フリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」と郷ひろみの「哀しみの黒い瞳」
先日、本当に久しぶりにフリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」を聞いた。このフリオ・ イグレシアスという人。スペインの歌手だが、何とも良い声だ・・・。
Wikiによると「日本では人気は少ないが、全世界ではレコード・CD等の売り上げが3億枚を超え、世界のトップセラーのベスト10に入っており、最も成功したラテンシンガーである。」とある。
ロシア民謡「黒い瞳」を元歌とした親しみやすい旋律であるフリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」を聞いてみよう。
<フリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」>
そして、この歌を郷ひろみが「哀しみの黒い瞳」という曲名でカバーしている。
<郷ひろみの「哀しみの黒い瞳」>
「哀しみの黒い瞳」
作詞:岩谷時子/J.Iglesias
作曲:R.Arcusaなぜに ほほえむのか 別れの夜に
ぼくに残されるのは 思い出ばかり
行方さえ 知らないで
ただ虚しく 傷つくのか
君を腕に抱くのは 誰なのか つらいなぜに 昨日君は やすらぎだった
今日は 生きるのぞみも 失くしたぼくさ
君は今 どこにいる
あの言葉を 忘れないよ
抱かれながら死にたいと ささやいた声を夢 まぼろし 白い夜 酔いしれたふたり
教えてくれ この苦しみ この愛を
なぜに 黒い瞳
本来の歌手は、オペラ歌手のように、声を楽器として操れる人なのだろう。しかし森進一を代表に、声量をマイクでカバーし、声の個性で表現する歌手もいる。
でもやはり基本は歌唱力。歌がうまい・・と思う歌手の名前は、色々と浮かぶ。
ちなみに、昔のレコード大賞の最優秀歌唱賞(ここ)を調べてみると、3回が五木ひろしと森進一の2人、2回がフランク永井、岸洋子、由紀さおり、八代亜紀、石川さゆり、中村美律子の6人だった。
世に歌唱力が認められている(?)美空ひばり、菅原洋一、森昌子、島倉千代子などは1回。布施明にいたってはゼロ回・・。この郷ひろみは1回だった。
まあこれが歌唱力のバロメーターになるかどうかは疑問ではあるが・・・
でも聞いていて“素晴らしい歌唱”というものはあるもの。このフリオ・イグレシアスの歌は、歌詞は良く分からないものの(郷の歌は、訳詞かな?)素晴らしい。前に取り上げたアレクサンダー・グラツキーの「ソング」(ここ)も同類だ。
昔、「ビロードの声」という言葉を聞いたことがある。ソプラノ歌手のシュヴァルツコップだったっけ・・・?これは定かではないが、まあ声は天性のものだ。
ところで、以前盛んだったカラオケ。最近はどうなのだろう・・・? 昔は飲み会の帰り、スナックなどでカラオケで歌ったもの。それが今はカラオケ屋(カラオケボックス)の時代・・。独身の頃、カラオケの老舗を自認していた自分だが(ここ)、本当に最近歌わなくなったエムズくんではある。(まあ天性の何かが無いだけだけど・・・・)
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コメント
はじめまして
「哀しみの黒い瞳」を今習っているので、ネットで探していたら、当サイトに入ってきました。素晴らしいブログで只々カルチャーショックを受けております。
お気に入りに登録してこれからも楽しみに読ませていただきます。
【エムズの片割れより】
恐れ入ります・・・。シルバー族が勝手気ままに書いていますので、その点はご容赦を・・・。
投稿: キンコンカン | 2012年1月29日 (日) 17:12
先日、"春が呼んでいるよ“をグーグルで、調べましたら ヒットしました。音楽好きな僕にとって 素晴らしいホームランです。中野雄さんのラジオも楽しみです。昔 “音楽夜話“ という番組で、増沢健美さんが、シュポアの話をしていたのを、内容は忘れましたが、思い出されます。
【エムズの片割れより】
自分もクラシックは子どもの時から聴いていますが、お恥ずかしい話ながら、シュポアという作曲家は知りませんでした。機会があったら聞いてみます。
投稿: naritetu | 2012年2月 2日 (木) 19:06
先日、”黒い瞳のナタリー”の替え歌で ”くどい太目の納豆売り”なる面白い歌を発見し、歌いたくて今イグレシアスのナタリーを学習しているところです。 小生、学生時代に少しスペイン語を齧ったのですがイグレシアスのナタリーの歌詞には"黒い瞳"
なる言葉はどこにも出て来ませんねえ。
もうスペイン語の辞書も捨ててしまったので所々うろ覚えの単語が判る程度ですが何だか
”お前は俺がいなくてもいいのか”とか”お前は戻って来なかったがどうして居るのか”とか
”俺は生きるのに疲れた”だとか泣き言ばかりの歌のようです。
黒い瞳なら多分、OJO NEGRO だと思うのですが歌詞には全くありません。
元歌のロシア民謡の方は存じませんが黒い瞳なる歌詞はあるのでしょうか。
小生の個人的感触で好みもあるでしょうが郷ひろみの黒い瞳のナタリ-は甘ったるい声で、全く戴けませんねえ。
【エムズの片割れより】
外国の歌詞はほとんど意識したことはありませんが、歌っていることは、我々の想像を越えているのかも??
投稿: 山下幸治 | 2012年9月15日 (土) 13:47
この歌は本当の悲しみ絶望を味わった人じゃなきゃ書けないです。レアルマドリードに昇格後に事故で五年もベットにいちゃ死にたくなりますわなあ。すべてのキャリアを一瞬にしてなくしたわけですから。しかし本人は辛かったろうなあ。
投稿: たこ | 2012年9月17日 (月) 21:12
追伸 フリオ イグレシアスは元一流のサッカー選手です。歌で成功して報われたかもしれない。
【エムズの片割れより】
確かにイグレシアスは、ものすごい経歴ですね。しかし全治5年の重傷から立ち上がるとは、大変な精神の持ち主ですね。
投稿: たこ | 2012年9月18日 (火) 01:45
こんにちは。
高2くらいからフリオ・イグレシアスの大ファンの57歳のおじさんです。
元々母親がファンだったのですが、何時の間にやら私の方が熱狂的なファンになってました。
私が高校生の頃は凄い人気で、男子校にも関わらず殆ど誰もがフリオの曲を聴いてました。
投稿: 鉄道模型大好きおじさん | 2024年4月21日 (日) 23:27
私が初めて買ったレコードはフリオ・イグレシアス。
初めて買ったCDもフリオ・イグレシアスでした。
彼の凄いところは6カ国語を自由に操るところ。
ポルトガル語バージョンやイタリア語バージョンなど聴くと、元々同じ言葉だからかスペイン語バージョンとよく似ていて、違いを見つけながら聴くと楽しいですよ。
投稿: 鉄道模型大好きおじさん | 2024年4月21日 (日) 23:32