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2011年2月10日 (木)

「最近泣いたことある?」

少し古い話だが、朝日新聞に「最近泣いたことある?」という記事があった。泣く・・・。あまり縁がない(?)言葉ではあるが・・・。曰く・・(写真はクリックで拡大)

「人はどうして泣くのか。
『ストレスすっきり!!脳活習慣』などの著書がある有田秀穂・東邦大学教授(統合生理学)は「ストレスに対する一種の防御機能」だと言う。
110210naitakoto 「脳の副交感神経が、泣くときは非常に強く興奮し、泣き終わるとすっきりする。人との別れなどは本来、すごいストレス。それが泣くことで緩和されるんです」
感動して涙を流す行為は、人間の大人だけに与えられた能力だといい、「赤ん坊の泣きはコミュニケーションのため。自尊心が芽生えた子供は悔し涙を流す。大人になると相手の気持ちをくむようになる。テレビや映画などを見た時、自分が体験したわけじゃなくても、似た経験と照らし合わせて共感し、副交感神経が刺激されます」と話す。
「涙は我慢するとストレスになる。他人の迷惑にならないなら大いに泣きましょう」」(
2011/01/22「朝日新聞」b10より)

女性は良く泣く。これは天から授かった特性か?それとも個人差か?
昔、親父が亡くなった時、お袋がそれは見事に泣いていた。ワーワーと、大きな声を出して・・・。ウチのカミさんも良く泣く。あらゆる所で泣く。テレビを見て、映画を見て、本を読んで、はたまた絵本やマンガを見て・・・。でも声は出さない・・・。目を赤くして・・。
一緒にテレビドラマを見ながら、「エエッ?泣いたの?」と良く聞く・・・・。映画館を出た時もそうだ。「エエッ?泣いたの?」・・・・。まあ日常的なことだ。
それに引き替え、自分は泣かない。否、泣けない? 心のどこかでブレーキが掛かっているのかも知れない。そう言えば、オトナになって1度だけ声を出して泣いたことがあった。何で泣いたかは書かない・・・
そういえば、親父が亡くなった時は、さすがに涙だけは出た。霊柩車で遺体を病院から家に搬送した時、霊柩車の後を車で追った。そのとき、さすがに涙が出た。一生、相性が悪かった親父ではあったが・・・・。

嬉しくて泣く場合ももちろんある。自分に記憶は無いが(←残念!)、フト思い出すのは、下の息子が就職で内定を貰った時のこと。祝杯を挙げようと、ある駅で家族で待ち合わせたことがあった。駅で息子に会うや、公衆の面前で息子が泣き出した。歩く人の怪訝な顔。そんなことにお構いなしに、息子は泣いた・・・。
就職内定率のグラフを見ても、息子の就職した2004年卒は超氷河期。それまでの就活の苦労が胸に迫ったのであろう。尊い珠玉の涙である。

でも人生、うれし泣きは、そうそうチャンスがあるものではない。悲しくて泣くことの方が多いだろう。これは誰もあまり歓迎しない。でも感動の涙は、生きている証。ドラマを見ても、感動の涙は良いもの。でも、自分はこれにもあまり縁がない・・。(←残念!)
でも、何も感じない心よりも、涙を流す(感度の良い)心の方が生きている気がする。

これから自分が真に泣く場面を想像すると、良くも悪くも、これから起きるであろう“家族のことだけ”のような気がする。
他人の悲喜こもごもで泣くことは無くても、家族でのそれは涙腺がゆるむ。
うれし泣きするような場面は大歓迎。それを、いつも心待ちにしているが、いつも家は静寂・・・・。そんなニュースは・・・無い。
まあ何も無い幸せは貴重なのではあるが、カミさんと二人、少し物足りなくなっている最近ではある。

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