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2011年6月18日 (土)

離婚式プランナーの言葉~「旧郎旧婦」が指輪割る

今朝の朝日新聞の「耕論」のテーマは「心機一転」。そこに離婚プランナーなる人の記事があった。曰く・・・

「“旧郎旧婦”が指輪割る
     離婚式プランナー 寺井広樹さん(31)
 行き詰まった結婚生活に終止符を打ち、お二人をそれぞれ人生の新しいステージヘと送り出す――。そんなお手伝いをすることが、私の職業になってしまいました。私自身は未婚なんですが、結婚式ならぬ「離婚式」の、企画と運営を手がけています。
 きっかけは、ひょんなことでした。大学時代に親しかった先輩が2年前、離婚を決意。「あんなに仲がよかったのになぜ」という衝撃とともに、「立派な結婚式を見せてもらっだのだから、私の手で、ケジメの離婚式をさせてもらいたい」と思ったのでした。
 最初は嫌がった先輩夫婦を説き伏せ、挙式にこぎつけたものの、やはり式の当日は、ご親族から次々に叱責されました。「人の不幸をおもしろがっているのか」と。でも式が終わった後、「意外に感動した」といった感想をもらい、別の夫婦の挙式を「受注」することに。後は、口コミで離婚式の様子が伝わっていくなかで、新たな依頼が相次ぎました。
 レストランなどで行う離婚式は、新郎新婦ならぬ「旧郎旧婦」と友人らのあいさつ、会食などが中心です。2人が出会ってからの思い出の写真を見せる「スライドショー」など、要望にはなるべく柔軟に応じます。これまでに利用したのは20~60代の77組。
 ほぼ全組に共通することがあるんです。夫婦最後の共同作業として、「独身にカエル」の意味を込めた「カエル付きハンマー」で結婚指輪をたたき割ってもらいますが、割った瞬間、旧郎旧婦の表情がパッと明るくなります。恨みもつらみも、恥ずかしさも吹っ切れ、「心機一転」となるらしい。それを見た親族、友人だちから温かい拍手がわき起こり、空気がなごみます。
 離婚を人生の失敗ととらえるのではなく、成長へのステップだと考える人が増えているような気がします。
 毎回、人間ドラマがありますね。養育費や財産分与などについてきっちり説明する旧婦がいれば、精いっぱい感謝の気持ちを伝えて涙ぐむだけの旧婦も。子どもたちは思い思いの言葉で、両親にエールを送ります。「旧婦」にプロポーズした参列者もいました。
 式を挙げたことで、離婚を思いとどまった例も6組あります。どんなに多くの人に支えられているかを思い知ったり、伴侶の悪いところしか見ていなかった自分に気づいたりしたんだそうです。出会ったころの純粋な気持ちに立ち返り、2人のやり直しが始まったのなら、これも立派な人生のリセットではないでしょうか。
 離婚も、離婚を考えることも、決してマイナスではないはずです。愚痴を言いあうぐらいなら、2人の人生を一度総括し、親類、友人らの声を聞き、前向きの人生に踏み出してほしいと思います。(聞き手・山本晴美)」(2011/06/18付「朝日新聞」p13より)

この記事をどう読むか・・・・。世の夫婦で、“離婚した方がハッピー”なのはどの位あるのだろう? 先の震災で結婚ブームが報道される中、相変わらず熟年離婚も多いのだろう・・。
さて、この文章で「式を挙げたことで、離婚を思いとどまった例も6組あります。どんなに多くの人に支えられているかを思い知ったり、伴侶の悪いところしか見ていなかった自分に気づいたりしたんだそうです。出会ったころの純粋な気持ちに立ち返り、2人のやり直しが始まったのなら、これも立派な人生のリセットではないでしょうか。」という部分がせめてもの救い・・・。77組中の6組。8%に満たない数字だが、気付くことは大切。
先日の内観法の記事で(ここ)、「こんなにも家族や周りの人から多くのことをしていただいていたのに、お返ししたことの、なんと少なかったことか」という文があった。
人間、この離婚問題に限らず、このように感謝の気持ちが生まれれば、世の争いごとがどれだけ減ることだろう。それだけに、この感謝という心は、人間にとって大変に難しい課題なのかも知れない。

さて、ウチ??
離婚なんて全く考えていない。理由??・・・ だって離婚しても、お互いに行くところが無いから・・・。これが我が家の平和の極意さ・・・。エッヘン!!

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