« 本の購入はAmazonの中古で充分・・・ | トップページ | 「いただきます」の仏教思想(4/6) »

2010年12月21日 (火)

手仕事屋きち兵衛の「ふる里に帰りたい」

久しぶりに手仕事屋きち兵衛さんの歌の紹介。今日は「ふる里に帰りたい」である。
「ふるさと」はきち兵衛さんのキーワード。コンサートは必ず唱歌「故郷」から始まるという。
きち兵衛さんのオリジナルで「ふるさと」が題に付く歌は、「ふる里景色」(ここ)とこの「ふる里に帰りたい」の2つある。
「ふる里景色」は夏から秋、そして冬の景色を歌う。そしてこの「ふる里に帰りたい」は何となく秋を連想するな・・・・。(単純である。夕日⇒赤⇒紅葉⇒秋・・・)

<手仕事屋きち兵衛の「ふる里に帰りたい」>~アルバム「風景色」より


「ふる里に帰りたい」
  作詞・作曲:手仕事屋きち兵衛

ふる里に帰りたい
幼い日遊んだ山や川
あかい夕日に染められた
まるいそのほほ目にうかぶ

ふる里に帰りたい
叱られてこみあげた涙顔を
ぬぐってくれた風の中で
今もう一度泣いてみたい

ふる里に帰りたい
遠い日のあの頃に戻れたら
どこかにいつか置き忘れた
純な心を抱きしめたい
純な心を抱きしめたい

ついでにアルバム「風暦」に収録されている録音も聞いてみよう。

<手仕事屋きち兵衛の「ふる里に帰りたい」>~アルバム「風暦」より

しかし何と優しい歌だろう・・。

ふと「自分のふる里は?」と思った。それは小学校低学年を過ごした場所・・(ここ)。
考えてみると、誰でも“何となく懐かしさを覚える場所”というのは、純粋無垢の思い出がある場所なのではないか?それは普通小学校低学年のとき・・・
自分のふる里は埼玉。広い田んぼがどこまでも続く。その向こうに水道タンクが見える。バッタを捕り、「ヘビだ!」という叫び声を聞いて「キャー」っと、慌てて家に逃げ帰る・・・。そんな家ももちろん今は無い。でも思い出すふる里は、イヤな思い出のあまり無い、小さい頃に住んだところ・・・。
そう言えば、下の息子が前に住んでいた団地が懐かしいと言っていた、とカミさんが前に話していた。前の団地は、まさに息子が小学校低学年の時に住んでいて場所だ。

山崎ハコの歌に「望郷」というのがある(ここ)。
この歌は、都会に出てきたがそこは冷たいところ・・・。それに気付いて故郷に帰ろうか・・・。という歌だった。
帰ることが出来る「ふるさと」を持っている人は幸せだ。ウチのカミさんなど、子どもの時に、あまりに引っ越しが多かったので、ふるさとは無いと言う。これも少しさびしい。
誰でも、リタイアすると「ふるさと」という言葉が懐かしくなる。そしてその場所に行ってみたくなる。死んだ親父も晩年、ふるさとの足利に行ってみた、と昔聞いたことがある。

実際に行ってみて懐かしいと思うのも「ふるさと」。逆に“一度行ってみたい”と思いつつ、大事に取っておいて、あえて行かずに昔の思い出に浸るのも「ふるさと」。
人それぞれの「ふるさと」。きち兵衛さんの「ふるさと」はやはり安曇野?
カミさんが言う。今年行った長野・安曇野への小旅行(ここ)は、全てが良かった満足の旅行だったと・・・。
信州のあの風景を思い浮かべながら、改めてしみじみと聞く「ふる里に帰りたい」ではある。

<付録>~「きち兵衛さん2011年カレンダー」のPDFは(ここ
101221kichibeicalendar_20111 ホテル玉之湯での「手仕事屋きち兵衛さんの車座コンサート(ここ)」の写真をもとに、カミさんがカレンダーを頼んで作りました。A3サイズでの印刷をどうぞ・・。PDFは(ここ

←BACK            NEXT→

|

« 本の購入はAmazonの中古で充分・・・ | トップページ | 「いただきます」の仏教思想(4/6) »

コメント

 こんなにベストな時期に「ふる里に帰りたい」を載せてくださってありがとうございます。
 西洋ではクリスマス、日本ではお正月、やはりふる里に帰りたいと思うでしょう。

 この曲を最初に聴いたとき、どこかで以前聴いたことのあるような懐かしさを覚えました。
 だからでしょうか、この歌を聴くといつも自然と涙が出てきます。

 エムズさんと同じで、この年になって感ずることは、ふる里は遠きにありて思うものと言う心境です。
 自分の脳裏に浮かぶふる里の面影は、現実にはすでに無く、新しい家々が立ち並び眼に映る景観は全く変わってしまいました。
 ヨーロッパの街のように、数百年変貌することの無い街・村と違い、今の日本では数十年前の面影ですら探すのは無理なのでしょう。

 それと同時に、「ふる里」と言うものを大事にしていらっしゃる“きち兵衛さん”は、自分たちが住んでいる所が子供たちにとっての「ふる里」だから、子供に対してよい「ふる里」を作ってやることが大切だというようなことも話されていたように思います。本当にそうだなと思います。

【エムズの片割れより】
この歌は実に素直な旋律。でもきち兵衛さんの旋律。
かの「荒城の月」も旋律は簡潔。同じですね。
しかし、きち兵衛さんにはまだまだ心に残る歌がありますね。追而。

投稿: ジャン | 2010年12月23日 (木) 22:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 本の購入はAmazonの中古で充分・・・ | トップページ | 「いただきます」の仏教思想(4/6) »