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2010年8月 2日 (月)

「あっ」と「おっ」~日経「春秋」から

今朝の日経新聞の「春秋」。胸にグサッと突き刺さる言葉である・・・。曰く・・・

「開演前のホール。席に座りうつむいてものを読んでいると、ひざに何か当たる。顔を上げれば、前を人が通り抜けようとしている。無言。込んだ電車が駅に着く。車内の人の流れが収まったころ、ぐいぐい背中を押すものがある。無言。
「申し訳ありません」とか「降ります」の声も聞こえる。聞こえるのだが、回数がめっきり減った。印象をそう知人に話したらうなずいていたから、的外れでないのだろう。言葉は携帯電話やパソコンを通じてとびかうのに、肝心の一言が聞こえない。渇きをいやす一杯の水に手が届かぬようなもどかしさがある。
いや、「あっ」は別格だった。人にぶつかって「あっ」、足を踏んでも「あっ」。落とし物に気づかぬ若者を追って手渡せば、やはり「あっ」。おわびにお礼に縦横無尽のこの一語だけは、特に男性の口からやたら出てくるのである。十数年前か、「あっ」がチンパンジー語に由来するらしいという研究があった。
類人猿は出会った相手に敬意を表するときには「あっあっ」、見下して威嚇するときは「おっおっ」と叫ぶ。日本人の男性も同様で、目上への第一声は「あっ」、目下なら「おっ」になる。京大霊長類研究所などの発表はそんな内容だった。思い出してから目くじらを立てるのはよした。「おっ」でないのだから。」(2010/08/02付け日経新聞「春秋」より)

この話は当たっている。なぜ分かる?自分が当事者だから・・・!?
朝、よく駅前のドトールに行ってコーヒーを飲む。帰るとき、食器置き場にいる店員さんに盆を渡す。頭をチョコッと下げただけで無言・・・。「スミマセン」と口では言っている。でも声には出ていないことが分かる。
なぜか?→耳にイヤホンをしているため、声が出しづらい。

筆者が指摘している「無言」の原因も、ことによると、こんな簡単な事かも知れない。でも「あっ」は、どう理解しよう・・・。まさか・・とは思うが、自分も意外と同じかも知れないな・・・。

バスを降りるとき、若い女性が「ありがとうございました」と運転手さんに声を掛けている風景を良く見る。自分は??→「無言」。

以前、九州の息子が帰省の折、一緒に車で田舎に帰ったとき、高速道路を運転させていた息子が、高速を降りて料金所で金を払うときに「ありがとうございました」と言っている。反射的に「エライな~」と言ったら、「挨拶するのは当たり前だろう」と叱られてしまった。関東では皆“無言”と思ったが、九州では挨拶するのが普通らしい。

カミさんと一緒に犬の散歩に行くと、同じ犬を連れた人が、皆挨拶をする。カミさんに聞くと、名前を知らない人が多いが、犬を仲介に犬仲間として話を交わすという。

どんな状況でも、挨拶は清々しい。シルバー世代になると、求められるのは“品”である。自分もこれからなるべくイヤホンを耳から取って、声で挨拶をするように心がけることにしよう・・・。(←今更・・・だけど)

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コメント

はじめて書き込みます。エムズさんのこのサイトは、いつも読ませてもらっています。昭和の同年代と思いますがどうでしょう。さて、このコメントですが、今の世の中、本当に日常の言葉の乱れ、挨拶ことばなんて何、、、その他指摘するとこちらが疲れてしまいます。私は、ウォーキングを日課にしていますが、初対面の人に、積極的に声かけしていますよ。言葉はなくても、目礼する人、返答する人、ほとんどの人は意思表示をしてくれますよ。そのうち顔見知りになると、名前は関係なく立ち話しをするようになります。だってウォーキングしている人は、ほとんど、同年代の方々ですから。そんなわけで、あなたさまも、一歩前に進み出しましょう。

【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。その通りですね。挨拶は、少し勇気が要る時もありますが、でも清々しいもの。誰もイヤだと感じる人はいません。
そろそろ自分もトシなので、それ相応の範を垂れる世代になったのかも知れません。
ハイ!これから挨拶するように心掛けま~す!

投稿: 北海道の元気爺さん | 2010年8月 3日 (火) 19:18

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