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2011年9月 8日 (木)

「2011年版世界競争力ベスト10」~日本9位に低下

今朝の日経新聞に「日本の競争力 9位に低下」という記事があった。“ベスト10”好きの当サイトは、この手のニュースはつい取り上げたくなる・・・。曰く・・(写真はクリックで拡大)

日本の競争力 9位に低下~政府債務は最下位~142カ国・地域中
110908kyousouryoku ①(1)スイス ②(3)シンガポール ③(2)スウェーデン ④(7)フィンランド ⑤(4)米国 ⑥(5)ドイツ ⑦(8)オランダ ⑧(9)デンマーク ⑨(6)日本 ⑩(12)英国・・・・26(27)中国・・53(58)ブラジル・・56(51)インド・・66(63)ロシア・・・

世界経済フォーラムが7日発表した「2011年版世界競争力報告」で、日本の総合順位は前年より3つ下がって9位となった。順位が低下するのは08年以来3年ぶり。民間部門は引き続き高く評価されたものの、公的部門の低い評価が足を引っ張った。調査項目の一つである「政府債務残高」は、調査対象となった全142力国・地域で最下位となった。
110908kyousou  総合首位は前年と同様にスイスで、製造業や金融業の競争力、教育制度などが高く評価された。2位はシンガポールで、前年より1つ順位を上げた。財政問題に苦しむ米国は日本と同様に公的部門の評価が悪化し、順位を1つ落として5位となった。
調査項目別にみると、日本は「生産工程の先進性」「技術革新力」「研究開発投資」「顧客優先度」などが首位で、特に製造業が高く評価された。一方、政府部門は「国内総生産(GDP)比の債務残高」が最下位のほか、「財政収支」が135位、「農業政策」が138位と不振が目立った。
 世界経済フォーラムは「東日本大震災による悪影響は12年版以降に本格的に出てくる」とみており、今後さらに順位が低下する恐れがある。
 世界経済フォーラムは各国の政治指導者や企業経営者が集まるダボス会議の主催団体。経済指標や経営者へのアンケート調査に基づき、各国・地域の競争力を毎年評価して順位を発表している。
 同様に各国・地域の競争力を評価して「世界競争力年鑑」を出しているスイスのビジネススクールのIMD(経営開発国際研究所)によると11年版の日本の総合順位は26位。先進国に対する評価は成長を重視するIMDの方が世界経済フォーラムよりおおむね厳しい。 (ジュネーブ=藤田剛)」(2011/09/08付「日経新聞」p4より)

ちなみに、「中国香港は第11位、中国台湾は第13位、韓国は第24位にランクされた。ラテンアメリカ諸国のなかで最上位にランクされたのはチリで、第31位に入った。ブリックス(BRICS=ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)をみると、南アフリカが第50位、ブラジルが第53位、インドが第56位、ロシアが第66位にランクされた。・・・・」ここ)とのこと・・。
この評価は、なかなか辛辣である。つまり、“民間企業は世界でも超一流だが、政府や公的機関は、最下位付近をさまよう三流国家・・・と世界から評価された”と聞こえる。
まあ、1年交替の首相人事や、未曾有の災害を前にその実力が露呈してしまった今の日本の政治を考えると、まあそんなものだろうとも思う。

先日の日経新聞に「『怒る』ではなく『叱る』」という記事があった。曰く・・・
「・・・そもそも部下を叱る目的は何か。「組織のビジョンを示し、部下の行動を望ましい方向に変えるために、建設的で具体的な改善提案をすること」。・・・・では、適切な叱り方とはどういうものか。大切なのは感情的にならないこと。「『怒る』と『叱る』の区別がついていない人が多い。『怒る』は感情的な反応で、『叱る』は理性的な対応。感情的になるのは逆効果」・・・・・」(2011/09/03付「日経新聞」pS9より)

こんな記事を読みながら、原発事故の時、菅首相が東電に乗り込み、東電幹部を“怒鳴りつけた”事件を思い出した。この事件の評価も色々だが、まあ人間、イザと言うときほど、本音が出るもの・・・・。

ともあれ、首相が替わった。今日は首相が福島第1原発に行って東電の現場を激励したという。
調整型だという野田ヨシヒコ新首相。日本の政治が世界の三流から、いつの日か、せめて二流位になる事を期待したいものだが・・・。サーテ・・・・

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