)]
⑬ロサンゼルスLos Angeles(212.2)[14 (210.7)]
⑭チューリッヒZurich(211.4)[12 (215)]
⑮大阪Osaka(205.8)[18 (205.6)]
⑯ボストンBoston(205.7)[20 (203.3)]
⑰ジュネーブGeneva(205.2)[19 (205.4)]
⑱北京Beijing(204.2)[24 (199.2)]
⑲コペンハーゲンCopenhagen(203.2)[17 (206.3)]
⑳マドリッドMadrid(202.8)[15 (208.8)]
21) サンフランシスコSan Francisco(201.5)[22 (202.4)]
22) バンクーバーVancouver(201.3)[16 (208.4)]
23) 上海Shanghai(199.3)[26 (196.9)]
24) ブリュッセルBrussels(199.2)[21 (202.9)]
25) トロントToronto(194.6)[23 (199.5)]
26) シカゴChicago(189.4)[25 (197.3)]
27) ミラノMilan(183.6)[27 (184.2)]
28) 福岡Fukuoka(177)[28 (181.9)]
29) 台北Taipei(175.2)[29 (176.6)]
30) バンコクBangkok(171.8)[31 (169.6)]
31) クアラルンプールKuala Lumpur(167.2)[30 (169.9)]
32) サンパウロSao Paulo(161.5)[33 (159.2)]
33) モスクワMoscow(160.8)[32 (159.3)]
34) ムンバイMumbai(142.4)[34 (145.3)]
35) カイロCairo(139.1)[35 (137.6)]
都市戦略研究所のレポート(これ)から主要な文言を引いてみると・・・・
「Global Power City Index」(GPCI)の特徴
世界を代表する主要35 都市を選定し、都市の力を表す主要な6分野(「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」)と、さらに現代の都市活動を牽引する4つのグローバル・アクター(「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)に、都市の「生活者」を加えた5つのアクターの視点に基づき、複眼的に都市の総合力を評価している。
<Key Message>
◆東京は依然として4位にとどまっているが、上位都市の中での国際競争力には、かげりが見られる。
◆5位以降の第2グループの都市の中では、シンガポール、ソウル、香港、北京、上海等のアジア都市の躍進が見られ、トップ4都市との差を縮めている。一方で、欧州都市の停滞傾向が見られる。
1.分野別総合ランキング(全体の傾向) (P.8)
・2011 年の分野別総合ランキングは、1 位ニューヨーク、2 位ロンドン、3 位パリ、4 位東京となり、GPCI-2008 以降4 年連続でトップ4 都市の顔ぶれと順位に変化はなかった。
・依然として、トップ4 都市と第2 グループの先頭に位置するシンガポールとのスコアの差は大きいものの、シンガポールがこのままスコアを伸ばした場合、東京は7年で追いつかれることになる。なお、2008~2011 年にかけて東京と第1位であるニューヨークとのスコア差は徐々に縮まっている。
・ソウル、香港、北京、上海、大阪が軒並み順位を上げ、特に北京は24 位から18 位へと躍進した。
2.分野別ランキング (P.9)
・東京はいずれの分野においても、唯一、一桁の順位を獲得している都市であり、バランスのとれた総合力を発揮していると言えよう。
・経済分野では、ニューヨークがリーマンショック(2008 年9 月)の影響による落ち込みを見せたために、東京が1 位へと浮上した。
・居住分野では、ヨーロッパ・北米都市と並んで、日本国内の都市が上位に食い込んでいる。
3.アクター別ランキング (P.10)
・東京は「経営者」の評価が8 位と相対的に低い。昨年、北京・上海に肉薄されていた状況から、今年はついに抜き去られる結果となった。
・ニューヨークについても「経営者」からの評価が1位から4 位に低下している。リーマンショック(2008 年9 月)の影響による経済指標の落ち込みによるものと見られる。
4.分野別総合ランキングトップ4都市の比較分析<分野別> (P.11)
・東京は平均以上の評価を得ているものの、トップ3 都市と比較して“抜きん出た強み”を発揮する分野がないために、4 位に留まっているというのが現状である。
5.東京とアジア主要都市の比較分析<分野別> (P.11)
・経済分野では北京が追い上げを見せている。交通・アクセス分野では、成田空港からのアクセス時間の短縮に伴い、他のアジア主要都市と比して東京の評価が高くなった。
6.東京の強み・弱みの分析 (P.12-13)
・弱みとなっている指標グループは、「法規制・リスク」、「宿泊環境」、「住居コスト」、「自然環境」であり、偏差値50 を下回っている。
・経済分野の「ビジネス環境」、研究・開発分野の「研究環境」、文化・交流分野の「宿泊環境」で、昨年よりも評価が下がった。
この手の新聞記事には、(ベスト10が好きな自分は)普通は反応するのだが、2009年は小サイトに記事を書いたものの(ここ)、昨年(2010年)は見落としたらしく、書いていない。
都市とは大きな組織。そんな巨大組織が、たった1年程で激変するとは思えない。よって、似通った都市の間での、僅差の順位の変動となるのであろうが、それにしてもシンガポールのような伸長著しい都市は、数年で順位を上げる。
自分の渡航歴は決して多くない。その数少ない訪問した海外の都市で、強く印象に残っているのが上海(ここ)。あのまさに“ニョキニョキ”とした無数のマンション群が目に焼き付いている。でも総合23位・・・・。大阪の15位よりも下。なるほど・・・。そんなものか・・・。
話は変わるが、これら世界の代表的な35都市。名前を聞くと地図上ですぐに思い浮かべられるだろうか?大きな声では言えないが、自分は少々自信が無い。「**ってどこだっけ??」が・・・・
でも、せっかく生まれた“この世”なので、世界の代表的な都市に、死ぬまでに一度は行ってみたかった・・。
何?今からでも間に合うって!? もうお金が無いのさ・・・・。もちろん、体力も・・・・!?
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