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2011年4月 5日 (火)

FMシアター『花の独身』を聞く

ほんの1週間前にNHKのFMシアターを取り上げたが(ここ)、また同じ話題。
先日、FMシアター「花の独身」を録音して聞いた。この番組は、初回放送が2010 年10月30日だったそうで、原作は「NHK銀の雫文芸賞2010 最優秀作」だそうだ。
「銀の雫文芸賞」というのは知らなかったが、「高齢社会の生き方をテーマにした小説を募集する「NHK銀の雫文芸賞」・・・」ここ)というものらしい。(小説の原文はここ

この作品をラジオドラマ化したFMシアター「花の独身」。岩本多代さんの上品な話し方が何とも心地よい・・・。少し聞いてみよう。

<FMシアター「花の独身」>

NHKのHPにはこうある。
「あらすじ:独り暮らしの三谷有子(75)は、歯科医の坂東(73)に誘われ、中高年のカメラクラブに入会。紅葉撮影会で奈良の正歴寺を訪れた有子は、杉本由紀雄(73)と親しくなる。いつもは会が終わればさっさと帰途につく有子だが、撮影中に滑って足を痛めた杉本を気遣い、家が近所の彼女が一緒に帰ることになった。この日から、どちらからともなく二人は、クラブの勉強会後一緒に帰るようになる。子を育て上げ、連れ合いの死を乗り越えた二人は、お互いの"伴走者"となり人生の第4コーナーをまわろうと、"同棲"生活を始める…。「超高齢社会・日本」の、これからの"老い心地"良いラストスパートの駆け抜け方を描く。」

自分には少し早いが、なかなか考えさせられるテーマである。
老いは必ず近付いてくる。そして夫婦は(事故でもない限り)必ず一人が先に逝き、一人が必ず残される。その時、残った一人はどう生きて行くか・・・

普通は、年下で平均寿命が長い妻の方が後に残る。そう男は“期待”する。でもなかなか、そううまくは行かない。そのとき、男は“難民”になる・・・

このところ、“一人で生きる”ことについて、つい考えてしまう。女性は炊事・洗濯・等々、家事は何でもできる(はず?)。つまり一人残されても、動物としては(失礼!)何とか生きていける。でも大概の男は、ライオンのオスのように、一頭では生きること自体が、実に大変なこと・・・。
もちろんオトコ全員がそうなるわけではないが、自分自身を“想定してみると”、残された男の悲哀を、つい感じてしまう・・・。

このドラマは、連れ合いに先立たれ、残された男女が出会い、そして寄り添って生きて行く姿を描く。“そんなにうまく行くかい??”と、やっかみながらも、“100%あり得ない世界!”・・・というワケでもない。
でもこれは理想・・・。そんなこと以前に、(急にシラけるが)まず“食うこと”が出来るか・・・だ。

最近の自分の身近な出来事とともに、一人残された老後をどう過ごすか・・・を思い、ついつい聞き入ってしまった。(まだ、しぶとく「料理の勉強を始める」とは書かないエムズくんではある)

(関連記事)
FMシアター『薔薇のある家』を聞く

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コメント

エムズさんのお薦めに従い、FMシアターを聞き始めました。放送済みの「ヒッチハイク」は感動的であり、「花の独身」「PTA広報委員長の渡辺です」には考えさせられました。久しぶりに聞くラジオドラマの印象は新鮮です。これもラジオレコーダーを買い、予約件数を増やせるようになったおかげです。

【エムズの片割れより】
見飽きたTVドラマと違って、何か新鮮ですよね・・・

投稿: カウカウ | 2011年4月14日 (木) 01:01

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