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2010年11月28日 (日)

高校の忘年会(同窓会)に行った

非常に厳しい(女性)幹事殿のフォローで、昨夜、つい高校の忘年会(同窓会)に参加してしまった。夕方4時から銀座の居酒屋・・。実に良い時間・・・。遠い人も余裕を持って帰れる・・。

自分の卒業した高校は、共学と言っても圧倒的に男子が多かった。でも今回の忘年会は、全て女子が仕切っている。実に時代にマッチングしている!?
自分にとっては初参加の“同窓会”。でも自分以外の人にとっては毎年恒例の少し早い忘年会・・。聞くと10年以上続いているという。会の名は「東京一八会」。高校の18回卒業生の東京版という事らしい。出席は先生2名、女性4名、男性12名の計18名。どの顔も年季が入ったオジさんばかり。女性はそれなりにまだまだ(!?)美しく・・・。相変わらず先生はトシを取らない。昔のまま・・・。改めて聞くと、先生は70歳と73歳という。To先生は、まさに我々が高校入学の年に大学を卒業して赴任されてきてので、年は7歳しか違わない。Tu先生も若かった・・・。

女性陣とは1~2年の時にクラスが一緒だったせいか、話題はやはり1年生のときの思いImage05571 出が多い。当時団塊の世代で急遽入学定員を1クラス増やしたため、教室が足りない。それで旧図書館を教室として使った。我々1Aのクラスは、他の教室からは離れた、遠い離れ小島・・・。よって、何か静かだった・・・。あの昭和38年の入学からは半世紀に近く、昭和41年の卒業からも、もう44年も経ってしまった。それでもこのように忘年会に集まってくる・・・

このような同窓会は、現役の会社の忘年会などとは違って、幹事の存在が圧倒的な意味を持つ。つまり全ては世話役の幹事次第なのである。この会のように、大物女性二人が仕切っている場合は安泰だが、自分の大学の同窓会などは、とうとう1度もやった事がない。つまりまとめ役が不在だったのだ。今更始めようとしても、もうムリだ・・・。
しかし、この幹事役はなかなか大変。人集めから、今回のように、休日の店を貸し切りで予約する等・・・。

昨夜は、たまたま席が、3年生の時に担任だったTo先生の前だったので、“高校教員の世界”について色々と聞いてしまった。自分の住んでいたメーカーの世界とはだいぶん違う。教頭、校長への昇進の仕組み。転勤の仕組み。母校のその後の飛躍的な進学実績について、等々。
当時の先生方は学年で18名だったそうで、当時の学年主任の先生の名を冠した“(TM)会”を作り毎年集まっていたとか。しかし数年前にそのTM先生も他界され、現在は10名。それでも名はTM会のままで、現在も続けておられるという。

少し遠くからこの情景(忘年会の風景)を眺めてみると、そこには貴重が情報があふれている。つまりここに居る人の数だけ、色々な人生がある。しかも、現役をそろそろ引退する、という“完成の域”の人生が・・・。
高校生は平等社会。そして大学進学を機に、それぞれの人生に向かって散って行った。そして60歳を越えて、今集う時、また皆は肩書の取れた平等な立場に戻っている。

前に「ある大学の同窓生で作る文集「むつごろう⑥」を読む(ここ)」という記事を書いた。ある大学の工学部出身者が定年を迎えて、それぞれ現役から離れて、今思う事を綴っていた。電気工学科というかなり限定された出身者たちでも色々な人生があった。そしてリタイア後の目指す人生の方向は、これまた千差万別・・。
そんな視点で見てみると、高校の同窓生などはそれこそ全く別の人生を歩んでいたはず。でも同窓会のような限られた時間では、なかなかそれらの話を聞く機会は無い。ふと、高校時代のかつての仲間が(昔の顔が浮かぶ仲間が)、それぞれ、その後どんな人生を送ってきたのか、知る機会があったら面白いな・・・と思った。
まさに還暦を過ぎ、もう我々は人生を振り返るトシになってしまった。自分たちと同じような人生を歩んできた我々の回り(会社関係)の人たちの話はもう良い。それらは大体分かっている。しかし、かつての高校の仲間たちから、それぞれが生きてきた“別世界の人生”を聞いて、ハッとやり残した事に気が付き、もし再スタートをかけるとしたら、残された時間は、もうギリギリなのかも知れない。
自分がNHKラジオ深夜便を良く聞くのも、自分以外の人生に興味があるからかも・・・。でも、ラジオから聞こえてくる色々な人生も、今のところ自分の人生にそれほどの影響は与えていない。よって色々な人生を聞いても、たぶん“ヘエー”で終ってしまうのだろうとは、思うけどね・・・。(元々自分は“サボり屋”なので・・・)

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