森田童子の「菜の花あかり」
廃盤で手に入らないCDほど欲しくなるもの・・・。最近の自分にとって森田童子のCDがそれに当たる。
先に当blogで、森田童子の「逆光線」(ここ)と「蒼き夜は」(ここ)を取り上げた。何とも不可思議な歌手である。彼女のディスコグラフィーは(ここ)にあるが、もう30年も前に引退したためか、現在販売しているCDはない。ひっきょう、Amazonで中古を買うか、yahooオークションで探すことになる。
しかし、どれも超レア盤であるため、高価・・・。
今、森田童子を聞いている人は少ないだろう。でも、聞いているとどこか不思議な世界に引き込まれるようで、自分は最近よく聞く。 先日、yahooオークションで「たとえばぼくが死んだら 森田童子ベストセレクションⅡ」が1000円で出ているのに気が付き、応札した。(写真はクリックで拡大)
結果的に、締め切り直前で、もう一人の人と競争になり、定価以上に上がってしまったが、でも何とか手に入れた。廃盤CDには、もはや定価は無いのである。
すべて聞いたことのない曲ばかり。でもフィーリングは他の楽曲と同じ。
このCDで最初に気になったのが「菜の花あかり」という歌。この歌は「ラスト・ワルツ」という1980年のアルバムに入っていた曲。これを聴いてみよう。
<森田童子の「菜の花あかり」>
「菜の花あかり」
作詞・作曲:森田童子春はやさしい
今宵は満月
短い命の
あなたは 十七
淋しいあなたと
どこへ行きましょう夜風にゆれて
闇の夜に
淋しいあなたと
どこへ行きましょう春はやさしい
菜の花畑
あたり一面
菜の花あかり
旋律は優しい・・・。歌詞も優しい・・・。でも17歳の短い命、という内容は哀しい・・・・
我々シルバー族にとって、現代の先端を行っているJ-POPにはなかなか付いて行けない。しかし、自分たちの時代(30~40年前?)に、時代の先端を行っていたであろうこのような歌には付いて行ける。
この森田童子の歌も、当時は時代の先端だったのだろう。この森田童子に限らず、その時代に自分の身を置いてみると、自分にフィットするまだ知らない歌や歌手は、まだまだ幾らでも見付かるような気がする。
当時のCDは既に廃盤になっているにせよ、そんな歌手を探して、“自分たちの時代”に身を置いて、その世界を探って行くのもまた、シルバー世代ならではの贅沢かも知れない。
2003年11月に、最初にラジオで森田童子を聞いた時は、数曲を残して他は消した。でも今は、どの曲を聴いてもフィットする。その変化の原因は分からない。
シルバー世代の贅沢。全て廃盤の森田童子の歌を、全部mp3でそろえるぞ!!(全59曲中現在43曲入手:73%)
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コメント
エムズの片割れ様へ
そんなに森田童子に入れ込んで、さぞやM’s様の悋気の病も高じておられることでしょうが、昔から「悋気せぬ女は弾まぬ鞠のよう」と言いますから、片割れ様にはもっと入れ込んでもらいましょう。
【エムズの片割れより】
何か難しコメントで・・・・・。
自分は凝り出すと凝るのか・・・。そうでもないと自分では思っているのですがね・・・
投稿: wolfy | 2010年7月14日 (水) 09:00
小生、朝日のB欄で森田童子のことを読み、当ブログやユーチューブで童子を聴いては、暫く浸かりきりになりました。彼女の歌を聴いたのは初めてでしたが、なんと悲しくて優しい歌い方ができるのだろう、こんな人がいたのかと驚きました。童子活躍のころはコラ・ヴォケールに夢中になっていたのかなと気障に想い出したりしますが、おもいなし現在も歌っている男性のシンガーソングライターが霞んでいくようです。だいぶ後の彼女が歌っているというバージョンを聞きましたが、本当なら世に出ないようにすべきです。カラスも四十一歳で声が出にくくなると歌うのを止めたと言われますね。片割れ様があらためてぞっこんとのこと、したりと思いましたが、さらにオークション等で集められようとする熱意と余裕に該博な知力ともに相当の格差社会があるなと実感しております。
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。褒められたのか、けなされたのか・・・
オリジナルの廃盤は、オークションでは高価なので手が出ません。ベスト物は少し安いが・・・。それで実は宅配レンタルを借りて集めています。大きな声では言えませんが、STUTAYAレンタルに森田童子のCDが6種類もあります。手に入らないものはLPでガマンしたり・・・。まあ頑張ってみます。
投稿: 植松樹美 | 2010年7月14日 (水) 20:34
小生、森田童子のことを検索してたらたまたまここへ来ました。私は、ユーチューブでビデオをDLして、そこから楽曲だけを取り出してiTunesへ入れて聴いてますが。ほとんど上記のような撮り方をしております。先日も森田童子の曲を29曲ほどDLしました。最高です。若かりし頃に聴いた時はあまりにも暗くて遠ざかっていましたが定年になってから聴いたところ心へ沁みる曲ばかりでSPから流れる童子の曲を聴いては涙する時もあり昔のことが相馬の塔のように流れていく時間に浸れますね。54曲全て揃えられるか挑戦中です。
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。こんな過去の歌(?)が、なぜ今頃心に滲みるのか・・。
全曲捨てがたい・・・・。聞く方の年代でしょうかね・・?
多分今の若い人は聞かないでしょうが、これらの録音は我々シルバー世代にとっては、宝物です。
投稿: intramuros | 2011年3月20日 (日) 21:16