「ゆく川の流れは絶えずして・・・・」~ミニ同期会
今日は何かセンチ・・・・。
同期会から急遽メールが入って、前に勤めていた会社のクラブで、同期の連中と飲んできた。
前に、「勤めていた工場の閉鎖」(ここ)という記事を書いた。この工場は、実質9月末で業務を終了し、残務整理に入って3月末で完全閉鎖との事。
この工場には、直ぐ近くに懇親のためのクラブ(飲み屋)が併設されている。そのクラブが、一足先に8月末で業務終了との事で、今日から3日間、生ビールが39円(工場が昭和39年開設なので)という閉店セール・・・。
同期会の幹事から「**クラブに感謝しようの会」というメールが入ったのが昨日。それで急だったが自分も行ってみたわけ。急だったので5人しか集まらなかったが、クラブは満席の盛況・・・。まるでデパートの閉店セールだ。案の定、“8月末閉鎖”の話が出るまでは、まさに閑古鳥の状況だったというが・・・・
回りを見回すと、懐かしい顔のオンパレード。見覚えのある現役引退組が、あちこちで席を占めていた。
久しぶりに集まった同期の話は、たわいもない話ばかりだが、やはり健康についての話にはドキッとする。まだ還暦チョイ過ぎなのに、亡くなった人の話もあり、家族の病気の話もある。そして自身の病気の体験談も・・・・
そして、激震が走る撤退事業の話では、まさに「人間万事塞翁が馬・・・」の幾多の例・・・。もうサラリーマンが、長期間平穏無事で過ごせる時代ではなくなっている。事業にとって必要が無くなれば、否が応でも人が切り棄てられる時代・・・・
そんな具体的な生々しい話を聞いていると、いかに“何も無いこと”がラッキーなことか・・・
このクラブでは、何度飲み会をやっただろう。2階の和室では、忘年会に暑気払い、懇親会に同期会・・・・・。そして1階のロビーのフロアでは、チョイ飲みで何度来たか・・・
ここで飲んだ時は、(電車で帰るには遠回りになるので)いつもカミさんに車で迎えに来て貰った。それも今日が最後・・・・。
帰りに、いつもの待ち合わせ場所の本屋に立ち寄ってビックリ。「昭和63年の開店だが、この8月末で閉店・・・」との張り紙・・・・。
この本屋に来るのも今日が最後か・・・。何もかも最後・・・・・。そう思うと、何かセンチになってしまった。
「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず・・・・」。
時代は流れていく。そして、場所も人も、何の計算式からはじき出されるのか知らないが、何もかも順番に消えて行く・・・。
しかし、“行け行けどんどん”の時代にサラリーマン時代を過ごせた我々団塊組は、“滑り込みセーフ”の世代。これは何より“ラッキー”なこと。それでも人間は不満を言う・・・。
我が家は最近、とみに“何も無いこと”を嘆いている事が多いが、何も無い事がいかに幸せな事か、色々と身につまされた今夜のミニ同期会であった。
本日の同期会の結論:”元気なうちに金を使ってしまおう”
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入社40年目の“同期会”
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コメント
エムズの片割れ様へ
私はまだ元気なのにお金を使い果たしてしまいました。
【エムズの片割れより】
ホホホ・・・・・
投稿: wolfy | 2010年8月26日 (木) 09:42