「『青いミラクル』に学ぶ」~女子サッカー
昨夜は、サッカー女子のロンドンオリンピックアジア最終予選で2位以内を確定させ、3大会連続4度目の五輪出場を決めた日本代表「なでしこジャパン」の快挙で大騒ぎ・・!?
先日の日経新聞「大機小機」にこんな記事があった。曰く・・・
「『青いミラクル』に学ぶ
この夏、紺青のユニホーム姿のなでしこジャパンが、ドイツで聞かれた女子サッカーの世界大会で優勝した。彼女たちはこの快挙で、大きな亀裂を前に立ちすくんでいる日本の経済と社会に、希望と自信と勇気を与えた。
なでしこは、第一に、明確な目標を持っていた。夢ではない。世界一になるという目標を皆が共有していた。第二に、勝ち上がるプロセスが堂々としていた。世界の強豪に次々と打ち勝ち、決勝では最強の米国に勝利した。第三に、逆境に耐える底力を発揮した。ドイツとは延長戦、スウェーデンには先行されるも逆転、米国には再度リードを許しながら、決して諦めない粘りで追いついた。
なでしこは、はからずも、道に迷いかけた私たちに、近代日本経済が目指した方向が決して間違っていなかったことを気づかせてくれた。
すなわち、第一に、中心となる者たちが世界で武者修行し、個の力を錬磨した。米国、ドイツ、フランスといった国際的な舞台での鍛錬を重ねた。第二に、日本の持ち昧を生かすことに徹した。小柄だが俊敏でチームワークに優れる、日本人の長所を追求した結果がグローバルスタンダードになろうとしている。
第三に、随所に、気高い行動を示した。チームとしてフェアプレー賞を贈られたこともさることながら、優勝を決めた直後に主力の一人がとった態度は米国だけでなく世界の人々の共感を呼んだ。PK戦で勝利の瞬間、死闘を演じ担譲らなかった米国の選手たちに歩み寄り、敵方の健闘に敬意を表したのである。武士道精神健在なりであった。
明治以来の日本人は、世界に出て自らを鍛えてきた。今日の企業経営者も負けてはいない。経団連会長だったキャノンの御手洗冨士夫、コマツの坂根正弘、武田薬品工業の長谷川閑史各氏は、日本を代表するグローバル企業のトップに就く以前に、長期にわたる海外体験を積んでいる。フラットの時代、日本の強みであるボトムアップ力を徹底的に磨きながら、日本本籍のグローバル企業として好業績をあげる会社も少なくない。
昨今憂うべきは、誠治を含め各面にはびこる、何でもありの風潮だろう。私たちは、なでしこが示した手本を心して見習わなければならない。さもなければ、世界から尊敬される高度先進国への軌道から、ますます外れてしまう。(一掃)」(2011/09/02付「日経新聞」p17~「大機小機」より)
自分が子どもの時は、サッカーは男子だけのスポーツだった。それなのに、今や日本の女子サッカーが世界大会で優勝するまでになるとは・・・
スポーツは言葉を要しない。そのひたむきな姿だけで、国民に勇気を与える。その後には日々の積み重ねがあり、それが見えるだけに、世界的な快挙に国民は熱狂する・・・。
翻って、自分は?? ⇒ スポーツ? ん? どこの国の言葉??・・・
自慢ではないが(!?)、自分ほど「スポーツ」という言葉に縁がない人間はいない。でも子どもの頃、キャッチボール位はやったかな・・・。親父が大の野球好きで、会社の草野球のピッチャーをしていたらしく、大会の前日になると「おい、キャッチボールを教えてやろう」と相手をさせられた。今思い出すと、自分が親父と・・・・??夢のような話だ。小学生の頃、兄貴とキャッチボールをやったこともあるが、いつも暴投でボールが草むらに入り込み、ボールを探したことばかり思い出す。息子とも、少し位はキャッチボールをやったかな??
新入社員の頃は、スキーが流行った。結婚するまでは毎年、週末に車で行ったもの。ボーリングも流行った。でもこれらは、スポーツと言うよりは、単なる遊びだった。
子どもが大きくなるに連れ、水泳が得意はカミさんが子どもに水泳を教えた。そのついでに、自分もプールに誘われ、“場違いなプール”に行ったこともある。自分もプールに付き合うとは、エラかった・・。でもそこまで・・・
そんな血統の我が家だが、上の息子だけはどうもスポーツマンらしい。草ソフトボールのピッチャーをやっているらしい・・・。これは突然異変?それとも隔世遺伝?どうも理解出来ん・・
でもさすがに“このトシ”になると、色々と口実を考えて、イヤなものには手を出さなくなる。もちろん自分は“スポーツという言葉”は最優先で排除!
考えてみると、自分の今までの人生、スポーツだけでなく、イヤなことはしなかった・・・と思う。(会社は別だけど・・)
まあついでだから、これからもスポーツのようなイヤなことには背を向けて生きて行くのだと思う・・。何とも、“『青いミラクル』に学ぶ”ことのない、最近の自分ではある。
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コメント
チームプレイで世界チャンピオンになった男子バレーボール。ずいぶん昔の話になった。あれからバレーボールはどうなってしまったのだろう。そこへいくとサッカーはグローバルなスポーツにもかかわらず、人気が続いている。多彩な戦術ができる面白いスポーツである。何よりも個人の鍛え抜かれた体力と脚力と精神力、いくつモノ鍛え抜かれたものの集積がないと、戦術が組めないという面白さがある。以前のサッカーなど面白くなく見る気もしなかった。漸く見ていても面白くなってきた。それは、選手層の厚さと、海外のトップチームに飛び込んで試合経験踏んだ闘士達の集団になってきたからなのだろう。そこへいくと、科学技術者達にはその傾向がなくなってしまったらしい。日本は科学技術では自己中毒にかかっているようだ
【エムズの片割れより】
今日は大震災から半年目ですね・・・。原発は未だ収まらず・・・
サッカーは、自分が思うに、あまりにも点が少ない・・。素人サッカーは別にして、プロのサッカーは防御も一流なので、点が入らない・・。野球並の点の攻防だと、面白さが増す気がするのですが・・
投稿: 金子 次郎 | 2011年9月10日 (土) 14:59