ダーク・ダックスの「白い想い出」
今日のテレビニュースで、ダーク・ダックスのトップテナーの“パクさん”こと、高見澤宏さんが(2011年1月)7日に亡くなったと言っていた。77歳。
セカンドテナーのマンガさんこと佐々木行が1997年に倒れ、それ以来3人で歌っていたダーク・ダックスだが、とうとう2人になってしまった。それで、(Wikiによると)2010年2月からは、「ダークダックスwithしゅうさえこ」を結成して活動しているという。
ダーク・ダックスのレコードで、自分が大事にしているLPがある。1969年発売の「結成15周年記 念」のLPである。このLPに収録されている「北上夜曲」(ここ)、「銀色の道」、「雪の降る街を」、「くちなしの花」、「旅立った人」(ここ)、「白い想い出」、「かあさんの歌」(ここ)、「愛していても」は、どれも自分の宝である。(写真はクリックで拡大)
ダーク・ダックスの録音は、同じ歌で何種類もあるが、自分はキングの録音が好きだ。今日はそのなかで「白い想い出」を聞いてみよう。
<ダーク・ダックスの「白い想い出」>
「白い想い出」
作詞・作曲:山崎 唯雪が降ってきた ほんの少しだけれど
わたしの胸の中に 積りそうな雪だった
幸せをなくした 黒い心の中に
冷く淋しい 白い手がしのびよる雪がとけてきた ほんの少しだけれど
わたしの胸の中に 残りそうな雪だった
灰色の雲が わたしに教えてくれた
明るい陽ざしが すぐそこに来ていると
CDのこの歌の解説によると、「ダーク・ダックスがこの歌を初めてレコーディングしたのは昭和38年10月だった。当時、東京のテレビ局TBSで、『みんなで歌おう』という番組のレギュラーを持っていたダーク・ダックスは、この番組の今月の歌に取り上げる歌をいつも探していたが、ある日メンバーの“ゲタさん”が、赤坂の歌声バーでこの歌に出会ったのである。早速作者を探したところ、なんと仲間の山崎唯ではないか。その上山崎が奥様の久里千春と恋愛中に捧げた歌とのこと。早速お願いしてレコードにしたところ大ヒットした歌である。」(meldacのCDより)とのこと。
歌詞も素晴らしい。何とも雪の今の季節にピッタリ・・・。
今は「黒い心」でも、きっと「明るい陽ざし」が来ると・・・。
これは全てにあてはまる。「朝が来ない夜はない」という言葉もある。例え今は暗くても、未来は明るいと信じて進むしかない・・・。
最近、自分の死生観をも変えるある出来事から、「運命の理不尽さ」に、どこに向けたら良いか分からない怒りさえ感じている自分である。この歌のように、少しでも明るい未来が来ると信じたい・・・。
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コメント
パクさんの愛称は、何をするにも1拍遅れているので付けられたそうですね。
館林音楽館への資料を探しておられたので、何回か送ったことがあります。
館林音楽館オープンの際には、マンガさんも唄われた様子だったのに残念ですね。
【エムズの片割れより】
愛称の語源までは知りませんでした。
投稿: なち | 2011年1月 9日 (日) 08:24
ブログなるものを始めました。
少年時代の事でも書こうと、ネットの中をさまよっていたら素敵なページに辿り着きました。楽しく、うんと(田舎弁)懐かしい音楽を聞く事が出来ました。
これからも拝聴拝見させて頂きます。
よろしくお願いします。
【エムズの片割れより】
blogは、自分も何となく始めたものの4年も続けてしまいました・・・。最近はだんだんとネタ切れで・・・。
投稿: 沼の達人 | 2011年1月 9日 (日) 13:43
パクさんの死、残念ですね。ボニージャックス、デュークエイセスの皆さんもそれぞれお歳で、頑張っておられますが、このようなコーラスグループはもうでてこないのでしょうか。
【エムズの片割れより】
デュークやボニーに比べて、ダークの方が自分にはフィットしました。でも皆さん定年もなく頑張っていますね。
投稿: かえるのうた | 2011年1月 9日 (日) 16:10
「白い想い出」有難うございます。
このPJ Playerはnifty.com/blogにしか添付できないのでしょうか?
とてもいい音です。
【エムズの片割れより】
そうなんです。このプレヤーはココログ専用なのです。
投稿: 小父さん | 2011年1月 9日 (日) 17:39
確かこのアルバムにはドライボーンズがあったと思います。ダークのこの曲を聴くとジャズや黒人霊歌も素晴らしいなと思います。
【エムズの片割れより】
良くご存じで・・・。そうです。もう一枚のLP番には洋楽が入っています。
投稿: mixi dark com 管理人 | 2011年1月14日 (金) 22:31
こんばんわ
私はダークダックスのロシア民謡で育ちました。
幼稚園から小学2年くらいまで電蓄で25CMLPを毎日の様に聞いて歌っていました。
意味もわからず「ヨギリーノカナータニーワカレーヲツゲー」とか歌っていました。
久しぶりにLPを取り出してみたらメンバーが若々しいこと。またジャケットの痛みが却って私の思い出のようです。
久しぶりに聴くとタイムマシンで50年戻ったようでした。
ダークダックスは私が生まれる前から活動
していたのでメンバーが去るのがとても寂しいです。
ところで話は変わりますがチリチリの件で東電に相談したら一週間位して電話が来ました。
数箇所ノイズ源を突き止めたそうです。
碍子にスプレーで薬液噴霧して応急措置をおこなってから後日工事するということです。
立会いは不要のようです。
エムズさんのおかげで対策が進みました。
ありがとうございました。
結果は後日報告いたします・・・
【エムズの片割れより】
世の電柱は、かなりの確率でノイズを発生させているようですね。要は気が付かない(妨害を与えていない)か、妨害があっても原因が電柱だと突き止められないだけですね・・・
投稿: 風鈴崋山 | 2011年1月18日 (火) 21:56
パクさんの愛称の件、手元の架蔵書「愛のメルヘン、ダークダックスの20年」(ダークダックスの著、吉永淳一編、集団形星、1982年発行)には2011年1月9日(日)08:24付の「なち」さんの投稿とは異なる記述があります。
少し長いのですが、引用します。
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白羽の矢のたった新入生が、ある日、田園調布の哲ちゃん宅に連れて来られた。成程ミバはよい。
ためしに歌わせてみれば、初見<初めて楽譜を見て、いきなり歌うこと>はきくし、声もいい。
ヒットキット・バーバーショップを共に歌う。
「これは行ける!」
「どうだい、こうやってハモると、鼻の先がジーンとしてくるだろう」
マンガが圧しつけるようにいう
「さっ、えっ、して来ます」
丸っきりオドオドしている。目さえ満足に上を向かない。
お茶を運んで来た哲ちゃんの妹が、陰でソッと言った。
「あの人、白痴みたいね」
これが詰まってパクになったのである。
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ここ迄です。差別用語なので今時の発想では出てきませんね。
【エムズの片割れより】
貴重な?情報をありがとうございました。
投稿: TAKATSU | 2018年12月 3日 (月) 11:36