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2010年8月 3日 (火)

引退希望年齢は「65歳」が最多の41.5%・・・

新聞を読んでいても、どうも目が行くのは同世代の動向・・・
先日の日経新聞に「知りたい!そのデータ」という囲み記事があり、引退希望年齢は「65歳」が最多の41.5%だったそうだ。曰く・・・(写真はクリックで拡大)

「55~69歳の人に「何歳ぐらいまで働きたいか」を尋ねたところ。最も多かったのは「65歳」で全体の41.5%だった。「70歳」が27.1%、「60歳」が11.8%でこれに続く。平均では66.0歳。独立行政法人労働政策研究・研修機構が2009年夏に全国5000人を対象にした調査(有効回答率72%)でこのような結果が出た。
1008031 回答者の年齢階層別に見ると、55~59歳、60~64歳の人は「65歳」と答える人が半分程度で最も多いが、65~69歳になると、現にその年齢で働いている人もいることから「65歳」派は約10%に減る。代わりに「70歳」と答える人が過半数となって、最も多くなる。この世代の男性の場合、次に多かった引退希望年齢は「75歳」だった。働いているうちに働くことが生きがいになり、年
をとっても働ける自信が生まれてくるようだ。」(2010/08/01付け日経新聞p11より)

この統計は、何とも読むのが難しい。55歳の人に尋ねれば65歳位と答えるかも知れないが、69歳のまだ働いている人に尋ねると、75歳と言うだろう。しかし69歳のもう働いていない人に尋ねることは、それ自体が無意味・・・・。
よってこの統計は、「55~59歳、60~64歳の人は「65歳」と答える人が半分程度で最も多い」という部分だけ読むことにしよう。

自分が60歳を過ぎて感じることは、肉体は段々とガタが来ているのだろうが、精神的にはまだまだ引退したい、とは思わない。同僚も同じ。60歳でヤレヤレ引退出来る、と言って引退した人はごく少数派。大多数は、まだまだ働ける、働きたい、と言っていた。しかし現実がその前に立ちはだかる。
その現実の壁が、こんなにも厚く、高いものとは知らなかった。退職してハローワークに行った同僚のメールを読むと、その壁はそう簡単には越えられそうにないようだ。

全ては需要と供給によって決まる。こんな当たり前の事が、特にシルバー世代の働き口には大いに作用する。つまり、幾ら自分で働けると思っても、相手の会社は、その人を雇う必然性が無く、結果として就職口が無い・・・。
よって、世のシルバー族で働いている人は、多くが現役時代の経験が生かせる場が見つかったラッキーな人、または世の中に通用する特殊技術の持ち主だろう。

ところで、自分は世に通じる何かの持ち主?? → とんでもない・・・
自分の場合は、ただただラッキーとしか言いようがないが、そのラッキーをどう返すことが出来るかが今後の課題・・。
仏教で言うところの、全ては“縁起”と同時に、それらに対する“恩”を忘れてはならないと思う。

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コメント

こんにちは。

たしかに実感としてもそうですね。
勤め人時代に、社長さんが65歳あたりまでは、精神、思考・判断面で、なんら私達社員に負けていなかったことを記憶しています。
大昔の60歳は、現在では65歳に当たるように思います。
誰が決めるのか判りませんが、日本国全体の働き方として、そういう仕組みにして頂きたいと思います。

【エムズの片割れより】
そうですね。でも「老害」という言葉もあります。自分は、常にその言葉を念頭に、“可愛く”シルバーを生きなければ・・と思っています。・・・が。

投稿: 群青 | 2010年8月 4日 (水) 14:23

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