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2011年5月25日 (水)

坐禅は不眠の特効薬??

雑誌「大法輪」20011年5月号に不眠についての記事があった。曰く・・・

医は仏道~不眠(11)
・・・・・
睡眠薬の最大の問題点は、依存性と、気持ちがぼんやりしてしまうことです。多くのうつ病の患者さん、不眠に悩む患者さんは薬を止めたいと訴えます。しかし、医師の方は効かないとなると別の薬を処方し、患者の方は今までの薬に加えて、新しい薬を服用するので、8種類も9種類もの薬を服用しているのもまれではありません。
 睡眠薬を服用していると、頭の中の“自分でない”部分が無理に眠らせているような気がします。つまり、本当に睡眠中枢が自発的に眠りを引き起こしているのではないと感じます。これが不快を生む理由なのです。
 うつは不眠の人の訴えを聞くと、これは心の病であると痛感します。禅では昔から坐禅をすれば、かならず眠れるようになると言っています。円覚寺の管長をしておられた朝比奈宗源老師は、ご自分も若い時に不眠に苦しまれたということです。老師は「眠れないというような時に無理に寝ようとしても駄目だ。30分くらい思い切って坐禅をすればかならず眠れるようになる。坐禅は不眠の特効薬だ」と言っておられます。
 そこで私は眠る前、あるいは眠れない時に、椅子に坐りながら、自分の息を数える“数息観(すそくかん)”を、疲れるまでやってごらんなさいと勧めています。大抵の人は、その後“不覚にも”眠ってしまったと話します。実際、このようなことがきっかけで禅に入るような人も多くいます。
 息を数えるほかに、“言霊(ことだま)”を使う、つまり「すべてはよくなる」とか、「困ったことは起こらない」などという言葉をできるだけ長く自分に言い聞かせることも効果
があります。」(雑誌「大法輪」2011年5月号P212より)

前に坐禅について少し書いた。(ここ)(ここ
1ヶ月ほど前、京都の座布団の専門店から“曹洞宗での座禅で使用される坐布(ザフ)”をP10905881 買ったが、それ以来、見よう見まねで、カミさんと一緒に毎晩坐禅のまねごとをしている。カミさんは座るベテランだが、自分は初心者・・。でも何の事はない、坐禅用の座布団を尻に敷き、あぐらをかいてただ座っているだけ・・・
ほんの15~20分ほどだが、このところ習慣になってきた。座って体の動作を「止める」という坐禅が、何とも心地よい・・・・
その効果かどうかは知らないが、それ以来、寝付きが良くなったように思う。もちろん気のせいだろうが・・・・
そんな時だったので、上の記事を読み、ナルホド・・・と思ったわけ・・・

何かを始める時、形から入る、という方法がある。今回の坐禅布団も、まさにこれ・・・。
一つ3~4千円という価格も手ごろだった(これ)。これよりも安いのも、高いのも気にくわない。2千円では、本当にやる気があるのか?? 5千円では、たかが座布団が・・と思う。何と人間は難しい・・・。

しかし毎晩、カミさんと二人、自宅の唯一ある和室で、最初に般若心経を唱えて、ただただ座る20分。時計のコチコチという音だけが聞こえる。シ-ンとした雰囲気・・。寝る前の行事としてはなかなか良い??

先日帰って来た息子が「お袋が新興宗教に凝り出した~~」と(余計な)心配をしていたが、そんな話も面白い・・・(道元さんに失礼な!)

段々と浮き世から距離を置きたくなるシルバー世代ではある。

(関連記事)
初めて「坐禅会」に行く

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