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2011年5月16日 (月)

「1+235本のトランペット大集合」によるアイーダの「凱旋行進曲」

先日、もの凄い演奏を聞いた。236本のトランペットによるヴェルディ作曲、アイーダの「凱旋行進曲」である。先ずは聞いてみよう・・・

<「1+235本のトランペット大集合」によるアイーダの「凱旋行進曲」>

この演奏については、「難民を助ける会」のサイトに解説がある(ここ)。

この演奏会は、2010年9月1日に、サントリーホールでチャリティコンサートとして行われたそうで、「トランペット奏者のエリック・オービエ氏の指揮のもと、オルガン奏者にティエリー・エスケッシュ氏、特別ゲストとしてティンパニ奏者の菅原淳氏をお迎えし、一般から募集したトランペット愛好家など計236本のトランペットが鳴り響く盛大なコンサートとなりました。・・・・
110516235trp オービエ氏がフランスの教会で成功させた「1+100本のトランペット」という催しをヒントに、日本でも開催を企画。新聞などで参加者を募集したところ、300人を超える方々からのお申し込み、お問い合わせをいただき、会場となるサントリーホールのステージを限界まで使い、235名にご参加いただくことになりました。・・・
トランペットを始めて間もない初心者からプロの演奏家、北は北海道、南は沖縄から8歳から75歳まで、職業も年齢も出身地も異なる235名による大迫力の演奏に、会場も興奮と熱気に包まれました。当日は、秋篠宮同妃両殿下のご来臨を賜り、会場は大いに盛り上がりました。・・・」
((ここ)より)とのこと。

確かに素人のトランペッターにとっては、サントリーホールに立つというのは憧れ。それで参加料を取って募集したが、予想以上に参加者が集まり、ホールギリギリに立てる数が235人という事で、応募者を235人に絞り、「1人+235人」になったとか・・・。
演奏を聴いていても分かるが、235人をまとめるのは大変。でもここまで良くそろった・・・。しかし写真を見ると、どうも指揮者が自分でトランペットを吹いているようには見えない。何よりも、指揮だけで精一杯だろう・・・。
すると1人+235人の“1人”は、指揮のエリック・オービエ氏のトランペットではなく、ティンパニ奏者を言っているのかな・・・? これ不明・・

それと、コンサート会場の音量たるや“もの凄かった”のではないか・・・と思う。普通のオーケストラでも、ブラスの音量は他の楽器を圧倒する。もちろん練習なども、トランペットの音量は近所迷惑なので大変・・。それが236本も鳴り響くと、どの位の音量になるのだろう・・・。想像を絶する。
でもさすがにこの録音は、歪みもなく録音されているから立派・・・・

ともあれ、舞台に立っていた人の充実感は想像できる。自分も若い時に第九を歌ったことがあるが(ここ)、歌い終わった時の充実感、達成感は格別なもので、一生の想い出になる。参加された方は、チャリティーへの参加とともに、良い記念になったことだろう。

最後に、この曲のオリジナルを聞いてみよう。
この演奏は、自分の大好きな英デッカのジョン・カルショー(ここ)の録音である。

<ヴェルディ:アイーダの「凱旋行進曲」/カラヤン:ウィーン・フィル>

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コメント

「題名のない音楽会」(9/30のテレビ朝日)を見ていたら、街を行く50名ぐらいの人に曲を聴かせ、作曲者をいう番組にこの曲が登場しました。「アイーダ」の曲だとか、サッカーの応援歌だといえる人(笑)はいましたが、ヴェルディ作曲とまで言える人は非常に少なかった。サッカーの日本代表応援歌というのはサッカーの日本代表選手だった中田英寿が口ずさんでいたというのでいつのまにか日本代表の試合ではこの曲が歌われるようになったからです。イタリアのサッカーチームのパルマではこのヴェルディの行進曲がチームの正式の(?)応援歌になっていて、中田はこのチームに所属していたことがあるので、そのとき覚えたのでしょう。
ほかには、「天国と地獄」から「地獄のギャロップ」がありましたが、これを聴いた人は皆学校の運動会でよく流れる曲だと気づいた人はたくさんいたが、作曲者がだれかまでは言える人は少数でした。皆さんはいかがでしょう。私は最近この作曲者のオペラ(オペレッタ)の「ホフマン物語」をMETライブビューイングで見たばかりなのでいえましたが。。ほかには、映画「2001年宇宙の旅」の冒頭で演奏される有名な曲(交響詩「ツラトゥストラはかく語りし」)はいかがでしょう。どこかに書いたと思いますが、私自身はこの作曲者のオペラ「ばらの騎士」を5月にMETライブビューイングで見たばかりです。最後に、「曲は聴いたことはあるが、名前は覚えてもらえない作曲者」のきわめつけはピアノ曲「乙女の祈り」の作曲者。この曲をつくったのはほかの曲のような大作曲家ではなく、バタジェフスカというポーランドのアマチュアの女性作曲家。大部分の人がこの曲を聴いたことがあるにもかかわらず、作曲者を言えた人は50名中ただひとりでした。バダジェフスカについてはいつだったか、NHKのらららクラシックという番組でとりあげられたことがあるのですが、地元のポーランドですらこの曲の作曲者を知る人は(この曲自体を知る人も)ほとんどいないありさまなので、無理はないでしょうね。

【エムズの片割れより】
運動会といえば「クシコスの郵便馬車」もよく聞きますが、作曲者を言える人は少ないでしょうね。
https://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-e82c.html

投稿: KeiichiKoda | 2023年10月 1日 (日) 09:18

番組で最初にあげられた曲を飛ばしてしまいましたが、「展覧会の絵」で、50名中7人がムソルグスキーと答えることができました。次がヴェルディの「アイーダ」から凱旋行進曲で、ヴェルディといえた人は50人中4人、「天国と地獄」はオッフェンバックのオペレッタで、これをいえた人は50名中3人で、「ツァトゥストラはかく語りき」の作曲者リヒャルト・シュトラウスをいえた人は5人中2人でした。
エムズさんがおっしゃるように「クシコスの郵便馬車(クシコスポスト)」と「天国と地獄」のギャロップはよく似ていますね。作曲者がヘルマン・ネッケという人であることは調べて分かりましたが、全く知りませんでした。

投稿: KeiichiKoda | 2023年10月 2日 (月) 20:09

オッフェンバックのオペラ「ホフマン物語」で思い出したのですが、この中に出てくる有名な歌が「ホフマンの舟歌」で、高校の化学の授業で教師がホフマン・フラスコを説明するとき、「ホフマンの舟歌」という歌があるだろう、と言ったことを思い出します。オペラとは無縁そうな先生でしたが、この歌はよく知っていたんですね。「ホフマン物語」とか、「ホフマンの舟歌」を聴くと、いつもこの先生の言葉を思い出します。なお、「ホフマンの舟歌」は「NHK名曲アルバム」の中にも納められている名曲です。

投稿: KeiichiKoda | 2023年10月 7日 (土) 08:43

エムズさん超お久しぶり、耳の具合は如何ですか?小生は耳鳴りから老齢難聴に・・・補聴器のご厄介になってます。(トホホ)
さて、作曲者当てですが、運動会でリレー競争などで演奏される「ギャロップ」も知らない人
が多いですね、カヴァレフスキーの道化師からの曲ですが、小学生のときにいやっというくらい聴いた曲なのに・・・作者知らずでした。

【エムズの片割れより】
加齢はイヤですね。
当方、右耳はほとんど聞こえませんが、左耳は何とか保っています。
しかし、高域がどんどん落ちているのでしょう、せっかくのハイレゾの音楽がそれらしく聞こえません。
よって、音楽はもう卒業状態です。
それに替わって、今はもっぱら文庫本。
幸いにもまだ白内障になっていないので、それだけは有り難い!
「道化師」は当サイトでも挙げていますが、だれの耳にも馴染みの旋律ですね。

投稿: 耳鳴りのオーディオマニア | 2023年10月 9日 (月) 21:11

>もう音楽は卒業状態・・・
耳自慢だったエムズさんが音楽の趣味を辞めるのはちょっと悲しいですね。
スタックスの(最高級)HPでもダメですかね?
小生はこの歳(74歳)になって、老齢難聴と
初期の白内障だけで済んでるのを感謝しなくてはと達観した思いです。

ところで235本のトランペットには及びませんがロンドンの27人による「ロンドン・トランペットサウンド」なるCD(CACD0113)を見つけました。
1曲目の「SingSingSing」を聴けば元気が沸きます。

【エムズの片割れより】
ありがとうございます。
老化は避けようがありませんね。
今日も、前歯が「取れた」と思って歯医者に行ったら、ホンモノの歯が「崩れた」のだとか・・・
堅い歯が崩れる!
いやはや怖ろしい時代(歳)になりました。

投稿: 耳鳴りのオーディオマニア | 2023年10月14日 (土) 15:23

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