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2011年9月30日 (金)

顧客志向に徹した「三菱の液晶テレビ」が素晴らしい

久しぶりに、大満足の機械を買ったようだ。三菱電機のオールインワンの液晶テレビ「LCD-40MDR1」(これ)である。
このような電子機器を買うと、いつも家に帰るや自室に閉じこもって、夕食そっちのけでワクワクしながら封を開ける。しばらくして、「フウー・・」とため息をつきながら茶の間に夕食に降りてくるのが最近の例。つまり「思ったような物ではなかった・・」が普通。
しかし、今回ばかりは違った。まさに自分で思っていた通りの製品だった。自分のやりたいことが全て入っていた。価格コムで「満足度第1位」に“なった事がある”(ここ)シリーズだけのことはある!?

はっきり言って、自分は生来の“テレビ人間”である。つまりテレビ大好き人間・・。特にNHKの番組が好きだ。それで、今までの人生では(少しオーバーだが)、常に最高級のテレビを自室ににデンと置いていた。ハイビジョンの薄型テレビでは、東芝のブラウン管のハイビジョンテレビ「32D3000」(2002年3月/17.6万円)の後継として、東芝のレグザ「37Z3500」(2008年3月/14万円)、そして茶の間用の、Panaのプラズマテレビ「TH-42PZR900」(2009年6月/18.1万円)(これ)を使ってきた。
しかし残念ながら、自分はレグザもPanaとも相性が合わなかった。レグザは当然に外付けHDDが魅力だったが、「認識しません」が続出。2TBの外部HDDを取り付けたものの、番組を途中でストップすると、常に録画リストの最初に戻ってしまうため、本当に使いづらかった。最近サービスに聞いたら、本来は見ている番組に戻るはずだと言うが・・。それに光で音をつなぐと、チャンネルを切り替えた時に、ジャ!というノイズ。もしかすると壊れているのかも・・・
それに、2倍速とは言え、残像が目に付いた。その残像がイヤで、Panaのプラズマを買ってみた。でも残像については、Panaのプラズマも同じようなものでガッカリした。そして、薄型テレビの残像は、SONYの4倍速を買わない限りダメなのだろうと思った。
しかしPanaは、HDD内蔵型が実に便利だった。もちろんレグザのように“HDDを認識しません”ということもなく・・・。しかし致命的な欠点が、同じ番組を一つのフォルダにまとめる機能がないこと。録画はだいたい毎週シリーズものを録る。しかしそれらがあっちこっちにバラバラにあるのでは探すのが大変。よってPanaは、せっかく1TBのHDDを持っているものの、録画済みの100に近い番組の中から、見たい番組を探さなければならず、到底使いものにならなかった。たくさん録り貯めをする、という使い方でなく、毎日のように録っては見て消す使い方になる。

そもそも「同じシリーズ番組をまとめるフォルダ」作りは、最初から自分が欲しかった機能。よって昔DVDレコーダを買った時にも、自動的に番組名の最初の何文字かを認識してフォルダを作る機能が、唯一付いていた日立製を買った。その日立のシリーズは、今も我が家で3台が元気に動いている。これも実に良くできた製品だった。しかし日立はDVDレコーダの販売を止めてしまった・・。
三菱のテレビは、とりあえずは番組毎に録画リストが出来るが、「並び替え」を実行すると、番組名の最初の5文字が同じ番組はフォルダーが新たに作られて、そこに入る。しかし日立のDVDレコーダーのように、自動でフォルダが作られるのではなく、番組探しの付加機能の位置付け。よって、毎朝のシステム再起動の動作により、作られたフォルダはキャンセルされ、1日しか持たない。よって必要な時に並び替えをしてフォルダ化する必要がある。でもまあ一動作多いだけなので、充分に使える。

今までのテレビ人生の中で悟ったことは(←オーバー!)、“気に入った番組を、キレイな画質で残しておくには、ブルーレイディスクに録画しておくしかない”。
東芝の外付けHDDは、テレビが壊れたら今まで録り貯めた番組はパー。著作権の問題から、録画したテレビそのもので見るしかない。つまり、機種の買い換えも出来ない。いつまでも修理しながら使い続けるしかない。DVDレコーダも同じ。HDDが壊れたり、レコーダが壊れたりしたら一巻の終わり。HDD内蔵テレビもHDDが壊れたら終わりなのは同じ。日立などのiVポケットという交換可能HDDもあるが高価。結局、ディスクに残しておくしかない。

よって、今回の製品選びは、PanaのHDD内蔵型が便利だった経験も活かして、「HDDに加えて、ブルーレイディスクも内蔵しているオールインタイプ」「HDDはなるべく大容量」「同じシリーズの番組の録画の時は、フォルダを作ること」「1.3倍または1.5倍モードの音付再生が出来ること」「残像を極力少なく。出来たら4倍速が欲しい」・・・と選んで行くと、この要求に該当するのは、SONY製と三菱製しか無い事が分かった。価格コムで調べると。何と三菱製の満足度が非常に高い。それにCMカット機能が付いているという。これについても調べたが、自動的にCM部分をカットして再生出来る「CMオートカット機能」が日本民間放送連盟からのクレームに屈して、2011年春発売の機種から取り付けないことになったとか・・・。
よって、この機能は、現行機種(2010年発売)までしか付いていない。そして、今後は永久に搭載しない機能になってしまった。よって来月の10月発売の“MDR2”シリーズよりも、旧製品の方がよっぽど価値があるということになる。
その他に三菱独自のテレビの向きを変えるモーターが付いているので、リモコンでテレビが左右に回る。この2つが三菱独自の機能。Netで読むと、CMカットはかなり効くらしい。そんな理由で、この10月発売の2011年モデルではなく、2010年10月発売の旧モデルを買うことにした。
つまり、急いで欲しいワケではないのだが、CMカット機能欲しさに、在庫切れ直前の今、慌てて買うことになったのが真の理由。
旧型製品の価格動向は、新モデルの発表後、在庫がダブついていると当然下がる。しかし、在庫が少なくなってくると上がる。それに今回のCMカット機能のように、新モデルに付かなくなると、旧型にプレミアが付いて、かえって高くなることもある。
9月の中旬の頃、価格コムで見る(ここ)。11万1千円・・・。安い。でも日に日に値段が落ちている。1円単位で40社が競合している。まだまだ市場に在庫があるようだ・・・。
9月の中旬から注意し始めて、2週間で12,500円も下がった。そろそろ・・・とムシが騒ぎ、10万2千円の時に通販に発注。すると、すると次の日には8千円も上昇。腹のムシのお陰で、底値で買えた。

その間、ある量販店で最新のSONY製とこの三菱製「LCD-40MDR1」が並んでいた。SONY製は録画リストが見づらいと思った。いろいろ動かしてみたが、ウン、三菱製は自分の欲しい機能が全部付いており、良さそう・・・
そして、一昨日製品が到着し、自室で電源を入れて動かした結果・・・。これは素晴らしい・・・

いつも重宝している、不要チャンネルのスキップも、番組表からの見ない局の除外も出来た。今まで日立製のDVDレコーダで録画していたディスクの再生も問題なく、あらゆる機能が自分の要求にピッタリ。ただ、リモコンがいまひとつ。自分が良く使うチャンネルの順送りボタンの位置が先頭過ぎて使いづらい。それに、「30秒スキップ」ボタンは良く使うのに、カバーの下に隠されている。仕方が無いので、カバーを最初から取り外して使うことにした。
大きな問題としては、光の音の出力に対して、映像が遅れる。よってホームシアターに光でつなぐと、口の動きと声とが同期せず、違和感・・・。サポートセンターに聞くと、映像を4倍速に加工しているのでその処理時間だけ映像が遅れるらしい・・。よって“4倍速を普通のモードに設定すると改善される”と言われたが、せっかくの4倍速を止めるのがもったいないため、アナログ音声出力から外部アンプにつなぐことにした。
音についても、ダイアトーンスピーカ内蔵なので音が良いという評判だが、自分は外部アンプにつなぐのであまり関係は無い。外部機器も、デジタルハイビジョンVHSデッキ(HM-DH35000)用のD4端子も付いているし、2台ある日立のDVDレコーダともMDMI端子でつなげる。おまけにI-LINK端子もあるので、昔のI・OデータのREC-POTからの再生も出来た。(制御は出来ないが)
しかし映像出力端子は付いていない。よって昔のVHFデッキで録画しよう、というのは出来ない。オールインワンなので、全てが本機内で出来るので、付けなかったらしい。
それと機能では、再生の1.3倍モードでは、「30秒スキップ」「チョット戻し」ボタンが効かない。「番組内容」表示の機能は、通常の番組を見ているときと、番組表を見ているのときにしか出ない。つまり録画の再生の時には「番組内容」の機能が効かない。これらは大変に不便。少なくても、今まで自分が使っていた、東芝、日立、Panaではそれぞれ動くので、他社は動くのに三菱だけが動かないこれらの機能は、使っていて違和感・・・。
他に不便な点としては、録画中に番組の削除が出来ない(Panaは出来る)。録画番組再生時の停止位置が、番組の削除をすると全て解除されてしまうので、実に不便。録画番組が、連続番組別にフォルダワケする機能があるが、毎日リセットされてしまうので不便。日立のように、全便組の一覧と、連ドラフォルダの2つあると便利。

そして肝心の画質・・・
音もそうだが、“良い/悪い”を比較・判断する時、スイッチをガチャガチャ切り替えて比較することは、自分はしない。じっくりと見て(聞いて)、“後味(あとあじ)”をゆっくりと味わう・・・。
その結果だが、これは画像も素晴らしい・・・・。つまり、「これはキレイだ・・」と、見ながらツイ声が出る。何が・・、ではない。見ていて、何か嬉しくなるのである。これは良い音の時も同じ・・・。理屈の世界ではない・・・のである。プラズマでも不満だった残像感もない・・・。これは期待以上。これはまさに4倍速の成果。特に横に流れるテロップで見ると、効果は歴然。このテレビは、4倍速のON/OFFが出来るが、それで比較すると素晴らしい機能だということが分かる。
もちろん、自分が持っている東芝やPanaのテレビに比べて、“2年だけ”新しいことも原因なのかも知れない。別に自分は各メーカーの最新型通しを比較したわけではない。単に今まで見ていたテレビに比べて・・という話。

失礼ながら、今まで歯牙にも掛けなかった三菱電機製のテレビ・・・。極端な言い方をすると、三菱のテレビを買うなど、自分にとっては“今までの人生観(価値観)がひっくり返る”ような出来事なのだ・・・。(一応、自分も現役時代に、あるメーカーの“テレビ関係のエンジニア”を標榜していた事もあるので・・・)

繰り返すが、今回ばかりは、うなった・・・。なるほど、価格コムで皆が絶賛するだけのことはある・・・。
しかし量販店の店先に。三菱製のテレビはほとんど置いていない。これは販売量の違いか??
思うに、三菱はある意味テレビ業界ではマイナーなメーカーであるだけに、“顧客志向に徹した商品企画”に絞ったのではないか。先行メーカーに無い顧客満足の機能を追求した結果、CMカット機能や電動のテレビの方向変え機能などを追加した・・・。しかし、日本民間放送連盟からのクレームに屈して搭載中止・・・。
昨日、CMカット機能を少し実験した結果では、CMを100%除外して再生した。ノウハウの塊だろうに、これからの機器に搭載除外とは、残念・・・。しかしこの機能は、まさにデジタル時代の産物なのだろう。

ともあれ、我が家には最近三菱製が増えてきた。前は石油ファンヒーターしかなかったが、エアコンも三菱になったし、とうとう家電の代表のテレビまで・・・・

ついでにコールセンターの話を少し・・・。昨日、三菱のサービスに初めて電話で問合せをした。他のメーカーのように、電話口で客を待たせるのではなく、受付嬢が要件を聞いて、あとから三菱から電話が掛かってくる仕組み。今回も1時間弱待たされたものの、専門の担当者から電話が入った。確かに、他のメーカーのように数十分間、電話の受話器を持ったまま待たされるより、こっちの方がよっぽど良いね・・・
長々と書いてしまったが、それだけ今回の三菱のテレビに思い入れが深い、と言うことで、ご勘弁を・・・

(関連記事)
プラズマテレビ(TH-42PZR900)を買ってしまった・・・
我が家もとうとう薄型テレビ・・・

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