オペラ「フィデリオ」をTVで見る
先日、「そのうちに・・」という考え方を改めたい、という事を書いた(ここ)。「時間が無い・・」という言い訳はよそう・・・とも書いた(ここ)。
別に、それだから・・というワケでもないのだが、今日は、ベートーベンのオペラ「フィデリオ」をテレビで見た。
何となく、HDDに録画してあるTV番組を整理する気になり、削除していったら、前に録画しておいた「フィデリオ」が見つかった。ふと「そのうちに・・・」と先に延ばしていた“さえたるもの”が、オペラではあったことに気が付いた。それで意を決して(!)、全曲見てみた・・。結果は、何とあっけない・・・
ベートーベンの「フィデリオ」は、もちろん高校時代から良く知っている曲名。ただし知っている音楽は序曲だけ。「フィデリオ」序曲や「レオノーレ序曲第3番」など・・・
そして本編は、その存在を知ってから半世紀になるが、見ていない。テレビの録画の時代が来て、1993年、1998年などにVTRに録画している。しかし「そのうちに・・」とこれらも見ないまま・・・
つまり、先日「そのうち・・」とは“死んでから?”と気が付き、その第一弾として(?)録っておいたオペラを見る気になったというわけ。
前に“「曲を楽しむなら このオペラ」ベスト10”という記事を書いた(ここ)。この「フィデリオ」はここには登場していない。しかし、あれほど“心の負担”だったオペラの全曲視聴も、今回の「フィデリオ」は、時間にするとたったの1時間40分だった。まあ今日見たのは2003年4月の「ザルツブルク・イースター音楽祭」のラトル/ベルリン・フィル版で、放送にはレオノーレ序曲の演奏が入っていないせいで、30分ほど短かったのだろう。
しかしオペラは、なぜ「見るぞ!」と意気込まないと見ないのか? 何せ疲れるのである。特にワーグナーが・・・
何のことはない。大きい声では言えないが、我が60有余年の人生で、全曲視聴したオペラは「カルメン」と「ニーベルングの指輪」4部作しか見ていなかった。それに今日の「フィデリオ」が加わった・・・。これからたくさん録ってあるオペラ全曲を、順に見ていこうかと思っている。テレビは便利。何せ日本語の訳詞がスーパーされる。(若い時に劇場に見に行ったホンモノのオペラは、言語で歌うため、何が何だかさっぱり分からなかった・・・)
せめて、名前だけは知っている、または序曲だけは良く知っているオペラを、死ぬまでに1度は見ておかないといけない・・・。これらは人類の宝なのだから・・・
それにしても、オペラ歌手は今更ながらスゴイと思う。その他大勢は別にして、主要メンバーの歌う量の多いこと・・・。あれだけの音楽を、旋律や歌詞を全て覚えたおかなくてはいけない・・・。もちろん体力も必要だが、その記憶力も大変・・・。
それに比べ、楽員はスコアがあるので良い。待てよ?オペラ歌手も舞台下に何らかの手段で、(カンニングペーパーの)歌詞が流れているのかな??
ともあれ、音楽の総合芸術といわれている歌劇。順番に見ていこう。そうすれば、自分の“人生の宿題”の一つが終わることにもなるので・・・・
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