「似た者同士 父娘の戦いは続く」~映画「エデンの東」
何とも訳の分からないタイトルではある・・・・
今朝の朝日新聞の「声」の欄に、深刻な悩みが載っていた。曰く・・・
「似た者同士 父娘の戦いは続く
中学生(福岡市南区 15)
私は父と戦っている。父は自分勝手だ。どうしても私は父を理解することができず、口げんかをする。皮肉なことに私はその父の意地っ張りなところや頑固なところを受け継いでしまって、似たもの同士なかなか決着がつかない。
私は父を説き伏せようとし、父は私の考えの盲点を突いてくる。28の年齢の差は大きく、私の多少背伸びした考えを、父は大人の目線で鋭く斬(き)ってゆく。これは私にとって最高に悔しいことだ。
自分のことを一番優先、という父の考えを改めさせるにはどうしたらよいのか。色々試してみたが、こちらの話を納得させることが一番望みがありそうなので、この方法で攻めることにしている。
何としても父に勝ちたいので、父が納得せざるを得ない話ができるよう、日々言葉を磨き、辻褄(つじつま)の合うように、しっかり筋道を立てながらものを考えるようにしている。父さえ攻略できれば、我が家にも安息の日がやってきて、母の悩みがいくらかは減るはずだ。しかし、それはまだまだ遠い道のりになりそうだ。」(2010/10/24付「朝日新聞」p9「声」より)
何とも深刻な悩みを抱えているご家庭があるようで、ご愁傷さま、としか言いようがない。
話はぶっ飛ぶが、さっき録ってあった映画「エデンの東」を見た。この映画は1955年公開というからもう半世紀以上も前の映画。だから自分も名前だけは知っていたが、見た事はなかった。でも何の事はない、“ひねくれ次男”の物語だった。でも自分に言わせると、まだまだひねくれ足りないな・・。
父親の期待を一身に集める優等生の長男に対して、粗暴でひねくれ者の次男。(この兄弟が双子というのは後で知った) そして、親の愛を得ようと、もがく次男・・。その間で、非常に重要な役割を担う長男のフィアンセの女性。そして近くの街で売春宿を営む、二人の出産後に家を去った母親の出現・・・。
家庭はある意味、出口の無い“るつぼ”。当事者には見えない事がたくさんある。その絡まった糸を、この映画では第三者のフィアンセが解きほぐしてくれる・・・。この存在はどの家庭でも渇望するところ・・・。(それは多くの場合、ヨメさん・・・?)
どの家庭も子どもが思春期のころは扱いが難しい。しかし、先の投書の家庭では、立派に会話があるではないか! これは素晴らしいこと。この「エデンの東」も親子の会話がある。これが全ての第一歩だ。
さっき夕食の時に、カミさんとこの映画の話をした。ウチも色々あったが、これ以上は何も出来なかった。よって現状が精一杯・・という結論に・・。
人間の成長は、全て“家庭”から始まる。親にならなければ、人生で見えない事がたくさんある。
また“いつもの話”になるが、未婚者が増えている日本は、未熟者が増えているように見えてならない。政府は、円高よりも婚活に注力すべし!!??
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