トランペットによる「チゴイネルワイゼン」
自分はサラサーテの「チゴイネルワイゼン」が好きなので、当blogにも何度か取り上げている。サラサーテの100年前の自演の録音(これ)から、ハーモニカ(これ)やマリンバの演奏(ここ)など・・・。それで今日は、先日初めて聞いたチモフェイ・ドクシツェルによるトランペットの演奏による「チゴイネルワイゼン」だ。
<チモフェイ・ドクシツェル(Trp)の「チゴイネルワイゼン」>
この演奏ももの凄い・・・。まさに名人芸だ・・・。
彼のパガニーニやサラサーテなど、テクニックに自信がある人は、自分でも難しい曲を作曲する。このサラサーテの「チゴイネルワイゼン」は、ヴァイオリンのテクニックでは超有名な曲だけに、別の楽器で演奏される機会も多い。
ヴァイオリンの難曲を別の楽器で演奏することは、オリジナルの楽器と比べてどうなのだろう・・。何よりも帯域が違うことに気が付く。このトランペットの演奏もそうだが、帯域外の音符は、1オクターブ上げたり下げたりして演奏している。仕方がないが、聞く方からすると、少し違和感が・・・
チェロとかコントラバスは、同じ弦楽器なので馴染みが良いか? フルートなどは指の本数が多いので楽かな・・? 打楽器のマリンバも、両手をフルに使えるので、何とかなる??
それに引き替え、ハーモニカは息を吸ったり吐いたりするので大変かも。そしてこのトランペットも、3本の指であらゆる音を出すので大変そう・・・
また別の楽器の音源が手に入ったら紹介するね・・・。
最後に、これも難解な曲の代表の「熊蜂は飛ぶ」も聞いてみよう。
<リムスキー・コフサコフの「熊蜂は飛ぶ」/チモフェイ・ドクシツェル(Trp)>
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コメント
おじゃま虫ののりへいです.
これだけの内容に反応が無いのは不思議ですね.
チゴイネルワイゼンを聞いたのは中学生以来かな.サラサーテはバイオリンの技巧に
よほど自信がおありだったようですね.
ところで,チゴイネルワイゼンとはジプシーの歌という意味で,英語のジプシーが差別用語らしくて,チゴイネルのままの言葉らしい.姜 建華の二胡の演奏もあるそうです.私はジャンルが違うのですが,ビートルズの"Yesterday"が好きで,いろんな歌手やオケで聞いてますが,KennyGuilleのサックスやPerryComoの甘い声が好いな
【エムズの片割れより】
二胡の演奏は、この曲に合いそうですね。しかし帯域はどうかな・・・
投稿: のりへい | 2011年5月25日 (水) 22:40
エムズの片割れさま こんばんは
「チゴイネルワイゼン」 懐かしい曲です。
「白月」でも、曲がタイムスリップをさせてくれるーーーと書きましたが、このチゴイネルワイゼンを聞くと(どんな演奏であろうと)、 昭和40年ごろの神戸国際会館?新聞会館?のホールに瞬間移動するのです。
・母校の文化祭会場へーー
・この曲をヴァイオリンで個人演奏しているは、男子先輩。
・何故に強い印象が残ったのか??
・僕のような凡人には、プロの演奏の様だった。
・演奏途中で、ヴァイオリンの絃が切れてしまった。
・先輩、あわてず騒がず楽屋にもどり、すぐにヴァイオリンを取替えもどってこられ、何事も無かったように演奏を終えられた。
こう思い出すだけでーー鳥肌の立つ時、
涙が理由もなく流れ出すときがあるのです。何なのでしょうね。記憶にあるのは、その数分だけなんです。先輩の顔も、もちろん覚えていません。
直接的なつながりはないのですが、
その後、某私大医学部の整形の教授になっておられる。
この文化祭から十数年後、先輩の親族と接触することとなった。
など深い縁が、運命図のなかに描かれていたのかもしれません。
音楽とは、ほんとうに不思議なものですね。
【エムズの片割れより】
そうですか・・。自分はチゴイネルワイゼンを聴くと、中学1年の時にタイムスリップします。中学1年の時の担任の先生が、スキーで骨折をして、皆で見舞に行った時に、家にステレオがあり、「チゴイネルワイゼン」と口走ったら、ハイフェッツのレコードをかけてくれました。その時のことを思い出します。
何の音楽にも、それにまつわる思い出はありますよね。
投稿: 能勢の赤ひげ | 2011年5月29日 (日) 01:26