NHK特集「シルクロード」を見る・・~喜多郎の「飛天」
人間、「そのうちに・・・」と思っていても、永遠にやらないことがいかに多いことか・・。
自分にとって、その一つが読書とともに、昔の録画テープを見ること。リストで数えてみたら、ベータのテープが45本、EDベータが28本、S-VHSが140本、そしてD-VHSが50本あまり・・・。
それらのテープが「そのうちに見るぞ!」とのかけ声とは裏腹に、VTRテープのラックに鎮座したまま・・・。
一方、テレビの画質は信号がデジタル化され、昔のNTSCアナログ時代には信じられないような高画質になってしまった。それなのに、わざわざこれら昔のアナログ番組を見るのか・・・という問題になる。
自分が番組の録画に必死になっていると、カミさんが「生活がテレビに左右されているなんて、バカバカしい・・」と良く言っていた。しかし自分は「そのうちに時間が取れるようになったら、ゆっくりと見るのさ・・」とうそぶいていた。そして番組を見ないまま(見る時間が無いまま)、ただただ録画を繰り返していた・・・。そしてテープだけが溜まった・・。
問題はそれ(=見るの)がいつか・・・だ。その自分も定年の年齢をとっくに過ぎ、そろそろ「その時期」になってきたのでは??(それでどうする??それが問題・・・)
番組には、デジタルのキレイな画面で見れば見るほど、素晴らしい・・という番組がたくさんある。ほとんどの番組がそうだ。しかし作品の中には、“画像の鮮明さだけで売っている番組”ではなく、音楽やナレーションを含めての名作は幾らでもある。その代表的なのが、NHK特集「シルクロード」(これ)では??
先日からNHK特集「シルクロード」を見出した。この番組は、言うまでもなく1979年~1980年に中国シルクロードを取材し、1980年4月1981年3月まで放送されたもの。最近でこそ再放送されないが、過去に数え切れない位再放送された。自分も、最終的にはデジタルリマスター版を、デジタルVTRに録画してあり、それを今改めて順番に見ている。
NHK特集「シルクロード」全12集と「シルクロード第2部」全18集(ここ)を順に見るべく、第5集まで見たが、当時のフイルム画像とともに、喜多郎の音楽と、石坂浩二のナレーションが、ゆったりとした当時の中国に合っていて、まさに名作。
確かに今のハイビジョンに比べると、幾らハイビジョンテレシネでフイルムのネガをリマスターしても、当時のフイルムの画像はボーッとしていてピントも甘い。でも当時はまさに中国内陸部への“探検”であった。よって、機材としてはフイルムカメラしか持って行けなかったのである。でも改めてこれらの番組を見てみると、必ずしも現代のシャープな映像が絶対に必要・・とも、思えてこない・・。
2年前に西安に行ったが、この番組の映像に出てくる30年前の街並みに比べて、当然ながら様変わりしていた。大繁華街に・・・。まあ、そんな比較をしながら、ゆったりと昔のビデオを見るのも、これまたシルバー族の贅沢ではないか・・・。
最後に喜多郎の音楽をひとつ・・・。
<喜多郎「シルクロード」より「飛天」>
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