三洋のICR-XRS120MFを買う~ラジオを録音して好きな時に聴く
人間、何か新しいことをする時は、ワクワクする。それはカミさんが新しい料理に挑戦する時も同じだという・・・。自分の新しいこと?それはやはり趣味世界か??
今日は、昨夜着いた三洋のICレコーダー「ICR-XRS120MF」(これ)の使用レポートである。
先日の朝日新聞の「ラジオアングル」というコラム(2011/02/02付)に、「録音で好きな時に聴く」という題で、ラジオをタイマー予約の録音できるレコーダーについての記事があった。この記事では、三洋電機の「ICR-XRS120MF」、オリンパスの「VJ-20」、ティアックの「R-6」、ソニーの「ICZ-R50」が紹介されていた。この記事を読んで、またいつもの「欲しい物見つけ」が始まった。最近、いつも何か夢中になれる何か・・・を探している。備忘録をかねて当サイトにも色々書いてきた。次のターゲットが見つかった!?
当サイトにも何度か書いているように、自分はNHKラジオ深夜便やNHK第2放送を録音しては、通勤の途中で聴いている。使っている機材は、NHKの音楽録音用にケンウッドのFMチューナーL-02T(これ)、NHK第1及び第2放送の録音用に、パイオニアのチューナーF-C3(ここ)を2台。そしてレコーダーとしてオリンパスのラジオサーバーVJ-10(ここ)、通勤で聴くためにソニーのNW-A847(ここ)というラインアップ。
これらの機器で、代替品がある機材は心配していないが、最近ラジオサーバーが壊れた時の代替品が心配になってきた。専用チューナーからライン入力でタイマーを使ってMP3録音するのは、オリンパスのVJ-10は必要かつ充分な仕様。しかしこのVJ-10は、さすがに2007年発売のためか、最近どうも影が薄くなってきた様子・・・。それで壊れた時の予防保全をかねて、先の新聞記事に紹介されていた機種を中心に、自分の要求スペックの製品があるかどうか、調べてみた。
自分の要求仕様は・・・
1)ライン入力で録音が可。
2)録音方式は、MP3。128Kbpsだけでなく、160bpsや192bpsも欲しい。
3)タイマー録音は20設定くらい欲しい。
4)録音されたMP3ファイルは、パソコンとUSB接続をして、エクスプローラ等で自由にどこにでもコピーが出来ること。
何とこれらを満足する製品は、今使っているVJ-10を除くと三洋電機の「ICR-XRS120MF」1機種だということがわかり、つい買ってしまった。それで今日はそれの(1日だけだが)使用レポート・・・。
前から、特に高級FMチューナーのL-02Tの音がそのまま録音出来ないか・・・と思っていたが、今はやりのICレコーダーのリニアPCM録音だとそれが実現出来そう。よってPCMも試してみたい。でもやはりちゃんと録音するためには、ソニーあたりの専用デジタル録音機が必要では・・・。とも思った。
ソニーで探した。2007年に「NAC-HD1」というハードディスク オーディオレコーダーを発売していた。しかしこれはパソコンとはつなげない。Panaにも製品は無かった。三洋も前のモデル(RS110MF)はラインからのタイマー録音が出来ない・・・。それで由一自分の要求仕様に合った「XRS120MF」を買ったわけ・・・
まだ一日しか使っていないが、「XRS120MF」を使ってみて気が付いた点・・・。
外部録音(入力)設定が、「ヘッドホン出力」「ポータブル」「コンポ」と3つの選択が出来るが、その音量調整が出来ない。AVアンプなどの機器のライン出力は固定出力。よって入力側(このICレコーダー側)で調整が出来ないと困るのだが・・・。チューナーの固定出力から録音すると、自分の基準としている89dBより6dBほどレベルが低い。これは仕様なので、諦めるしかない・・・。
それと、ボリュームを最大にしてもイヤホンの音量が小さい。特に効率の悪いイヤホンをつないだ時、音量を上げられない欠点がある。耳の保護のためだろうか・・? でもウォークマンなどは、うるさい位まで音量が上がるが・・・
それ以外は思い通りの動作でOK。さて、肝心の音質だが・・。
結論は、VJ-10の128Kbpsよりもこの120MFの192Kbpsの方が音が華やか。つまり音が良いと感じた。リニアPCMも、その差は僅差。もちろんパソコンの波形上はビットレートなどの差異(高域が伸びている)が出ているのだが、1/10のファイル容量を考えると、記録はやはりMP3になる。それに、ソースであるL-02Tオリジナルの音の“感動”は、幾らPCM録音でも、一旦録音してしまうと失われてしまうようだ。もちろんこれは自分の思い込み。でもL-02Tの良さは、どんな優秀な特性の機器でも、信号を機械に通すだけで失われてしまう・・。というのが自分の勝手な評価。
(追:10日ほど聞いた感想)
“感動”の観点でも、120MFの192Kbpsの音は、家に帰ってつい聞きたくなる音・・・。つまりVJ-10よりも120MFの音は“感動”があるようだ。10日ほど聞いた限りでは、なかなか良いぞ。192Kbpsは128Kbpsに比べ、単なる周波数特性の伸びだけではなく、入っている中味が違うのかな??
そしてS/N(ノイズレベル)だが、FM放送の無音部分で比較した(自分流の)評価では、1dB位ではあるがVJ-10よりも120MFの方が良いようだ。
ついでに受信の性能だが、これだけの金額で専用のAMループアンテナが付属している。これを付けると、TBSがバッチリ、NHKの第1、第2ともOK。しかし文化放送とニッポン放送は、専用のチューナーと同じくダメ。FM放送は、ロッドアンテナを立てても厳しい。またイヤホンをつなぐと、それがアンテナになって、ロッドアンテナは切られるようだ。(これは当八王子での一例)
そしてイヤホンだけはプアー。せっかくの良い音が、付属のイヤホンではまるで痩せた音。別なイヤホンでは素晴らしい音が出るのに、残念。まあこの金額からは仕方がないが・・・
そんな訳で、最初から内蔵チューナーは使う予定がなかったので、ライン入力の音量調整が出来ない点を除いては、この製品は大満足だ。
さてこれからの使い方だが、予定していたFM放送のPCM録音は、あまり有意差が無いので止めた。後は感覚の問題。どうもVJ-10の“128Kbps専用”に引っかかりを持っていたので、これからは音楽だけは120MFで、192Kbpsで録音しようと思っている。自分の標準にしている160Kbpsが無いのが残念だが・・。もちろんFM放送の15KHzを192Kbpsで録音しても意味がないことは重々承知だが、まあ自分の気休め・・・
(昔のアナログテレビのNTSC方式で、TV放送は水平解像度が350本位しか無いのに、放送局のカメラは550本の性能を持っていた。つまり規格上350本で帯域を切られても、その所での変調度(振幅)が違う・・。同じように、FM放送の15KHzの音を、同じ15KHzの性能の128Kbpsで録音するよりも、20KHzの性能の192Kbpsで録音しておいた方が、気分的に安心・・・、というだけの話。繰りかえすが、160Kbpsがあったらそれにしたのに・・。
結局、これも1日位しか楽しめなかった。でもこれでVJ-10がいつ壊れても大丈夫・・。
しかし、これだけの性能を持っている製品が、色々な付属品付きで、たった2万円強くらいの値段(これ)で買える。いやはや大変な時代になったものだ。
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コメント
毎日、楽しくためになるブログありがとうございます。近日発売のソニーのラジオレコーダー ICZーR50 との、あなたの比較評価を聞きたかったと思います。
【エムズの片割れより】
SONYは、パソコンにファイルの転送が出来ないので、自分としてはNGでした。でも感度は良いらしいですね。
投稿: カウカウ | 2011年2月14日 (月) 10:04
いつも楽しく拝見してます
実はご相談したくコメントしました
というのは、オリンパスのラジオサーバーPJ10を使い、ラジオ深夜便を録音しようとしたところ余りに電池の消費が激しくびっくりしています
通常こんなものなのですかね?
良い知恵なりアドバイスあったら教えて下さい
【エムズの片割れより】
マニュアルを見て、付属のアンテナステーションに本体とACアダプタを取り付け、AC100Vから電源を供給する使い方をされたらいかがでしょう?
電池で動かすのは、あくまでも外出時だけで、家ではACアダプタから電源を供給するのが一般的だと思います。
投稿: 島津 和平 | 2011年2月20日 (日) 16:58
昨日から、ソニーのラジオレコーダー ICZーR50を使い始めました。オーデイオ機器にうとく、今までは、深夜便やNHK講演の録音にMDカセットを使ってましたので、便利さに感激しています。パソコンとの連携はこれからです。
【エムズの片割れより】
SONYは感度に拘ったらしいですね。どうですか?
分はファイルをパソコンに転送出来ないため、SONY製を諦めました。
投稿: カウカウ | 2011年2月22日 (火) 21:53
NHKラジオ深夜便〔こころの時代/明日へのことば〕のファンの方で、次のホームページをご存じのない方には、是非一度、次の字句で検索しご覧になるようお勧めします。予定番組表としても使えますよ。
→NHKラジオ深夜便〔こころの時代/明日へのことば〕で放送された人の本やCD/DVDなど
【エムズの片割れより】
このリストは便利ですね。こんなデータはNHKのサイトにも無いので・・・。
自分も2007年11月から「こころの時代/明日へのことば」を聞き始めましたが、老後にもう一度聞こうと、MP3ファイルを全部とっています。このリストにあるものは、少し歯抜けですがほとんどあります。
このリストで、そのうち整理しようかな・・・。情報ありがとうございました
投稿: | 2011年2月23日 (水) 00:51
ソニーのラジオレコーダー ICZーR50の感度についての素人の報告です。横浜線近くの八王子市の住宅地の自宅で、夜間、ガラス戸と雨戸を閉めた都心向きの部屋の中での感度です。
AMは、文化放送・ニッポン放送・ラジオ日本はループアンテナ使用してもノイズ多い。他の局は同アンテナ不要。
FMは、76.1インターFM、84.4FMヨコハマはロッドアンテナ使えばOK。78.0ベイFMは、使ってもノイズ多く聞こえない。他の局はアンテナ使用せずでノイズ無し。 私もよく聴く局は、NHK第1・第2、NHKFMですので、現在の感度で満足しています。
【エムズの片割れより】
ありがとうございます。
当方は、八王子の東京寄りですが、上記だとすると、SONY製はかなり感度が良いですね。これからICZーR50の感度の評判が上がるのでは??
投稿: カウカウ | 2011年2月24日 (木) 22:30
外部入力で録音できるのはよさそうですね。
7600GRから入力すれば、短波の予約録音も安定して出来そうで、購入を検討しようと思います。SINPOを書くのにも便利そうですし。
ところで、ICZ-R50がパソコンにファイルを転送できないとのことですが、本体から直接転送することも、SDカード等を経由して転送することも出来る筈ですが、いかがでしょうか?
ただし外部入力から予約録音することはできそうもないので、購入に踏み切れないわけですが^^;
【エムズの片割れより】
ICZ-R50の取説を見たら、パソコンとの間で簡単にファイルのコピーができるようです。本文修正しました。(何を持ってそう書いたのか・・・)
ご指摘ありがとうございました。
投稿: こいのぼり | 2012年1月23日 (月) 21:00