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2010年7月の27件の記事

2010年7月31日 (土)

我が最大の贅沢~30万円のFMチューナー(L-02T)を手に入れた

「贅沢」を広辞苑で引くと「①必要以上に金をかけること。分に過ぎたおごり。「―な暮し」 ②ものごとが必要な限度を越えていること。」とある。
今回の自分の贅沢は、まさにこれだ・・・・。

Yahooオークションで、1982年当時30万円もしたという「KENWOOD L-02T」(これ)&(これ)というFMチューナーを手に入れてしまった。もう30年も昔の機械だが、今でも10万円近い値段で取引されている。

このチューナーの存在を知ったのは、前にFM放送を何とか良い音で聞きたいと、Netで色々な情報を調べていた頃。
しかしこのL-02Tというモデルは発売当時の値段が30万円と聞いて、全く検討の対象外だった。でも、そもそも自分は昔からトリオ(TRIO)=ケンウッドのファン。前に「Yahooオークションに凝った~FMチューナーの更新」という記事を書いた時に、自分のチューナーの歴史を書いたが、その時に手に入れたケンウッドのチューナー・KT-1100D(1986年発売 \74,800)(これ)が7月1日に送られて来た。
電源を入れると、何かセパレーションが悪い気がして、さっそく予定通りメーカーのサービスにオーバーホールを頼んだ。「これから最低10年は使うので、消耗部品である電解コンデンサは、本当は全部交換したい。金と時間は幾ら掛かっても良いので、新品同様まで調整してくれ」と頼んだ。そうしたら、サービスから電話がきて、「出来るだけの電解コンと、壊れてはいないが主要なICは交換する。しかし部品の入手に時間が掛かるので、かなりの時間がかかる」と言ってきた。そして「時間は幾ら掛かっても良い」と答えた。でもそれが1ヶ月も掛かるとは思っていなかった。でもそう言った以上は我慢、ガマン・・・。途中で状況を聞いたりはしたが、決して煽らなかった。

・・・と、段々と“少しくらい「贅沢」をしても良いかな・・・”と浮気心が出てくる・・。
つまりせっかく中級機の名機を手に入れて、必死にオーバーホールをしている最中と言うのに、なぜか最高級のT-02Tを手に入れたいと思い出した・・・。子どもの時の、欲しい物に対するワクワク感がよみがえる。
見ると、ちょうど完動品がオークションに出ている。・・・というワケで、つい買ってしまった。しかしこのL-02Tという機械は、まさにバケ物。超弩級と称されているように、単なるFMラジオなのだが、重さが12Kもある。大きさも横幅が48センチ、奥行きも43センチもある。
落札する前に、メーカーのサービスに聞いてみた。「もしL-02Tを手に入れてオーバーホールを頼むと、可能か?」するとこのような答えが返ってきた。「基本的にオーバーホールはしていない。故障の時だけ対応する。しかしL-02Tは部品が無いので修理可能かどうかは分からない。オークションで買うにしても修理が不可能な場合があるのでそれを念頭に・・・」。KT-1100Dとの音の差を聞いてみた。すると「L-02Tはそれなりの音はする。しかしとにかく古い。動いている物を手に入れて、それが壊れたら修理を諦める、という感じか・・」とのこと。なるほど・・・。それで法人出品の完動品を買った。

Img_24861 そして昨日、それが届いたのだ。同時にKT-1100Dも修理が終わって一緒に届いた。問題は、L-02Tがちゃんと動くのか・・・と、両者の音の差・・・・。入手した時の値段の差は6倍。全く予定外の最高級チューナーの出現・・・。(写真はクリックで拡大)
この2台、今使っている2万円のチューナーとは格が違う。音が全く違う。ノイズが無いのである。ひとことで言うと、シンセサイザーチューナーの中級機KT-1100Dの音は固い。最高級バリコンチューナーのL-02Tの音は柔らかい。
L-02Tでたまたま録った楽曲を、昔録った音源と比較してみた。CSデジタルラジオのスターデジオの音に比べて、高域が伸びている。同じく無圧縮のPCMデジタルラジオのミュージックバードの音と比較しても、高域が伸びている。これは、ミュージックバードの光出力にはエンファシスがかかっているため、デジタル録音したパソコン上でディエンファシスをかけるわけだが、その処理に実は自信がなかった。たぶん適切なディエンファシスがかかっていなかった為だろうと思う。
デジタル放送はノイズが無いことが最大の特徴。しかしケンウッドのこれらのチューナーは、全くノイズが無いのである。デジタルラジオ放送と全く同じなのだ・・・。

いまさらFM放送?という視点も確かにある。先に書いた通り、前にCS有料放送のミュージックバードや、スカパーの音楽放送であるスターデジオも聞いた。確かにデジタル放送なので音は良い。でも飽きた・・・。単なる繰り返しなので・・・。それに引き替えてNHK FMは生きているように思える。毎日NHK「ラジオ深夜便」を聞いている。「歌謡スクランブル」も録音している。ほとんどが持っている楽曲のため、聞き流していたが、今回の音源の比較で、自分はCD音源以外は全てFM放送の音源に取り替えるかも知れない・・
放送もNet配信する時代。実験放送も始まっている(ここ)。NHKがいつ始めるかは分からない。でもデジタルの場合、必ず圧縮が伴う。その弊害とアナログFM放送のバトルだ・・。

自分の場合、FM放送ではNHK以外は聞かないが、その“良い音”を追求するのも、幾らデジタル時代とは言え、今でも“有り”では?と思うのだが、どうだろう・・・・。
結局、FM放送はL-02T、AM放送(NHKラジオ深夜便の23時~1時まで)はKT-1100Dという使い方になってしまった。それを何のことはない、ラジオサーバ(ここ)のライン入力で録音するので、2台の入力を切り替える必要が出てくる。それで通販で5Vリレー(100円)、ユニバーサル基板(200円)を買って、携帯充電用の5V電源アダプタを利用して切換器を作ってしまった。それを1500円のデジタルプログラムタイマーと連動させれば、切換が出来る。サラリーマン現役時代には、実験室でこんなものは幾らでも作った。今回は、数十年ぶりにユニバーサル基板を使ったわけ。(とにかく老眼が参った・・・。小さい部品のハンダ付けが大変・・・)

かくして自分の、FMやLPの、いわゆるアナログ・オーディオの一連のドタバタが終わった。
しかし一連のオークションの応札を経験してみて、今でも如何に“昔の名機”を求める人が多いかを知った。
今回手に入れた30年も前の“贅沢の塊”の「名機L-02T」。まさに我が「お宝」である。よってこの機械には、なんとしても長生きして欲しいものである。

(関連記事)
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Yahooオークションに凝った~FMチューナの更新

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2010年7月30日 (金)

人生の業績とは・・・~勤めていた工場の閉鎖

今月の日経新聞「私の履歴書」は、2008年のノーベル化学賞受賞者 下村脩氏であった。面白く読んでいたが、とうとう月末になって掲載も最終段階。今日のテーマは「里帰り」。受賞以来、縁のあった土地からぜひ来てくれという要請が多くきたという。

「・・・様々な申し出を受けた中には、困惑を覚えるものもあった。私の業績をたたえる記念碑や、銅像を造りたいと言ってこられたことだった。銅像を建立したいと言ってきたのは疎開先だった諫早市。卒業した長崎県立諫早高校(当時は諫早中学)の正門前に、ぜひ立てたいのだという。
銅像とはいかにも大げさだ。どうしても建てたいなら、私が死んでからでもいいのではないか、と固辞したが、地元では早々と準備をしているようで断りようがなかった。・・・
この銅像の横には「こどもたちへ」と題した、私のメッセージが刻んである。「どんな難しいことでも、努力すればなんとかなる。絶対にあきらめないで頑張ろう」
銅像ができてしまったことは、私の本意ではなかったが、この言葉は、私の偽らざる気持ちである。・・・・」(2010/07/30付け日経新聞「私の履歴書」より)

世界に冠たるノーベル賞。これほど“人生の業績”をたたえる証(あかし)はないだろう。だから“おらが村が産んだ偉人・・”として後世に残したい、というのも分かる。そんな意味では、銅像は実に分かり易い・・・。

話は変わるが、今朝の新聞に、自分が30年間通った某メーカーの工場が来年3月で閉鎖されるという記事が載っていた。ウワサが現実に・・・・。事業は生き物。だから事業の盛衰のもとで必要がなくなった工場が閉鎖されることは当たり前のこと。
それにこの工場閉鎖の話は既に10年も前からウワサされており、その後少し盛り返したが、世の中の趨勢に従って、その使命を終えた・・・・。でも実に寂しい・・・・

前に「昔住んでいた家・・・・」(ここ)という記事を書いた。最初に建てて10年間住んだ家が、とうとう取り壊された話。

自分にとって、今日の工場閉鎖のニュースは、その会社版だ。
たまにその工場の周囲を懐かしくて車で通ることがある。敷地内にある独身寮。そこに5年ほど住んだ。隣に体育館、野球グランド・・・。そして数々の建屋。そのすべてに思い出がある。しかし何か元気がなかった・・・。
昔のドラマ「岸辺のアルバム」ではないが、家族にとって、住む家には数々の思い出が詰まっている。だから家が無くなると、それらの思い出も無くなるような気がする。
それと同じように、自分の場合、30年も同じ工場勤めをしていたため、この工場に詰まっている思い出は言葉に言い尽くせないほど多い。だから、会社の建物が無くなると、自分のサラリーマン生活の思い出も消えてしまうような気がする。まあ既にリタイアした後なので、別段何の影響もない。でも昔の仲間と会うと、その話で盛り上がる。10万㎡の跡地。マンションだろう・・とか、モールが・・とか、野次馬は騒々しい。

事業の命は30年と良く言われる。たまたま自分が携わってきた事業は30年を遙かに超えて何とか今も存在している。しかし住む家(事業環境)は時代と共にめまぐるしく変わっている。

先の下村さんではないが、普通のサラリーマンにとって人生の業績とは何だろう・・・、人生の証とは何だろう・・・と、つい考えてしまう。
でも今日のニュースで、少なくても「おじいちゃんは、この会社(工場)に勤めていたんだぞ・・」と言えるチャンスが無くなったことだけは確かだ。(まあ、もし人並みに孫が出来れば・・・、の話だけど)

(関連記事)
昔住んでいた家・・・・

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2010年7月29日 (木)

2009年のシェア(市場占有率)(3/3)~世界シェア

先日の日経産業新聞に、毎年恒例の2009年のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。続いて世界シェアを見ていこう。(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

<世界シェア>~単位:%、( )は対前年比%
・自動車 ①トヨタ11.9(-1.1) ②GM (米)11.1(-1.0) ③フォルクスワ-ゲン(独)10.0(1.1) ④ルノー日産(仏日)8.8(0.3) ⑤現代(韓)8.0(1.5)
20110228nikkei_2 ・薄型テレビ ①サムスン(韓)23.4(0.3) ②ソニ-12.5(-2.8) ③LG電子(韓)12.4(2.0) ④Pana8.5(-0.5) ⑤シャ-プ6.3(-2.0)
(←グラフは、2011/02/28「日経新聞」P6より)

・パソコン
①HP(米)20.3(1.4) ②デル(米)13.0(-1.8) ③エイサ-(台)13.0(2.1) ④レノボ(中)8.4(0.8) ⑤東芝5.3(0.5)
・サーバー ①IBM(米)32.9(1.1) ②HP(米)29.9(0.3) ③デル(米)12.1(0.5) ④サン(米)8.8(-1.3) ⑤富士通5.1(0.3)
・HDD ①シーゲイト(米)31.5(-0.1) ②ウェスタン(米)29.7(2.8) ③日立ストレージ16.3(-0.6) ④東芝10.0(1.3) ⑤サムスン(韓)9.2(1.0)
・DRAM ①サムスン(韓)33.6(3.4) ②ハイニックス(韓)21.6(2.3) ③エルピーダ17.4(2.2) ④マイクロン(米)13.4(2.1) ⑤南亜科技(台)5.4(1.1)
・NAND型フラッシュメモリー ①サムスン(韓)40.6(-1.5) ②東芝31.9(2.5) ③ハイニックス(韓)9.9(-2.4) ④マイクロン(米)8.5(0.1) ⑤インテル(米)6.5(1.5)
・インクジェットプリンタ- ①HP(米)45.8(-0.6) ②キャノン22.7(2.3) ③エプソン19.1(0.6) ④ブラザ-工業4.9(-0.3) ⑤レックスマ-ク(米)4.5(-1.6)
・クレジットカ-ド ①VISA (米)61.0(0.7) ②マスタ-(米)28.0(-0.3) ③アメリカンエキスプレス(米)9.3(-0.7) ④JCB 1.3(0.4)⑤ダイナ-スクラブ(米)0.4(0.0)
・デジカメ ①キャノン20.9(-0.2) ②ソニ-18.7(-0.4) ③ニコン14.0(2.3) ④サムスン(韓)11.6(0.9) ⑤Pana10.1(1.2)
・ビデオカメラ ①ソニ-40.0(-0.1) ②ビクタ-19.1(-1.6) ③Pana 17.1(3.0) ④キャノン11.0(-0.3)
・携帯電話端末 ①ノキア(フィンランド)38.3(-1.1) ②サムスン電子(韓)20.1(3.6) ③LG電子(韓)10.5(2.0) ④ソニ-・エリクソン(英)5.1(-3.0) ⑤) モトロ-ラ(米)4.9(-3.5)
・CT ①GE(米)32.0(-2.0) ②シ-メンス(独)26.0(1.0) ③東芝メディカル24.5(0.0) ④フィリップス(蘭)15.0 (1.0) ⑤日立メディコ2.4(0.0)
・MRI ①シ-メンス(独) 31.0(2.5) ②GE(米)30.0(-2.5) ③フィリップス(蘭)20.0(0.0) ④東芝メディカル9.0(1.0) ⑤日立メディコ3.0(0.0)
(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

昔、ブラウン管TV時代に世界を席巻した日本勢が、今の薄型TVではその面影が残っていないのは残念・・。
「2009年の世界シェア26品目のうち日本勢が首位についてのは合計6品目。08年度に比べて1品目少なくなった。米国は8品目、欧州は7品目、韓国は5品目。急成長する中国勢は品目別で首位になった企業はなかったが、上位5位以内に入ったのが、08年の4社から09年は10社と大幅に増えた。」2010/7/27「日経産業新聞」P21より)

*このオリジナル記事のPDFは(ここ=9MB)。

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07年のシェア(市場占有率)~(2)自動車・生活・サービス他
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06年のシェア(市場占有率)

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2010年7月28日 (水)

2009年のシェア(市場占有率)(2/3)~自動車/住建/生活・食品・医療/サ-ビス/機械

先日(2010/07/27)の日経産業新聞に、毎年恒例の2009年のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。今日は「その2」である。(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

<自動車>~単位:%、( )は対前年比%
・乗用車(除軽) ①トヨタ48.0(1.0) ②ホンダ17.5(2.5) ③日産15.4(-1.2) ④マツダ5.2(-0.6) ⑤富士重2.9(-0.1)
・軽自動車 ①ダイハツ34.8(0.8) ②スズキ32.7(1.1) ③ホンダ9.6(-1.1) ④日産8.0(0.5) ⑤三菱6.1(-0.5)
・輸入自動車 ①フォルクスワーゲン22.6(0.5) ②BMW17.3(-0.1) ③ベンツ17.1(-0.8) ④アウディ9.6(1.8) ⑤BMWミニ6.6(0.4)
・普通トラック ①日野33.9(0.7) ②いすゞ32.1(1.8) ③三菱ふそう18.5(-2.6) ④UDトラック(旧日産ディ-ゼル)15.5(0.1)
・二輪車 ①ホンダ46.5(3.5) ②ヤマハ27.0(6.0) ③スズキ21.8(-1.1) ④川崎2.5(-0.8) ⑤ハ-レ-2.0(-0.8)
・カ-ナビ(除純正) ①三洋27.1(6.5) ②パイオニア21.6(-4.5) ③Pana 18.5(-3.9) ③富士通テン15.3(3.5) ⑤クラリオン5.9(-1.7)
・タイヤ ①ブリヂストン45.2(-2.5) ②住友ゴム24.5(1.4) ③横浜ゴム16.9(0.7) ④東洋ゴム12.4(0.2)

乗用車は、ホンダが日産を破って2位浮上。

<住建>
・マンション ①大京5.1(0.9) ②住友不動産5.0(2.4) ③藤和不動産4.5(1.1) ④三井不動産3.8(-0.3) ⑤穴吹3.4(-0.5)
・戸建て住宅 ①積水ハウス4.1(-0.1) ②大和ハウス2.6(0.1) ③積水化学2.5(0.0) ④タマホ-ム2.4(-0.2) ⑤住友林業2.3(0.0)

マンションは09年の国内新規発売戸数が前年比18.8%減と落ち込んだ。都心で大規模高層マンションを発売した住友不動産が7位から2位に浮上。

<生活・食品・医療>
・化粧品 ①資生堂24.1(0.5) ②カネボウ16.8(-0.1) ③コ-セ-10.5(0.4) ④ポ-ラ8.5(0.3) ④花王6.3(0.4)
・台所用洗剤 ①花王36.0(1.1) ②P&G30.0(-1.7) ③ライオン24.2(3.7)
・衣料用合成洗剤 ①花王40.8(0.5) ②ライオン32.7(0.4) ③P&G26.0(0.0)
・シャンプー・リンス ①花王25.1(-0.2) ②資生堂19.8(-0.8) ③P&G18.2(0.7) ④ユニリーバ17.0(0.0)
・歯磨き ①ライオン31.2(0.4) ②花王20.3(2.0) ③サンスター17.0(0.1) ④アース8.9(0.4)
・婦人服 ①ワ-ルド3.1(0.1) ②オンワ-ド樫山3.0(-0.1) ③クロスプラス2.3(-0.1) ④イトキン1.6(0.0) ⑤サンエ-・インタ-ナショナル1.6(-0.1)
・婦人下着 ①ワコ-ル29.4(-0.8) ②トリンプ・インタ-ナショナル12.9(0.2) ③グンゼ3.9(-0.4) ④シャルレ3.6(-0.3) ⑤セシ-ル2.6(0.2)
・ビ-ル系飲料 ①キリン37.7(0.5) ②アサヒ37.5(-0.3) ③サントリ-12.3(-0.1) ④サッポロ11.7(-0.1) ⑤オリオンビール0.9(0.1)
・清涼飲料 ①コカコ-ラ29.1(-0.3) ②サントリ-21.0(0.7) ③キリンビバレッジ10.6(-0.5) ④伊藤園9.6(0.4) ⑤アサヒ飲料8.0(-0.3)
・即席めん ①日清40.2(0.9) ②東洋水産20.0(-0.4) ③サンヨ-12.3(-0.5) ④明星8.8(-0.8) ⑤エ-スコック8.4(1.0)
・ハム・ソーセージ ①日本ハム21.4(0.4) ②伊藤ハム19.2(1.1) ③丸大16.8(-0.2) ④プリマハム9.6(-0.3) ⑤米久8.5(0.3)
・アイスクリーム ①ロッテ17.2(0.1) ②森永13.0(-0.1) ③グリコ12.0(-0.1) ④明治10.5(-0.3) ⑤ハーゲンダッツ9.9(-0.7)
・医療用医薬品 ①武田7.6(-0.3) ②アステラ7.1(0.0) ③第一三共5.8(-0.2) ④中外4.7(0.3) ⑤田辺三菱4.7(-0.1)
・総合感冒薬 ①大正30.2(0.6) ②第一三共19.4(0.8) ③武田10.0(0.0) ④全薬7.6(0.4) ⑤エスエス6.8(-0.4)
・育毛剤・発毛剤 ①大正40.3(6.0) ②花王18.2(-1.0) ③資生堂8.9(-1.5) ④第一三共8.0(-1.8) ⑤ライオン7.4(-1.5)

ビールは、キリンが9年ぶりに首位奪還。

<サ-ビス>
・海外旅行 ①JTB 22.3(-0.4) ②HIS 13.4(0.8) ③阪急交通11.2(2.4) ④近畿ツ-6.3(-0.4) ⑤日本旅行5.3(-0.1)
・国内旅行 ①JTB 25.4(0.2) ②近畿ツ-7.1(-0.2) ③日本旅行6.7(-0.5)  ④ANAセールス5.1(0.1) ⑤阪急交通3.8(0.4)
・ホテル ①プリンスホテル9.8(-0.6) ②東急Gr4.8(0.2) ③阪急阪神第一Gr4.4(0.2) ④ロイヤルホテル3.2(0.1) ⑤帝国ホテル2.9(-0.3)
・国内航空 ①全日空45.3(-0.5) ②JAL44.3(-1.1) ③スカイマ-ク3.8(0.4) ④エア・ドゥ2.7(0.5) ⑤スカイネット1.8(0.3)
・宅配便 ①ヤマト40.3(1.8) ②佐川急便36.2(2.8) ③郵便事業8.4(-0.2) ④JPエクスプレス6.1(-4.5) ⑤西濃運輸3.9(-0.1)
・クレジットカ-ド ①三菱UFJニコス14.1(-0.3) ②三井住友カ-ド12.7(0.5) ③JCB 12.7(0.4) ④セゾン8.0(-0.4) ⑤イオンクレジット4.5(0.1)
・電子マネー ①ナナコ25.9(-3.8) ②スイカ22.2(-2.5) ③ワオン21.4(10.1) ④エディ20.1(-5.0) ⑤パスモ9.5(1.1)
・人材派遣 ①リクル-ト9.4(-0.7) ②テンプHD3.8(0.8) ③アデコ3.2(0.3) ④パソナ2.8(0.3) ⑤マンパワーJP 1.8(0.4)
・ゴルフクラブ ①SRIスポーツ22.2(-0.4) ②テーラーメイド13.8(-0.1) ③ブリヂストン10.3(-1.3) ④キャロウェイ11.7(0.1) ⑤ミズノ5.9(1.1)

電子マネーは調査方法を発行枚数から決済件数に変更した。セブン&アイHDの「ナナコ」が首位。イオンの「ワオン」は10年に「スイカ」を逆転する可能性がある。

<機械>
・産業用ロボット ①安川24.4(-3.5) ②Pana  16.9(-0.8) ③川崎重工7.7(-1.3) ④ファナック5.3(-1.0) ⑤不二越5.0(-1.0)
・船舶 ①今治14.0(0.4) ②ユニバーサル12.6(-0.2)  ③三井造船8.2(-0.2) ④幸陽船渠7.5(1.8) ⑤三菱重工7.1(-1.2)
・フォークリフト ①豊田自動織機40.9(-0.7) ②三菱重工20.4(3.1) ③コマツ16.8(-1.5) ④TCM 8.9(0.4) ⑤日産6.7(-0.9)
・腕時計 ①カシオ39.4(4.3) ②シチズン31.5(-1.6) ③セイコ-25.5(-2.1) ④オリエント2.6(-0.3) ⑤リコ-1.0(-0.3)
(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

この記事は、昨年の記事をもとに数字を修正しているのだが、ものの見事に順位が変わらない。それこそ、トップが変わろうものなら、それはニュースネタにもなり得る。それほどに、シェアを増やすことは大変な事だということ。

しかし自分がこのように、冷静にシェアを眺められるのも、現役リタイアのご褒美か??
現役は大変だ。1%の変化も大変な事。現役さん、頑張って!

*このオリジナル記事のPDFは(ここ=9MB)。

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07年のシェア(市場占有率)~(2)自動車・生活・サービス他
07年のシェア(市場占有率)~(3)世界シェア

06年のシェア(市場占有率)

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2010年7月27日 (火)

2009年のシェア(市場占有率)(1/3)~エレクトロニクス/情報・通信・メディア

今日の日経産業新聞に、毎年恒例のシェア(市場占有率)の記事が載っていた。今年も2009年のシェアについて見ていこう。(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

<エレクトロニクス>~単位:%、( )は対前年比%
・薄型テレビ①シャ-プ36.0(-2.8) ②Pana22.6(-0.2) ③東芝19.6(6.7) ④ソニ-11.2(-1.8) ⑤日立6.1(-0.7)
・ブルーレイ・ディスク録再機①Pana36.6(0.2) ②シャ-プ35.8(5.8) ③ソニ-26.1(-6.0) ④三菱1.0(0.0)
・携帯音楽プレヤ-①アップル51.5(-4.6) ②ソニ-35.4(6.9) ③クリエイティブメディア2.3(0.9) ④グリーンハウス2.3(1.1) ⑤トランセンド2.0(2.0)
・ビデオカメラ①ソニ-31.1(0.1) ②ビクタ-27.7(1.8) ③Pana 15.1(-2.8) ④三洋10.9(-) ⑤キャノン10.3(-4.6)
・デジタルカメラ①キャノン20.5(0.4) ②Pana 16.7(1.2) ③カシオ16.5(2.5) ④富士11.5(0.0) ⑤ソニ-10.4(-1.3)
・デジタル一眼レフカメラ①キャノン38.7(-1.4) ②ニコン32.5(-7.4) ③Pana8.5(7.5) ④ソニ-7.2(-2.0) ⑤オリンパス7.0(2.1)
・パソコン①NEC18.2(-1.1) ②富士通17.8(0.1) ③デル12.0(-2.2) ④東芝11.2(1.5) ⑤日本HP 9.1(0.8)
・メモリ-カ-ド①サンディスク21.3(0.5) ②Pana 19.2(-1.9) ③東芝9.3(2.9) ④ハギワラ8.5(1.0) ⑤ソニ-7.4(-0.6)
・インクジェットプリンタ-①キャノン44.9(3.2) ②エプソン41.6(-0.3) ③ブラザ- 6.7(0.3) ④日本HP 5.3(-1.6) ⑤リコー1.0(-0.3)
・複写機・複合機①リコ-28.6(1.5) ②キャノン27.3(-0.9) ③富士ゼロックス23.0(0.3) ④シャ-プ11.3(0.1) ⑤コニカミノルタ7.6(-0.4)
・ルームエアコン①Pana24.7(0.3) ②ダイキン18.2(0.2) ③三菱13.9(-0.9) ④東芝12.9(-0.1) ⑤富士通セネラル10.2(-) ⑤日立10.2(0.3)
・洗濯機①東芝26.3(0.2) ②Pana21.6(0.1) ③日立20.4(1.4) ④三洋13.9(0.5) ⑤シャ-プ13.0(-0.2)
・冷蔵庫①Pana22.9(-0.3) ②シャ-プ18.6(-0.8) ③東芝15.3(-0.6) ④日立13.9(-0.3) ⑤三菱13.0(-1.6)
・IHクッキングヒータ①Pana52.9(0.9) ②日立20.5(2.4) ③三菱16.7(-1.0) ④東芝7.4(-0.5) ⑤三洋2.0(-1.4)
・リチウムイオン電池①三洋50.7(2.3) ②ソニー21.9(-3.8) ③Pana 15.5(2.3) ④日立マクセル6.6(-2.4) ⑤GSユアサ2.4(1.7)
(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

何といっても最大の話題は、薄型TVで、東芝が外付けHDDの録画機能を武器に、SONYを抜いて3位に浮上したことだろう。しかも2位のPanaにあと3%に迫っている。
ブルーレイ・ディスク録再機ではシャープがハイビジョン画質で長時間録画できるモードを搭載した製品で2位に浮上。メモリーカードでは、高速型カード「エクストリームSDHC」などが好調だったサンディスクが初の首位。複写機・複合機では官公庁向け大口受注などが寄与したリコーがキャノンを抜いて1位。前年からミラーレス製品を投入したPanaがデジタル一眼レフで3位に飛び込んだ。インクジェットプリンターはキャノンが2年ぶりに首位に返り咲いた。

<情報・通信・メディア>
・携帯電話①ドコモ50.0(-0.8) ②au 28.4(-0.3) ③ソフトバンク19.5(0.3) ④イ-・モバイル2.1(0.8)
・携帯電話端末①シャ-プ26.2(3.2) ②Pana15.1(-2.7) ③富士通15.0(2.2) ④NEC10.5(-2.5) ⑤京セラ6.1(0.7)
・プロバイダー①OCN 22.1(0.8) ②Yahoo!BB 12.3(-2.6) ③BIGLOBE 8.1(0.3) ④ぷらら7.9(0.0 ⑤au one net(KDDI)7.3(-0.4)
・光ファイバ-通信回線①NTT東42.2(0.3) ②NTT西32.0(-0.2) ③KDDI 8.5(1.2) ④ケイ・オプティコム5.6(0.0) ⑤UCOM3.0(-0.6)
・ポ-タル・検索サイト①ヤフ-70.1(-5.2) ②グ-グル10.6(3.4) ③MSN3.7(0.7) ④goo 2.9(0.1) ⑤BIGLOBE 2.1(-0.2)
(日本の検索市場 ①グーグル 51%、②ヤフー 47% ~出典2010/07/29日経新聞p9「グーグル・日本のヤフー提携」記事より)
・動画サイト①ユ-チュ-ブ60.3(8.4) ②ニコニコ動画25.6(-5.2) ③Gyao!など(ヤフー)4.9(-)
・家庭用ゲ-ム機①任天堂56.5(-0.1) ②ソニ-40.4(-0.4) ③マイクロソフト3.1(0.5)
・家庭用ゲ-ムソフト①任天堂23.9(-5.0) ②スクウェア13.3(7.2) ③バンダイナムコゲ-ムス11.8(-1.2) ④ポケモン7.3(2.0) ⑤コナミ7.2(-0.4)
・出版①リクル-ト12.6(-2.6) ②集英社5.3(0.3) ③講談社4.9(0.1) ④小学館4.7(0.1) ⑤角川3.8(0.3)
・音楽ソフト①ソニ-ミュ-ジック17.2(3.3) ②エイベックス14.4(-1.4) ③ユニバ-サル12.4(0.2) ④EMI 6.7(1.1)  ⑤ジェイ・ストーム5.6(2.7)
・DVDソフト①エイベックス7.1(1.4) ②ポニーキャニオン5.4(1.6) ③ワ-ナ-4.6(-1.2) ④ジェネオン4.6(0.7) ⑤アニプレックス4.5(2.2)
・映画①東宝31.8(-6.1) ②ソニー9.5(6.0) ③東映8.7(2.6) ④ワーナー8.5(0.1) ⑤松竹7.6(-0.6)
・広告①電通22.1(-0.3) ②博報堂10.0(-0.5) ③ADK5.3(-0.1) ④大広2.1(0.0) ⑤東急1.7(0.0)
・サ-バ- ①富士通24.9(3.5) ②NEC20.7(0.5) ③日本IBM17.3(-1.6) ④HP14.0(-1.2) ④日立10.8(2.0)
・SNS(交流サイト)①グリー36.8(-) ②DNA 36.0(-) ③ミクシィ16.3(-)
(出典:2010/7/27「日経産業新聞」P18~P20)

携帯電話は、NTTドコモがわずかにシェアを落とすも50%を確保。家庭用ゲームソフトでは「ファイナルファンタジー15」を発売したスクウェア・エニックスが2位に浮上。交流サイト(SNS)は携帯電話向けゲーム配信のグリーがディー・エム・エーをわずかにかわした。

*このオリジナル記事のPDFは(ここ=9MB)。

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2010年7月26日 (月)

昭和40年の出来事(18歳)~フランク永井の「妻を恋うる唄」

自分が生まれてから順に、その年の出来事を辿るシリーズの19回目。自分が17歳から18歳、つまり高校2年生から3年生になった昭和40年(1965年)の出来事を調べてみる。

この年は、アメリカがベトナム戦争で北爆開始。反戦運動の嵐の始まりである。家電製品では、アイワからカセットテープレコーダーが発売され、名神高速の全面開通や国鉄の“みどりの窓口”開設などがあった。明るい話題では朝永振一郎氏がノーベル物理学賞を受賞し、本のベストセラーでは、女子バレーの大松監督の「おれについてこい!」や山崎豊子の「白い巨塔」があった。またTVでは、NHK大河ドラマで緒形拳の「大閤記」が放送され、受験勉強中の自分も、唯一見たテレビ番組がこの「太閤記」だった。
映画では、市川崑監督の「東京オリンピック」(ここ)が封切され、学校から見に行った。
プロ野球では、巨人が優勝しV9が始まった。
この年のヒット曲としては「夏の日の想い出」(日野てる子)、「さよならはダンスの後に」(倍賞千恵子)、「妻を恋うる唄」(フランク永井)、「女ひとり」(デューク・エイセス)、「赤いグラス」(アイ・ジョージ)、「星娘」(西郷輝彦)、「 恋心」(岸洋子)、「涙の連絡船」(都はるみ)、 100726tumawokouru「君といつまでも」(加山雄三)、「知りたくないの」(菅原洋一)などなど、たくさんある。
今日はその中で、昭和40年(1965年)4月発売のフランク永井の「妻を恋うる唄」を聞いてみよう。もちろん当時、自分はこの歌を知らなかった。たまたまこの年の発売と知って、アップしてみるわけ・・・。

<フランク永井の「妻を恋うる唄」>


「妻を恋うる唄」
  作詞:岩谷時子
  作曲:吉田正

いつでも荒れた 手をしていたね
エプロンの端 まさぐりながら
首をかしげて笑うのが
朝のお前の癖だった

送ってくれる人もなく
毎朝勤めに行く僕を
お前はどこで見てるんだ

僕の声さえ届かない
空へ昇っていったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

お前の髪の匂いがするよ
ひとつの櫛を ふたりで使う
これが貧しい僕達の
いつもしてきた癖だった

曇った鏡ふきながら
涙こぼしている僕を
忘れてどこへ行ったんだ

僕の眼にさえ届かない
雲のかなたへ行ったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

昨夜は 雨が降りつづいたよ
巣を失った 小鳥のように
あてもないのに外へ出る
雨の降る日の癖だった

黙って肩をしめらせて
送りどころのない愛を
ひとりで夜に捨てるんだ

あつい想いも届かない
とおいところへ 行ったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

今こうして聞いてみると、実にシンプルな伴奏。よほどの歌唱力がないとこの歌は歌えない。それをフランク永井が切々と歌う・・・。
こんなスタイルの歌はもう古いのかも知れない。しかし我々シルバー族は、現代のリズムと伴奏だけが賑やかな歌より、こんなシンプルな歌の方がしっくり来るのである。

さてこの年の自分は、まさに受験勉強一色。自分の高校がいわゆる進学校だったので、自分の能力以上のことを要求され、もうヘトヘト・・・・
受験勉強以外のことでの“事件”としては、転校生が一人いた。その男とは家が近かったので、一緒の駅から通学したもの。その男は我々とは別世界で暮らしてきた(?)ため、違う文化を色々と教わった。女の子のことも含めて・・!?
この男との付き合いは、“世界が広がる”という意味で、色々と勉強になった。この男は、案の定、工学部から畑違いのアナウンサーになり、後日、自分の結婚式の司会を務めてもらう事になる・・。

だれでもそうだが、人生の大転換点となる“受験”を前に、年明けの国立Ⅰ/Ⅱ期校の2回の受験に向かって奮闘していた年であった。

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2010年7月25日 (日)

エクステリアの掃除とカーポート雨樋の修理

昨日は、我が家のエクステリアの大掃除。そして今日はカーポートの雨樋の修理をしてしまった。今日はそれの備忘録用のメモである。

カミさんが、近所の家で、カーポートの掃除を業者に頼んだ、という話を聞いてきた。結構安い。でもウチで頼むとすると、前に浴室のタイル張りを頼んだ(これ)Wさんだよね。という事になってWさんに電話をかけた。依頼項目は、隣家との塀の青コケの掃除と、カーポートの天井の掃除と雨樋の修理。そして正面の道路側の塀の掃除・・・。
Wさんが見に来て言うには、カーポートの雨樋の修理は別にサッシ屋さんに見積もりをさせるという。そして塀やカーポートの掃除は、一日1万円も出せば、オジさんがやってくれるP10707981 とのこと。それでオジさんを頼んで、昨日の(土)に一日掛けて掃除をして貰った。隣家との塀は我が家が作ったものであり、その掃除には隣家の庭に入らなければならず、自分ではやりたくないので、つい業者さんに頼むことになる。(写真はクリックで拡大)

昨日は一日中ホースから水を出しっぱなしだったが、隣家との間の塀の青コケもキレイになり、カーポートの掃除など、この22年間一度もやらなかったが、天井も含めてキレイになった。正面の道路に面した塀だけは、毎年自分で水を掛けてやっていたが、今年はやろうやろうと思っていたら、急に夏になってしまったのでやりそびれた。それもオジさんがやってくれた。
一日中働いて1万円。オジさんに言わせると、仕事が無い時の雑務の仕事はありがたいという。こっちも助かった。

Wさんからカーポートの雨樋修理の見積が来た。
P10708141 ウチのカーポートは2台分で、タテにつなげてある。そして写真のように雨樋から下に雨水を流すジャバラが壊れて取れている。それを全く気にせず、放っておいたが、どうも雨水が隣の家に飛んでいることに気が付いて、直さなければ・・、と思い出したワケ・・・。しかしその見積を見てビックリ。ジャバラが4カ所で14000円。取り付け費が15000円、樋の端がガタガタなのでその修理が3000円で、その他を合わせて全部で42000円とのこと。その見積を見て、俄然自分で修理する気になった。
今日は朝から、“我が家御用達”のジョイフル本田瑞穂店に行く。
ここはウチのカミさんの一番のお気に入りで、とにかく“どでかい”ホームセンターで、何で2010072512160001 もある。プロの工事業者も、ここで材料を買って工事現場に向かうという。そこで店員さんに壊れたジャバラを見せて、同じようなものが無いかどうかを聞いた。そうしたら丸いのならあるとのこと。雨樋コーナーに行くと、施工方法の図と共に、各種部品2010072512160011 を売っている。最初は、ジャバラだけの交換だけを考えていたが、丸のジャバラを今の四角のタテパイプに入れるのも大変だな、と思い、本体のパイプも交換することにした。本体は2mあるので、2カ所分で1本。しめて部品代はカーポート1台、2カ所あたり、約4900円也。その他、接着剤などを入れてウチのカーポート2台分でちょうど1万円。

P10708131 さて交換・・・。まず古い本体パイプを外し、ネジを外して取り付け部品を外す。・・・と、柱4本のうちの1本の取り付けネジを外すと、突然“しょんべん小僧”のように、ビスの孔から水が吹き出る。どうやら柱の上に隙間があり、雨水がカーポートの柱の中の上まで溜まっていたらしい。下のビスを外 しても水が・・。
P10708161 そして古いパイプの取り付け金具の代わりに新しい金具(デンデン)を取り付ける。
雨樋の落とし口の径は25mm。そこには落とし口金具を取り付ける。これの取り付けは2カ所ずつビスで留める。しかしビスの孔はない。そこで活躍したのが前に買った電動ドリル(電動ドライバー)(ここ)。

P10708181 P10708191 P10708221

これを使い、難なく穴を空け、落とし口金具を取り付ける。そこに接着剤を付けたジャバラを取り付け、本体(タテパイプ)につなげば完成。
カーポート2台分の4カ所を取り付けた作業。時間にして1時間ちょっと・・。

P10708311 P10708241 P10708301

雨が降りそうだというので、急いでやったが、まだ降っていない。でもこのところ夕立が激しい。よってこれからはこの雨樋も活躍するだろう。
しかし長年放ってあった樋・・・。やってみたらどうってこと無い。でもアルミの樋に穴を空けるのは、電動ドライバーがあったればこそ。買ってからずっと寝ていた電動ドライバがやっと活躍した!

カミさんに言わせると、自分は高い見積を見せられると、ムキになってエンジンがかかるそうだ。今回も、4万円強という一部修理の見積に対して、総取り替えをしても1万円で片付けた。「ザマ-見ろ・・・」。
このエネルギーが自分を動かすみたい・・・・。

我が家の外回り。22年ぶりの清掃と修理の週末であった。でも明日、体の節々が痛くなるのが心配ではある・・。何せ、自分はシルバーなので・・・

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2010年7月24日 (土)

オークションで落札したプレヤーが着いた・・・

先日「Yahooオークションの功罪・・・」(ここ)という記事を書いた。ここで中古のレコードプレヤーを買ったのだが、それが送られて来た。“ダメもと”と覚悟はしていたものの、どこかで期待もしている・・・。

大きな荷物を開けてみる。たくさんの緩衝材の下に、プレヤーがあった。期待に反してダストカバーも無ければ、取説もない。まさに写真通りの“テクニクスSL-1200MK5”という本体だけ。最初にがっかりしたのは、アーム機構のところにホコリが堆積している。実に“使っていないから・・”という説明通り。仕方なく、綿棒を持ってきて細かいところの掃除から・・・・
でも確かに機械としては“完動品”だった。電気的な不具合はない。ただ、汚いだけ。発売されたのが2002年なので、最大8年経っている。汚れも全部は取れない。仕方がない・・・・

しかしカートリッジを下ろしてビックリ。別に今回のプレヤーのせいではないのだが、アナログレコードとは言え、素晴らしい音が出る。30年前に買ったMCカートリッジ用のテクニクスの電池式プリアンプ(SU-300MC)も、精気を取り戻した。実はこのプリアンプ、先日久しぶりに電池を入れて電源ONしたが、復活するのが大変だった。あまり長期間電源を入れていなかったせいで、たぶん電解コンデンサがやられていたのだろう、ボコボコの音。でも電源を入れてしばらく放って置いたら、段々と性能が出始まった。そして復活した。実は動き始めたとき、片チャンネルが接触不良で音が時々途切れていた。それもこのところ全く出ていない。基板のハンダ付けをし直さなければならないかと思ったが、今のところ大丈夫。
実はこのMC用プリアンプ、自分が嫌気をさしてジャンク品としてオークションで売ってしまおうかと思ったのがテキ(機械)に知れ、このままでは売り払われてしまうという危機感を感じたのか、必死に生き返ったもの。ウチの機械は皆そうだ。睨むと動き出すのだ・・・。(先日のプレヤーは頑張り過ぎて“頓死”してしまったけど・・・)
それにしても30年経っても動くとは、日本の部品の品質は大したもの・・・

このところ、昔買ったクラシックのLPレコードをCDに買い換えていた。やはり昔聞いた演奏が自分にはフィットする。しかし昔のLPレコードを納戸から引っ張り出してピックアップを下ろした結果は、どうしてどうして、LPレコードもまだまだ捨てた物ではない。LPからMP3に録音しても十分な音質が得られる事が分かって、今日からMP3化を始めた。
しばらく聞いていなかったベートーヴェンのピアノ協奏曲No1~3だが、昔買ったバックハウス/イッセルシュテット:ウィーン・フィルを今聞いているが、確かにスクラッチノイズがあるとはいえ、まだまだ聞ける。そしてMP3化した。これでまたひとつ、やることが増えた・・・。
それにもう一つ大発見。プレヤーによって、スクラッチノイズが大きく異なることに気付いた。最近は面倒なので、,昔親父が使っていた1万円ちょっとのプレヤーを使っていた。直接外部端子につなげるプレヤーで便利だった。このプレヤーはスクラッチノイズが大きかったが、今度のテクニクスのプレヤー+MCカートリッジでかけると、見事にノイズが低い。トレース能力の差か?

ところで先日、プレヤーと時を同じくして買ったカミさん用のゴルフセット。これも着いたが、結果としては安い買い物だった。それを見たゴルフ練習場の先生からは、「今のドライバーは打ち易くヘッドが大きい。これは昔のセットでヘッドが小さいので、ドライバーだけは最近のものを買った方が良い」とのアドバイスがあったとか・・・。まあドライバーを新しく買ったとしても、新米には立派なセットが安くそろった事になる。

不要品再活用のオークションサイト。これはやはり有用なようだ。

(関連記事)
Yahooオークションの功罪・・・

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2010年7月23日 (金)

我が家の庭の鳥の巣からヒナが巣立った・・・

P10707622 先日、「我が家の庭の鳥の巣に、鳥の赤ちゃんが・・・・」という記事を書いた(ここ)。ヒヨドリが庭の木に巣を作って子育て中なのである。それを見つけて以来、我が家に明るい話題を提供してくれていたのに、今日ヒナが巣立ったという・・・。
良かったと言うべきか、残念と言うべきか・・・・・(写真はクリックで拡大)

P10707961 今日、会社から帰ると、カミさんが大騒ぎ。鳥が巣立ったという・・・。直ぐに脚立を持って巣を見に行く。言う通り巣の中は空っぽ・・・・・

今朝、新聞を取りに窓を開けると巣が何やら騒がしい。3羽のくちばしが見えた(と思った)。カメラを取りに戻ったら、もう巣の中に隠れてしまった。よって、確かに朝からいつもとは違っていた・・・。

カミさんの話によると、今日一日中、巣立ちで大騒ぎだったらしい。親鳥の2羽は、エサを与えなくして巣立ちを促していたらしい。でもヒナにとってみると怖い・・・・
一日中、巣の中に入ったり、巣の上に留まったりして、一日中どうしようかと“悩んで”いたという・・・・。

P10707811 P10707831

そして夕方、6時過ぎに巣立ったという。朝は確か3羽見たと思ったが、カミさんが巣立ちをP10707882 見たのは2羽だったという。親鳥がピーピーと促し、道路の向こうの林に向かって飛んだ。それを2羽は見守る。写真の左が、林の木に引っかかったヒナ。そして親鳥2羽がそれを見守る。それぞれの拡大写真がこれ・・・・・

P1070788c P1070788a P1070788b

そして後には空の巣だけが残った・・・・。
そんなワケで、今夜はその話で持ちきり・・・。巣があることを見つけてからたった1週間。毎日気にしていた。親鳥が夜巣でヒナと一緒に寝ていることも分かった。親が2羽居ることも分かった。ずっと見守ってきたが、こんなに早く巣立ってしまうとは・・・・
何ともやりきれないとカミさんは言う。

広い林の中で、親鳥とはぐれないだろうか。今夜はカラスに襲われないで、無事に夜を過ごせるだろうか。エサは自分で取れるのだろうか・・・・。カミさんの心配は尽きない。
親鳥がどんなタイミングで巣立ちをさせるのかは知らない。でも“その時”が今日だったわけだ。しかし、こんなにまで巣が空っぽになって我々が寂しくなるとは思わなかった。

Netでヒヨドリの巣立ちまでの写真が載っているサイトを見たら(ここ)、孵化から9日目に巣立ったとか。すると、我が家でも見つけてからのこの1週間ですくすくと育っていたらしい。カミさんから禁止されて、巣の中を覗かなかったので分からなかった・・・。(残念、そっと写真を撮れば良かったのに・・・)
別のサイトには(ここ)「ある研究報告ですが、「いまここに100の卵があるとすると、26%が孵化前に失われ、残り74個がヒナとなり、その30%が死に、残り52羽が巣立ちし、第1年度にその80%が死に、残り10羽が繁殖した」ということです。」とある。
何とも残酷な自然の営みだ。

同じ京都野鳥の会のサイトに「巣立ちヒナを拾わないで~巣立ちヒナに遭遇したとき、私たちは、"ヒナには親鳥がそばにいるのだ"ということを理解して、どの場面でも、よく観察してよく考えてから必要な救助活動をするようにしましょう。軽はずみで保護し、すなわち持ち帰ると、それは「誘拐」といわねばなりません。」とも書いてあった。
ドキッとした。昔息子が拾ってきてウチで飼った小鳥は、巣立ちの最中で、親鳥がそばいたかも知れない・・・

しかし、ウチの息子どもがいなくなった時とは違って、今回の鳥の場合は、何とも寂しい・・・
カミさんは、鳥たちは自分が生まれて育った巣を思い出すのだろうか・・・と言う。“そりゃ鳥だって思い出すだろう・・・”ナンテ言ってはみたが、巣は空のまま・・・・・。鳥が戻ってくる気配はない・・・。(ここが息子どもとは違うところ・・)

何か今日はとりとめもなく書いているが、“巣立ってしまって残念!!”
これが今日の我が家の“ため息”であった。

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2010年7月22日 (木)

人生初(?)のトイレ掃除・・・

どの会社も経費節減には熱心である。ウチの会社も7月から、トイレ掃除を自分たちで持ち回りで行うことになった。
聞くところによると、地方拠点の部門長が「地方はトイレ掃除を自分たちでやっているのに、本社だけ業者にやらせているのはおかしい」とクレームを付けたことにあるらしい。その話に社長が乗って、業者委託廃止になったと聞く。確かに年間200万円は大きい。
順番表を見ると、役職関係なく全員・・。これは良い事だ・・。・・・・で、今日は自分の番・・。

会社は細長いビルなので、各階は大小1つずつの小さなトイレ。さーて・・・・と、気が進まないが、マニュアルを見ながら“見よう見まね”で(仕方なく)始める・・・
幸い、トイレの中は自分一人。誰も見ていない・・。でも・・・、だからと言って自分は手を抜かないのだ・・!?(←何で力む??)

マニュアルには、写真付きで手順が書いてある。ゴム手袋をはめて、ぞうきんを持って・・・
床はモップで拭く、とある。モップで拭きだしたら何かスベリが悪い。用具入れを見ると、なにやら袋がある。見るとモップのシートがある。なるほど、このシートをモップに付けて拭くのか・・・。今度はOK。

小便器はどうする?特に皆がこぼす小便器の真下は??ここは“モップは使うな”とある。どうするのか分からず、前日の当番に聞きに事務所に戻った。すると、ゴム手袋の自分を見て、庶務のおばさんが「**さんエライね。トイレ掃除なんだ・・」。だから自分は言ってやった。「人生初のトイレ掃除さ!家でもやったことが無いのに・・」。
聞くと小便器の真下はぞうきん掛け・・・・。仕方が無く、息を止めて目をつむって頑張ったね・・・・(自分だって、こぼすくせに!)
大便器もぞうきん掛け・・・・。お世話になっているトイレの掃除は当然と言えば当然。だから心を込めて掃除した。(←これも、どうもウソっぽい・・・・)

やれやれ・・・。我が人生初のトイレ掃除・・・・。と思ったら、例のおばさん。「**さん、小学校の時にやらなかったの?」・・・・・。どうも覚えがない。小中高校時代を振り返っても、覚えがない。
でも今日は“サンデー毎日”を前に、実に良い体験をした。(←これ完全な負け惜しみ・・・・)

エッ?今日の感想?・・・・
 ⇒「もう一歩前に!」という看板をどこかで買ってきて、小便器の前に貼ってやろう。

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2010年7月21日 (水)

戸部けいこ著コミック「光とともに・・・~自閉症児を抱えて~」

カミさん推薦の戸部けいこ著「光とともに・・・~自閉症児を抱えて~」というマンガの文庫本。自分にも読んで欲しい本だというので読んでみた。
だいたい自分はマンガを読まない。もちろん子どもの時には読んだが、大人になってからは、自分から進んで読んだのは「あしたのジョー」位かな??
それ以外のマンガ本は、前に書いた「星守る犬」(これ)も含めて、すべてマンガ好きなカミさんからの薦めである。

Image04891 この「光とともに・・・」という本は、自閉症の子どもを扱っている。平凡な家庭に自閉症の子どもが生まれ、その成長と共に物語は進む。(写真はクリックで拡大)
少し読んで「ツライので、読むのを止めようかな・・」と言ったら、カミさんが許してくれない。なぜツライか?・・・色々な過去を思い出すから・・・・。
自分の子どもが段々と育って行くとき、周囲の子どもたちが出来て、ウチが出来ないと、ガッカリする。そこでの葛藤・・。それが深刻なほど、周囲の無理解に絶望を感じるもの・・・。たぶんどの家庭でも起こり得ること。そしてどの家庭でも大なり小なり経験してきたこと・・・。
そのことが、マンガとは言え、それがそのまま再現されると、なかなか読んでいてツライ・・・(自分は、どちらかというと加害者側(?)でツライのだが・・・!?)

物語は、自閉症児の光クンの成長と共に、段々と周囲の協力が得られて行くという“救いのある”展開で進む。仕事最優先だった夫も、過労で倒れたのを機に、仕事本位から家庭本位に変わる。息子の家の鍵を持って、勝手に上がり込んでくる“とんでも無い”姑も、自分で知らなかった自閉症について、段々と理解し始める・・・・。そして保育園も小学校も万全の協力をしてくれる・・・・

自閉症児は、確率的に1000人に1~2人は生まれてくる。Wikiによると日本では推定36万人居るという(本書では24万人と書いてある)。原因は不明で、発達障害のために治らない。昔の映画だがトム・クルーズとダスティン・ホフマンの「レインマン」が有名。この映画の日本公開は1989年だった。この映画でも、抜群の記憶力を発揮してカケで勝つ場面があるように、自閉症でも色々な能力はある。しかし一般社会での融和はなかなか難しいのが現実。そのあたりを、このドラマは丁寧に描いている。

もちろんマンガは絵を楽しむもの。しかし自分はどうもそれが苦手・・。どの人物も、目が大きくてキラキラ光っており、区別が難しい。まあ人物の区別が苦手なのは、通常の映画やTVドラマを見ていても同じなのだが・・・
だからマンガも、ついセリフばかり追ってしまう。それでも、読んでいると直ぐに物語の世界に引き込まれてしまう・・・。
しばらく寝る前に読んでいたものが、カバンの中に入れて通勤電車やドトールでも堂々と開いて読むことになってしまった・・。シルバー族のオジサンが、マンガを堂々と読む・・・
まあ滑稽と言えば滑稽だが、単にマンガと言って馬鹿には出来ない内容・・・

それもそのはず、Net(wiki)で見ると、このマンガは“平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品”であり、“韓国・香港・台湾・アメリカ合衆国・カナダでも、現地語に翻訳され、出版され”、2004年にはテレビドラマ化もされたという。

その作者、戸部けいこ氏は今年(2010年)1月に52歳で亡くなり、「光とともに・・・」は未完で終わったという。

当blogでも何度か書いているが、障害者はある確率で生まれてくる(ここ)。しかし健常者の家庭から見ると、ほとんどが他人事。しかし、このようなマンガやそのテレビドラマ化で、障害者に対して、ほんの少しでも理解が深まれば、世の中も変わって来よう。
それだけに、このような視点で作品を書き続けていた戸部けいこ氏の訃報は残念としか言いようがない。せめてこの「光とともに・・・」という作品だけは、(まだ2冊しか出てないが)文庫本の出版に合わせてカミさんが全部買うだろうから、最後まで読んで、少しでも自閉症への理解を深めたいと思う。

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2010年7月20日 (火)

Yahooオークションの功罪・・・

先日、最近自分が「Yahooオークション」に凝っていることを書いた(ここ)。ここで手に入れたFMチューナーは、即日メーカーにオーバーホールを頼んでいて、まだ帰ってきていない。
これから最低10年は使うので、金と時間は幾ら掛かっても良いので、替えられる部品は全部替えて、出来るだけ新品の時の性能を出してくれ、と頼んでいる。だから、部品の取り寄せなどがあり、普通は1週間位で帰ってくるらしいが、現在3週間になるが、帰ってくる気配がない。あえて、煽ってはいない。そのうち、若化粧をして戻ってくるだろう。

そのオークション。少し自重しようかな・・と思ったが、この3日連休もついまたオークションに振り回されてしまった。でもそれで、オークションの仕組み、やり方はだいたい分かったな・・・。
今回のレコードプレヤー落札を例に、自分なりに掴んだノウハウ(?)をメモしておく。
先日書いたように(ここ)、ウチのアナログレコードプレヤーが壊れた。30年も前の製品。Panaの修理部門に電話したら、まず出張料2100円と技術料1050円の3150円掛かるという。そこで診断するが、30年前の製品だと部品が無くて修理不能の可能性もある、とのこと。確かに今更30年も前のものを修理しても仕方がないか・・・・。で、代わる物をオークションで手に入れようと思った。
まず何を買う?今まではテクニクス(Pana)。そして、現在もDJ用プレヤーとして現役で売られているのが、同じPanaのSL-1200というシリーズ。1972年の発売から数えて、現在のモデルはもう6代目、2008年発売のMK6になっている(ここ)。
やはり、このシリーズが一番安心。それでまず機種に決める。落札相場を調べるサイトで、「SL-1200」と入れると(ここ)、一番ポピュラーなのが1989年発売の「SL-1200MK3」、それから1997年発売の「SL-1200MK3D」、そして新しい2002年発売の「SL-1200 MK5」の3つが候補。しかし新しい「SL-1200 MK5」は落札相場が31,000円。古い「SL-1200MK3」は20,600円。なるほど・・・

ヤフオク(Yahooオークション)で、このシリーズで売りに出ている製品を一括して集めるために「SL-1200」と入力すると、全部出てくる。そこで目安になるのが、入札数。入札の多い順で並び替える(ここ)。
これらが候補・・・・。この中から応札物件を選ぶ。つまり、だれも見向きもしない物は止めておいた方がよい。皆が応札するものが安心。
勝負は、締め切り時間の10~5分前以降。それまでの入札金額はアテにならない。皆直前で勝負になる。締め切り5分前を切って高値が入ると、自動的に締め切りが5分延長になる。そのサバイバルゲームで次々と脱落していき、最後に高値を出して、競争相手が5分間入札しないと落札になる。ほとんどが競争で締め切りが延長になる。
しかし、その勝負になる前に、その機種の応札金額の自分なりのリミットを、さっきの相場サイトを参考に決めておく。
めったに出ない物は、青天井で競争になるが、ポピュラーな製品は、また同じように売りに出てくるので、あまり深追いせずに、ほどほどで止めておいた方がよい。

商品の入札価格は、出店者からの、写真などの商品の説明の内容で大きく変わる。沢山の写真や、“完動品”“美品”などのキーワードがあると、安心して皆が応札するため、競争になって高値になる。逆に、写真も少なく、説明が足りないと、買う方はその製品がどの程度のものか不明なので、リスクがあるため高値にはならない。「ノークレーム」「ノーリターン」がルールなので、そうなる。

今回の場合、最初に旧モデル「SL-1200MK3」に応札してみた。最初に目を付けたものは、14000円まで上がったので、他もあるから・・・と応札を止めた。それに続いて応札したケースだが、これにはバカバカしくなった。開始時の価格が1,000円(即決価格が21,000円)になっているので、皆が応札する。しかし17000円以上になっても「「現在の価格」は最低落札価格に達していません。」という表示が出て、時間が来ると一方的に終わってしまった。自分も含めて応札していた人がバカみたい・・・・。もし、例えば、“最低落札価格を20,000円”にしたいのなら、開始価格を20,000円にすればよい。それを「1000円」という開始価格で人を釣っておいて、勝手に閉じるやり方は不愉快・・。

それに懲りて、最低価格の設定のあるものは除外した。最低価格があるものは、その値段でOKと思わない場合は、よした方が良いかも・・・。次に締め切り時間になったのが、新型のモデル。しかし状態の説明が数文字しかなく、写真もピンぼけの1枚だけ。どんな状態か分からないため、応札は少ない。このモデルは相場が3万円位なのに、そのリスクのために値が上がらない・・・。フト思った。一応売り主が「完動品」と言っているので、相手の言葉を信じると、今後の保守を考えて新しい2002年版は魅力・・。それで落札を目指すことにした。1万円以上になると、競争は自分と他の1人の一騎打ちになったが、相場の半額位で落札した。状態説明がピンぼけな写真1枚なので、どんな物が送られてくるか分からない。でも「完動品」を信じることにしよう。

個人オークションは、非常にリスキーではある。相手への銀行振り込みが先なので、お金だけ手にして逃げることも出来る。しかしその事実は「評価」と称して、公表される。よってオークションを止める人なら逃げることも出来るが、これからもやる人は、その悪い評価が致命的になる。相手を知るために、悪い評価は皆が見るので・・・。それにオークションの良い評判の積み重ねであるポイント数が常に明示されているので、点数の大きい人ほど、リスクは少ないと見込まれる。誰も、せっかくコツコツ貯めた評判を、1件の悪評で信用を落とすわけにはいかない。よって、ポイントが高い人ほど、皆は安心して取引をする、という仕組み。相互監視による信頼度維持、これがオークションの仕組みらしい。

話が変わるが、カミさんが最近始めたゴルフ。ゴルフ場にレッスンに通っているが、そのレッスンを当分止めないという。それならば、中古のクラブを買おうかと、中古屋に行ってみた。本人は生意気に、先生の請け売りでダンロップかブリジストンとか言う。しかし中古のクラブ一本でも、1万円近い値札にがっかり・・・。
これもオークション・・・。レディー用のセットを探すと、YAMAHAの10本入ったセットが出ている。何件か応札があったが、即決価格が有名クラブ一本分にもならない。もうこれでいいや、と即決ボタンを押して落札。後で聞いたら7万円で買ったものだという。
でも不要になった人にとっては、かえって邪魔なので二束三文で売ってもOK。逆に我々のように、何でも良いのでクラブセットを手に入れたい初心者にとっては、どんな状態でも良いので、なるべく安く手に入れたい・・・・。実に双方の利害が一致する。

オークションは競争入札なので、まあ勝負事と言えなくもない。でも、不要物活用の仕組みとしては面白いと思う。もちろん相手を信用出来ない人は参加できないが、自分のように“ダメで元々・・”と考えると、意外に面白い。自分が使っていない物が金に換わり、欲しい物が二束三文の値段で手に入る。これはまさに資源の有効活用だ。
まあ自分もホドホドにはするけど、滅多に手に入らない物を探すには、便利なツールが出来たものだ・・・

●メモ:カウント~110万

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2010年7月18日 (日)

我が家の庭の鳥の巣に、鳥の赤ちゃんが・・・・

庭に出たカミさんが玄関に戻ってきて大声で言う。「庭に鳥の巣が出来て、赤ちゃんがいる・・」。自分はつい、「エエッ?コウノトリか??」(←これ冗談!)

P10707622 庭に出てみると、家の北側、道路に面する塀の内側の木に、立派な鳥の巣が出来ている。見ていると、一度だけ親鳥が帰ってきてヒナにエサを与えている。巣からはピーピーという鳴き声・・・。巣から赤いくちばしが見える。しかし何羽いるかは分からない。(写真はクリックで拡大)
自分が、脚立を持って来て何羽いるか覗いてみよう、というと「ダメ!」とカミさんが止める・・・・

P10707692 ここに住みだして22年になる。蜂の巣は玄関の近くに何度も作られたが、立派な鳥の巣は初めて・・・。いや、前に北側ではなく、南側の庭の木に、カミさんが鳥の巣を見つけたことがあったっけ。しかし、“現役のヒナ”が見つかったのは初めて。

P10707431 何か嬉しくなった。理由は良く分からない・・・
カミさんが言うには、鳥がウチを頼ってくれた・・・。巣の場所も、家の窓からは見えるが、上からは木の葉っぱで見えない。外側(道路側)からも見えない。カラスなどは、人の生活圏なので入って来ない。そこを鳥は期待したのかも・・・・

P10707451 帰ってきた親鳥を一度見たが、空中に止まってエサを与えているように見えた。一瞬のことだった。そして親鳥は道路の向こう側の林に消えて行った・・・。雀などよりはずっと大きい。鳥はたぶんヒヨドリだろうという。

昔、下の息子が、小学校の帰りだっただろうか、木の上の巣から落ちたヒナを家に持って帰ってきた事があった。鳥好きなカミさんが「ヒーちゃん」と名付けて家で飼った。いつもヒーヒー言っているから、またはヒヨドリの赤ちゃんだったので「ヒーちゃん」。
その鳥も、大きくなる前に、フトしたことから足を骨折し、直ぐに死んでしまった・・・。
この辺りの、ウチの鳥の歴史については、前に書いたことがある(ここ)。

平凡な毎日で、こんな事件が起きると、何に意味付けしてみたくなるもの・・・・。今度もカミさんが「鳥が巣を作って子育てをしてくれたのは、何かの吉兆では?」という。
ともあれ、我が家の庭先から新たな生命が飛び立つのは、思っただけでもゾクゾクする。

1125231 今日の話と関係ないけど、2006年8月7日にカミさんと、オーストリアのルストに行った時に見たコウノトリの写真。
何でコウノトリ?いや別に・・・・

(2010/07/22追)
今日のカミさんの目撃情報によると、ヒナは2羽だが、両親が2羽協力して育てているとのこと。母子家庭ではなかった・・・・。しかし夜は1羽。お父さんはどこ??
Netの写真で確認したら、ヒヨドリだった。

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2010年7月17日 (土)

復活してダウンしたレコードプレヤー・・(耳の周波数特性)

電子機器の寿命というのは、いったいどの位あるのだろう?
今、自分は森田童子に凝っていると前に書いた(ここ)。森田童子のオリジナルアルバムImg_24791 は7枚と少ない(ここ)。それで全部の楽曲をMP3で揃えようと、現在チャレンジ中。その中で1975年の初アルバム「Good Byeグットバイ」がなかなか手に入らない。オークションのCDは高価で手が出ない。それでLPを検索したら、1000円台で手に入る事が分かり、買った。(写真はクリックで拡大)
それを受けて、2~3日前からウチのプレヤーがちゃんと動くかチェック。プレヤーImg_24691 を納戸から持って来て、セット。相当期間放りっぱなしだったので、動くかどうかチェックすると、何とか動くことが分かった。なおウチの機械は、アナログのレコードプレヤーはテクニクスのSL-1600MK2、カートリッジはDENONのDL-103、そしてMCプリアンプはテクニクスのSU-300MCという組み合わせ。

そして、そのLPが今日届いたので、早速MP3化するべく、再生。中古のレコードの盤質が良く、スクラッチノイズもほとんど無く、CD並の音で録音出来た。ウチの機械は、まだまだ現役だ・・・
Image04862 他のLPもMP3化しておこうかと納戸のレコード棚を探ったら、昔手に入れた「周波数基準レコード」なるものが出てきた。このレコードは、JISによって製作された「ピックアップの周波数特性」などを測定するもの。周波数特性の測定用に、15KHZから、14K、13K・・・・、1Kまでと、700Hz、400Hz・・30Hzまでの正弦波が、それぞれ5秒間ずつ録音されている。(ジャケットの写真を参照)

ここからが本題・・・。
それを再生してみて驚いた。何と15K~11Kまでが聞こえないのである。馴染みの1KHzのトーンの後、何の音もしない・・・。そしてヘッドホンでは10Kからやっと聞こえる。SONYのイヤホンでは9K以下しか聞こえない。一方、低音の方は30Hzまで何とか聞こえる。
Image04863 そのレコードの音を、MP3(192Kbps)で録音したものをPCのWindows Media Playerで再生してみた。Windows Media Playerの「プレイビュー」タグの左下の「オプション」で、「視覚エフェクト」→「バーとウェーブ」→「海の霧」にすると、音の周波数分布が表示される。画面の左右が周波数、上下はレベルだ。自分には聞こえないが、5秒おきに、確かにレベルは出ている。確かに機械は再生しているのだが、自分が聞こえないだけだという“現実”が分かった。その音がこれ・・・・

<周波数特性用、基準の音>~トーンの順番は上の表参照

●マジメに“自分の耳の周波数特性”を確かめたい方は、(ここ)に上のMP3(192Kbps)のZIPファイルを置くので、ダウンロードして試してみて下さい。

MP3で、160Kbpsの周波数特性は17KHz位だという。そして128Kbpsだと15KHz位。今まで、自分のトシを考えて、160Kbpsで録音してきた。しかし、128 Kbpsでも自分の耳にとっては充分だということ・・・。若い頃から(右耳は壊れたとはいえ)自分の耳には自信があっただけに、この“現実”は、かなりのショックである。

話が変わるが、このアナログのレコードプレヤー。実はフルオートマチックなのだがアームが動かない。アームを動かすベルトが切れているから。Netでみたら、(ここ)のように自分で修理出来る事が分かった。それでこらも試してみた。
ベルトの長さを測り、それに合わせてリングを作る・・・・。
それでプレヤーを少し分解してベルトを取り付けてGO!・・・・・
・ ・・と、今度はアームどころか、今まで動いていたターンテーブルそのものが動かない!!何と・・・・

この事実で良く分かった。このプレヤーは、自分がせっかくLPを手に入れたので、それを録音するまでは完璧に役目を果たしてくれた。しかし自分が欲をかいて、この30年前の機械にアームの動作まで要求したので、「これ以上は無理・・」と“心が折れた”らしい・・・。
しばらく時間を置くと機嫌を直してくれるかも知れないが、当blogに何度も書いているように、「機械にも命はある」事が今日も実証された。

“サンデー毎日”になったら、昔買って一枚も処分していないLPレコードが数百枚あるので、それを聞こうかな・・・と思っていたが、現在のウチの機械ではダメらしい。オークションで代わりのプレヤーを探そうかな・・・ナンテ・・・。さっきまで一生懸命動いてくれたプレヤーに対して、大変に失礼なのに、何とも身勝手な自分ではある。(ちゃんと今のプレヤーの葬式を出さないと、たたられるかもね・・・・)

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2010年7月15日 (木)

「無駄削減優先論は正しいか?」

当blogが愛読している日経新聞のコラム「大機小機」。今朝のテーマは「無駄削減優先論は正しいか?」。昨日は「ヘエー」だったが、今日は「なるほど・・」。曰く・・・

無駄削減優先論は正しいか?
「増税するなら、まずは無駄の削減を」と誰もが口にする。しかし、誰もが同じことを言うときにこそ落とし穴が潜んでいることが多い。実はこの無駄削減優先論こそが財政再建を妨げている元凶なのではないか。
第1に、無駄削減優先論は「無駄をなくせば財政再建は可能」という幻想を生んでいる。
財政再建の第一歩は基礎的財政収支の均衡だが、2010年度(当初)の同収支は約31兆円の赤字である。しかも今後社会保障関係だけで毎年1兆円以上の歳出増加が続く。一方で無駄の削減は、かなり頑張っても単年度で1兆円に届かない。要するに、無駄の削減で財政を健全化することはできないのだ。
第2に、無駄削減優先論は国民的モラルハザード(倫理の欠如)を生んでいる。
財政の健全化のためには、「自分たちの世代のツケを将来世代に先送りしてはならない」という国民的動機付けが不可欠である。しかし、あまりにも無駄の削減を強調すると、多くの人々は「無駄を放置している政府が悪いのであり、財政赤字となっていることは自分たちの責任ではない」と考えてしまう。
しかし、それぞれの時代における財政赤字は、それぞれの世代の責任なのだ。
第3に、「無駄」という概念が、建設的な議論を阻害している。
無駄を削るという議論を進めていくと、歳出の中身を「無駄か」「無駄でないか」という二元論で区分することになる。しかし、世の中に誰が考えても不必要という「純粋な無駄」はほとんど存在しない。
本当に必要なのは、限られた財源の中での選択と集中を行い、優先分野を明らかにしていくことだ。無駄かどうかという二元論は、現実に適用するには乱暴すぎるのだ。
ただし、無駄削減優先論が後退し、増税による財政健全化が進むと、今度はスリム化への熱意が薄れてしまうという危険がある。
「無駄の削減では財政の健全化はできない」ということと「歳出のスリム化に努力すべきだ」ということは別である。経済社会環境の変化に合わせて歳出の中身を見直すことは、財政が黒字であっても必要なことだ。
歳出の見直しは、当面の財政再建とは切り離し、事業仕分けのような仕組みを制度的に恒常化すればいいのではないか。(隅田川)」(2010/07/15付「日経新聞」p17より)

この「誰もが同じことを言うときにこそ落とし穴が潜んでいる」という指摘には、ハッとする。皆が同じことを言うと、聞いていてツイ安心してしまう。しかし、危ない・・・・

しかしこの「大機小機」というコラムは、いつも勉強になる。当たり前の議論が、少し目線を変えてみると、別の議論がわき出ることを自分たちに教えてくれる。
この指摘の「無駄削減」の議論も、日本人が“お祭り”に弱い点を突いている。かつて、マスコミの煽りに国民が乗って戦争へ突き進んだのも同じ道筋で、日本人はつい“お祭り”に乗ってしまう。

先日、「西の魔女が死んだ」という映画をDVDで見た。中学校に入ったばかりの女子生徒が、同級生からのイジメに遭い、登校拒否に・・・。しかしこのイジメも、周りの生徒たちが“自ら進んで”と言うより、スケープゴートの色合いが濃い。誰か弱者を立てると、その人は気の毒だが、周囲は自分でないので安心する。いけにえは自分以外なら誰でも良いのだ。

この話とは少し違うが、何か“原因”が与えられると、自分の生活に直接影響が無い事が分かると、“そうだそうだ・・・”とよく考えもせずに迎合してしまう。
この財政再建の話も、「無駄の削減」という幻想で国民の目を真実からそらさせているとすると、それを仕組んだ人は大変な知恵者という事になる。
先の参院選。国民はそれらを見抜いて真の結果を出したのだろうか?

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2010年7月14日 (水)

「転々とした善光寺の本尊」

毎月送られてくる仏教雑誌「大法輪」(ここ)。その今月号の「雑学から学ぶ仏教~瓜生 中」というシリーズに面白い記事があった。曰く・・・

転々とした善光寺の本尊
長野の善光寺の本尊は「一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来」と呼ばれるもので、早くから盛んな信仰を集めてきた。阿弥陀如来を中心に左(向かって右)に観音菩薩、右に勢至菩薩の三尊が、一つの光背に納まっているため、「一光三尊」の名がある。
ただし、七世紀の半ばにまつられたという本尊は、それから十年ほど後からは絶対秘仏となり、以降、人々の前に姿を現したことがない。現在、御開帳されているのは、鎌倉時代に造られた前立ち本尊(レプリカ)だが、その前立ち本尊すら早くから秘仏になった。現在でも七年に一度の御開帳には、約50日間で600万人もの人々が参詣するというから驚きである。
そして、あまりにも強烈に信仰された結果、戦国時代になると、全国各地の戦国大名が権勢の象徴として、この前立ち本尊を自分の領地にまつるという、今では信じられないような行動に出たのである。
最初にこの仏像を自国にまつったのは甲斐(山梨)の武田信玄である。信玄は川中島の合戦(1533~64)の最中の1558年、この合戦の必勝を祈願して、自国に善光寺を建てて、善光寺の本尊を移しまつったのである。これが、現在の甲府市の甲斐善光寺で、このとき長野善光寺の僧侶たちも甲斐善光寺に移転させられた。以降、善光寺の阿弥陀如来は40年余りの流転の旅を続けることになったという。
間もなく武田氏は織田信長によって滅ぼされ、今度は天下をとった信長がこの仏像を岐阜に持ち帰って、信長の居城だった井奈波城の麓に寺を建ててまつった。天正10年(1982)のことで、今もこの寺は岐阜善光寺として存続している。しかし、同じ年に信長は本能寺の変で倒れると、信長の長男の信雄が尾張清洲(現在の名古屋駅近く)の甚目(じもく)寺に移してまつった。
その同じ年、急速に台頭してきた徳川家康が遠州(静岡県)に移しまつり、その後、再び甲府の善光寺に戻されたが、慶長元年(1596)には豊臣秀吉が京都に方広寺を建て、ここに運んで安置した。
ところが、このころから秀吉は健康を損ない日増しに病状は悪化した。そのため、世の人々は善光寺の阿弥陀如来の祟りであると密かに噂し、秀吉は周囲の説得に従う形で本尊を長野に返すことにした。しかし、時すでに遅し。本尊が長野に帰ったその翌日、秀吉は没した。」(雑誌「大法輪」2010年8月号p206より)

長野の善光寺には、10年ほど前から出張ついでに3回ほど行った。甲府の善光寺にもその少し前に1度行ったことがある。寺の名前が同じで、造りも同じよう・・・。それは知っていたが、何故そうなったかは知らなかった・・・。
少し興味を持てばNetにも色々と情報はある。Wikipediaにも色々書いてある。2009年の御開帳には673万人が訪れたとか・・。1日に何と10万人以上・・・・。

当blogは、自分が「ヘエー」と思ったことをメモするのがコンセプト。しかし考えてみると、これは自分の無知ぶりを天下に報告しているに等しい。
その点、blogの匿名はありがたい。実名が出ていたら、本当は知らなかった事も、さも知っていたように書かなければならず、大変・・・

仏教では無知のことを「無明」という。その“現実”に対しては、「ヘエー」を積み重ねるしか方法はない。

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2010年7月13日 (火)

森田童子の「菜の花あかり」

廃盤で手に入らないCDほど欲しくなるもの・・・。最近の自分にとって森田童子のCDがそれに当たる。
先に当blogで、森田童子の「逆光線」(ここ)と「蒼き夜は」(ここ)を取り上げた。何とも不可思議な歌手である。彼女のディスコグラフィーは(ここ)にあるが、もう30年も前に引退したためか、現在販売しているCDはない。ひっきょう、Amazonで中古を買うか、yahooオークションで探すことになる。
しかし、どれも超レア盤であるため、高価・・・。

今、森田童子を聞いている人は少ないだろう。でも、聞いているとどこか不思議な世界に引き込まれるようで、自分は最近よく聞く。
Image04851 先日、yahooオークションで「たとえばぼくが死んだら 森田童子ベストセレクションⅡ」が1000円で出ているのに気が付き、応札した。(写真はクリックで拡大)
結果的に、締め切り直前で、もう一人の人と競争になり、定価以上に上がってしまったが、でも何とか手に入れた。廃盤CDには、もはや定価は無いのである。
すべて聞いたことのない曲ばかり。でもフィーリングは他の楽曲と同じ。
このCDで最初に気になったのが「菜の花あかり」という歌。この歌は「ラスト・ワルツ」という1980年のアルバムに入っていた曲。これを聴いてみよう。

<森田童子の「菜の花あかり」>


「菜の花あかり」
  作詞・作曲:森田童子

春はやさしい
今宵は満月
短い命の
あなたは 十七
淋しいあなたと
どこへ行きましょう

夜風にゆれて
闇の夜に
淋しいあなたと
どこへ行きましょう

春はやさしい
菜の花畑
あたり一面
菜の花あかり

旋律は優しい・・・。歌詞も優しい・・・。でも17歳の短い命、という内容は哀しい・・・・

我々シルバー族にとって、現代の先端を行っているJ-POPにはなかなか付いて行けない。しかし、自分たちの時代(30~40年前?)に、時代の先端を行っていたであろうこのような歌には付いて行ける。
この森田童子の歌も、当時は時代の先端だったのだろう。この森田童子に限らず、その時代に自分の身を置いてみると、自分にフィットするまだ知らない歌や歌手は、まだまだ幾らでも見付かるような気がする。
当時のCDは既に廃盤になっているにせよ、そんな歌手を探して、“自分たちの時代”に身を置いて、その世界を探って行くのもまた、シルバー世代ならではの贅沢かも知れない。
2003年11月に、最初にラジオで森田童子を聞いた時は、数曲を残して他は消した。でも今は、どの曲を聴いてもフィットする。その変化の原因は分からない。

シルバー世代の贅沢。全て廃盤の森田童子の歌を、全部mp3でそろえるぞ!!(全59曲中現在43曲入手:73%)

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2010年7月12日 (月)

現在20歳台の女性~2割が100歳まで生き1/4は未婚で半分は無孫

当blogは、どうも少子高齢化が気になる・・・・。先日の新聞に「人口減社会の未来図」という連載があり、ショッキングな推計が載っていた。曰く・・・

「“一生のイメージ”~長い老後、支える親族少なく
人口変動といえば、少子高齢化や労働力人口の減少といったマクロの変化ばかりが思い浮かぶ。しかし、忘れてならないのは、今後見込まれる未曾有の人口変動の底流には、日本人の個人が一生の間にたどる道筋(ライフコース)の劇的な変容があるということである。
将来推計人口(2006年12月推計、出生・死亡とも中位)の前提を用い、世代別の女性のラ100712jinkou イフコースを指標で見てみよう(表)。平均寿命は長寿化のおかげで現在20歳世代では89.8年と、60歳の世代に比べ9年も長くなる。彼女らの約6割(61.9%)は90歳を超える長寿となり、100歳超の百寿者も5人に1人(18.1%)に迫る。
このように、日本人はこれまでより格段に長い人生、長い老後を過ごすようになる。この長寿を生きるに値するものとするには、誰もが健康、生活、そして生きがいを維持できる社会をつくることが重要である。高齢期が心身の衰えや経済的困難を伴うものだとすれば、せっかくの長寿もありがたくない。
一方、非婚化や少子化の進展に伴い、家族形成も大きく変わる。現在20歳の世代では、4人に1人(24.3%)が生涯に一度も結婚せず、4割弱(38.1%)はまったく子どもを持たず、ちょうど半数(50.2%)が孫を持たないと想定される。
1007121 このように現在進行する非婚化や少子化は、国内の出生数を減少させるだけではなく、日本人の人生のあり方そのものを大きく変えつつある。4割近くの女性が子どもを持たない社会では、結婚や家族のあり方も大きく変わっているに違いない。
従来日本人が思い描いてきた生涯のイメージは一変しよう。とりわけ長寿化と非婚化・少子化が同時に進行することで、家族を持たない高齢者が大幅に増える。これまで高齢者の介護や、経済的・精神的支援の役割を果たしてきた家族がいなくなる。こうした生き方の変化、多様化を前提に、社会をつくりかえていかなければならない。(国立社会保障・人口問題研究所)」(2010/07/09日経新聞p27より)

この表が恐ろしい・・・・。自分の世代はもういいが、息子の世代(30歳)では、23%が結婚せず、36%が子を持たず、48%が孫を持たないという・・・。(写真はクリックで拡大)

話は変わるが、今会社で、自分が若い頃に管理者教育を受けた時のテキストを元に、若い管理職の教育をしている。30年前の教科書を参考にしているが、そこの「人間理解」という最期の章にこうある。
「我々にとって、一番大切なものは自分以外にはない。自分自らと、次に愛する家族、これには天地の間にあって、もっとも貴重なものである。」
自分が30年も前に習ったテキスト。その内容は、年月を経ても光を失ってはいない・・・。でもそこに描かれている社会の姿と、これから想定される姿には、大きな乖離が生まれている。

男は何のために人生を生きる?自分が食うため・・。それは分かる。でもそれだけか?当1007123 然家族を養うため・・。今それが無くなろうとしている。
人間は生物。だから家族で最低2人は子孫を残さないと滅亡する原理・・。しかし、そんなことは誰かが考えればよい・・・。自分には関係ない・・・か?

当サイトの読者は、高年齢層が多いと想定される。だから少なくても自分たちの子どもや孫たちは、絶対に結婚させて子どもを育てさせるべき。それに向かって少しでも努力しようではないか!!!!
(何?自分?・・・ウチは例外さ・・・・。誰かウチの分もヨロシク!息子2人分ネ!)

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2010年7月10日 (土)

映画「必死剣鳥刺し」を観る

今日公開になった映画「必死剣鳥刺し」(これ)を観てきた。前々からチラシを見ていたが、Image04821 昨夜の夕刊の映画案内に載っていた事もあり、早速Netで席の予約をして今日観てきた。公開初日に観た映画というのは珍しい・・・・(写真はクリックで拡大)

まあ藤沢映画なので間違いはないが、つい先日観た「告白」(ここ)や韓国映画「母なる証言」(ここ)などの映画の“重さ”と、つい比べてしまい、この映画は“エンターテイメントの映画”の印象・・・。

側室の横暴を許す藩主の元で、藩の政治・財政は悪化の一途。そんな中、愛妻を亡くして死に場所を探していた兼見(豊川悦司)はその側室を刺し殺す。しかしその処分は寛大で閉門1年。その間、世話する妻の姪の里尾(池脇千鶴)。しかしその寛大な処分の裏には中老津田(岸部一徳)の謀略が・・・・

Image04831 物語の全ての原因は藩主の無能さ。しかし藩命で、それを正そうとする勢力と戦う運命になる主人公。何のために、側室を殺めたのか・・・・
そして、組織のために個人が犠牲になるいつものパターン・・・。

豊川悦司は別格として、姪を演じた池脇千鶴が気になった。日本的な芯の強い女性を演じていた。そして岸部一徳の重さ。いよいよ大俳優になってきたぞ・・・。

映画全般で、現在と過去の場面が切り替わるが、なかなか付いて行くのが大変。現在かと思ったら過去だったり・・・。
特に、“その夜”の次の場面が、朝食を作っている里尾(池脇千鶴)の場面。当然次の日の朝、と思ったら、“しばらく経ったある日”だった。子どもを抱いた里見のラストシーンと共に、映画の帰りにカミさんに教わってやっと合点がいった。
ちょっと時間軸に付いて行くのが大変な映画だ。

この映画の主人公も、「天心独名流の剣豪」だったが為に、理不尽な末路に・・・
この手の話は、企業でも良くある話。個人が、何か難しい(国家)資格などを取ると、企業はそれを当然利用する。しかし個人にとってみると、勉強して資格を取っても、会社はそれをもっけの幸いと(その資格者しかできない)新しい難しい仕事を与え、待遇はそのままで、その仕事のために転勤・・・、なんて良くある話。当人は、何もしない方が良かった・・と後悔・・・
つまり、持っている自分の力が、自分に戻ってくるとは限らないということ。
この映画もそれと同じかも・・・・・

しかし昔の黒澤映画も、刀で切った時の血しぶきが話題になったが、この映画でもそれは当然のように・・・。気の弱い自分は少し苦手・・・
壮絶なラストシーンに向かって突き進んでいく映画のテンポは心地よく、夫婦愛や里見との愛もほのぼのしているが、子どもを抱いたラストシーンで、“女は強い”で終わった映画か??

まあ“簡単には世の中は変わらない”という事実を改めて我々に突きつけてくるこの映画。
明日は参院選挙だが、今のこの世の中も、そうそう簡単には変わらないのだろう。

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2010年7月 9日 (金)

少年少女合唱団みずうみの「小さな木の実」

先日ラジオで吉村南/牛島敦子/“少年少女合唱団みずうみ”が歌う「小さな木(こ)の実」という歌を聴いた。良く聞く旋律だが、この二重唱が何とも心地よい。
調べてみると、原曲はビゼー作曲のオペラ「美しいパースの娘」の第2幕と第4幕で歌われるアリア「セレナード」だという。それを元に、海野洋司が作詞、石川皓也が編曲をして、NHKの「みんなの歌」で1971年(大庭照子)、1983年(斉藤昌子)、1995年(蒲原史子)に放送された有名な歌らしい。それに、今でも教科書に載っているらしい・・。少し聴いてみよう。

<吉村南・牛島敦子・少年少女合唱団みずうみの「小さな木の実」>


「小さな木(こ)の実」
  (歌劇「美しいパースの娘」から)
  作詞:海野洋司
  作曲:ビゼー
  編曲:石川皓也

小さな手のひらに ひとつ
古ぼけた木の実 にぎりしめ
小さなあしあとが ひとつ
草原の中を 駆けてゆく

パパとふたりで 拾った
大切な木の実 にぎりしめ
ことしまた 秋の丘を
少年はひとり 駆けてゆく

小さな心に いつでも
しあわせな秋は あふれてる
風と良く晴れた空と
あたたかいパパの思い出と

坊や 強く生きるんだ
広いこの世界 お前のもの
ことしまた 秋がくると
木の実はささやく パパの言葉

なるほど・・。ビゼーか・・・・。自分のMP3プレヤーの音源を調べてみると、上記の他にペギー葉山、蒲原史子、大庭照子、鮫島有美子の4つがあった。それでつい、今日の帰りの電車の中で、それらを“比較研究”してしまった。
それで大発見!? 鮫島有美子の旋律が、他のものと違う・・。

<鮫島有美子の「小さな木の実」>

「パパとふたりで 拾“っ”
大切な木“の実” にぎりしめ」

この2箇所の音程が低い。自分が持っている音源の中で鮫島有美子ただ一人が・・・。
楽譜がないのでどちらが正解か分からないが、鮫島旋律は歌うのが難しい・・・
(追:石川皓也編曲の楽譜は下がらない。皆が歌っているもの。しかし原曲及びフランク・チャックスフィールドの編曲は、鮫島さんと同じらしい。つまり鮫島さんは原曲に近い歌い方。何れにせよ、「小さな木の実」は石川“編曲”である)

ともあれ、先の二重唱が何とも耳に優しい。しかも原曲はどうあれ、この歌詞がこの旋律にぴったり・・。

そう言えば、母を歌った歌は幾多あるが、パパを歌った珍しい・・・
パパを歌ったものとして、前に森山良子の「愛する人に歌わせないで」(ここ)を取り上げたが、これはそれに続く2つ目??・・・
それにしても、この2つとも“死んだパパ”を歌っているのが特徴。どうもパパは死なないと歌ってくれないらしい・・・・(←これオトコのひがみ・・)

しかし、原曲を知るとそれを聴いてみたくなるのも人情・・。そして探した音源がこれ・・・。

<ビゼー「美しいパースの娘」から「セレナーデ」>
Bruce Ford /David Parry - Conductor/Philharmonia Orchestra.

「小さな木の実」の旋律と少し違う・・・。おっと間違った。オリジナルのビゼーに対してこの歌の旋律が違うのだ・・・。アリアではなく、歌唱として歌いやすいように編曲している。これがまた絶品・・・・。

独唱で色々と聞いていた時は聞き流していた歌だが、今回聞いた二重唱でハッとした歌ではある。

(2010/07/11追)
Oさんからこの曲にまつわる情報を頂いた。それによると、原曲の「美しいパースの娘」の盤には、このセレナーデはほとんど入っていないという。そして、1958年にフランク・チャックスフィールド・オーケストラが「美しいパースの娘のセレナーデ」という曲名で録音していたという。これが素晴らしいので聞いてみよう・・・。

<フランク・チャックスフィールドの「美しいパースの娘のセレナーデ」>

もしかしたら、この曲を聴いて、「小さな木の実」が出来たのかもね・・・・

なお、この曲が収録されている「学生王子のセレナーデ」というCDの解説にこうある。
「(「美しいパースの娘」は)ビゼーが書いたオペラのひとつです。オペラは1867年にパリで上演されましたが、きわめて不評で、その後、上演されることがありませんでした。しかし、そのまま忘れられてしまうのを残念に思ったビゼーは、そのオペラ「美しいパースの娘」の第2幕の中から5曲を選び、コンサート用に作り直したのです。この「セレナーデ」は第3曲にあったものです。パースはスコットランドの地名で、ビゼーは、スコットランドの詩人ウォルター・スコットの小説を題材にした4幕もののオペラ「美しいパースの娘」を作曲しました。メロディの美しさをストレートに打ち出したチャックスフィールド・オーケストラの演奏が見事です。」

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2010年7月 8日 (木)

「睡眠」~このやっかいなもの・・・

トシを取ると、睡眠障害が起きるのだろうか??
自分は、どうも最近睡眠障害に罹っているようだ。寝付きが悪い、夜中に目が覚める、熟睡出来ない、等々。つまり睡眠の質が悪くなっている。

先日の日経新聞に「“十分な睡眠”に個人差」という記事があり、いつもは読み飛ばすのだが、ついマジメに読んでしまった。曰く・・

「・・日本人の3人に1人が、睡眠に何らかの問題を抱えているといわれる現代。自分のための睡眠改善法を見つけるコツを専門家に聞いた。・・・
日本大学医学部精神医学系の内山真主任教授は、「結論からいえば睡眠は重要だが長く眠るほど健康的なわけではなかった」と話す。
・・・糖尿病発症について調べた研究では、1日に7時間眠る習慣の人がもっともリスクが少なく、それ以上長くても短くてもリスクが高まることが分かった。
・・・高脂血症のリスクが低いのは6時間台で、それよりも短くても長くてもリスクが高まったという結果を得た。・・・
100708suimin加齢による体内時計の変化への理解も重要だ。内山主任教授は「中高年以上になると、眠りは浅くなり、夜中に起きたり、朝早く目ざめたりするのが普通。最近では団塊の世代 でも祖父母と暮らしたことのない人が増えているため、自分の眠りの変化を不安に感じ、不眠症の原因になることもある」と話す。
例えば、もっと眠らなければと床に入っている時間を長くすると、逆に睡眠が浅くなり睡眠の満足感を損ねる。あまり焦らず、眠くなるまで床に入らず、夜中に起きたらラジオの深夜番組を聞くといった、高齢型の睡眠生活をマスターする方が現実的なのだ。・・・・」(2010/06/26付「日経新聞」より)

「体内時計のメカニズムを利用した睡眠習慣が大切」
1)起きる時間はあまり変えない
2)起床時に辛さを感じたら午前中の太陽を浴びる
3)昼寝は体内時計に影響しにくい
4)夜間は落ち着いた照明で
5)眠る前に軽い運動や入浴で体を温める

・・・だってさ。
まあ自分もそれだけトシを取っただけなのだが、これがなかなか難物、やっかいなのである。
自分の場合は、1年前に会社を変わって通勤パターンが変わった影響が大きいのでは?と思う。つまり1年前までは、帰りの通勤電車は始発から乗るため、必ず座って電車の中ではほとんどを寝ていた。それが昨年から、途中の駅から乗るようになったため、ほとんど電車では座れず、眠れなくなった。それでパターンが崩れ、調子が悪くなったのだろう・・・

世に睡眠障害の人は多い。自分のごく近くにも睡眠障害の超ベテランが居る。でも今まではほとんど他人事。でも実際にその仲間に入ってみると、毎日のことだけになかなかツライ・・(その御仁からは「そうだろ~」と言われる・・・)

確かに老人は、睡眠について色々問題がある。夜中に起きるとか、朝が早いとか、まさにNHKラジオ深夜便が隆盛なのも、これらの老人の睡眠障害の影響なのだろう・・・
これからリタイアサラリーマンがどんどん老人の仲間に入っていく。そして当然、現役時代と違って生活パターン、睡眠パターンも変わってくる。そこでの体調の変化にどう付き合って行くか・・・。
全てがそうだが、健康についても従来の延長線上に「これから」は無いのであろう。

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2010年7月 7日 (水)

「遺言を残しますか?」⇒「はい」59%

前に「遺書は必要か?」という記事を書いた(これ)。我が家の結論は「NO」なのだが、先日目にした「遺言を残しますか?」(2010/06/26付「朝日新聞」b01ページ)という新聞記事が気になった。

この記事によると、朝日新聞のbeモニター5,503人の回答では、下記の通りだという。

「遺言を残しますか?」
  「はい」 59%
  「いいえ」41%

「はい」の理由は? (3つまで選択)
・遺品整理で面倒をかけたくない(1331人)
・葬式について要望したい(1020人)
・遺産でもめてほしくない(919人)
・家族らへ感謝を書き残したい(895人)
・遺産の使い道を指定したい(759人)
・最期は自分で始末をつけたい(705人)
・その他(1339人)

「いいえ」の理由は? (3つまで選択)
・大した遺産を残さない(953人)
・法律で定める割合で相続すればいい(467人)
・まだ死の実感がない(385人)
・相続する人がいない(108人)
・面倒だから(56人)
・書き方がわからない(14人)
・その他(128人)

「どんな形式で?」
・自筆証書遺言(64%)
・エンディングノート(21%)
・公正証書遺言(7%)
・遺言信託(3%)
・その他(5%)

「すでに自分の遺言を用意している?」
・している (13%)
・していない(87%)

「まさしく『争族』を経験し、きょうだいは他人の始まりだと実感。自分の子には親の務めと100707yuigon して遺言を残す」(東京68歳男性)など・・・
beモニターのうち、遺言を残したいという人は59%にのぼった。だが、遺言を残す一番の理由は遺産争いの回避ではなかった。「預金や保険・・・書き残さないと遺族が何もわからず困るはずだ」(東京43歳女性)と家族を思いやり、面倒をかけたくないと考える人が最も多かった。・・・・
一方、遺言を残さないと答えた人は41%。・・・「金を残すは下、仕事を残すは中、人を残すは上・・・」(東京38歳男性)といった言葉も届いた。・・」(2010/06/26付「朝日新聞」b01ページより)

この新聞記事に載っている色々な“争族”の事例・・・。どれも寂しい話ばかり。

こんな記事を読むたびに、自分の死後に対するスタンスが段々固まって来るような気がする。
・財産目録は遺族のために作っておくにしても、どう分けるかは遺族に任せる。遺産争いが起きても、それは自業自得・・・・。
・自分の葬儀は直葬(ここ)を前提。義理で呼ばれる人は迷惑。リタイアサラリーマンに豪華な葬儀は不要。近親者のみでこぢんまりとお別れを・・・

これらの考え方も、これからの色々な経験と共に、また変化していくのだろう・・・。

(関連記事)
遺書は必要か?

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2010年7月 6日 (火)

布施明と小椋佳の「傾いた道しるべ」

布施明の「傾いた道しるべ」は1975年(昭和50年)10月25日発売だという。
その半年前の4月に発売された「シクラメンのかほり」と同じく、小椋佳の作品である。

八王子駅北口から正面の道を数分行ったところにダイエー八王子店がある。その脇の道P10901701 路の交差点(写真)。この歌を聴くと、なぜかこの場所の光景を思い浮かべる。(写真はクリックで拡大)
昔、独身の頃、会社の寮の仲間と一緒によく八王子に繰り出したものだ。この歌を聴くとなぜこの場所を思い出すのか・・・。たぶん、LP「布施明 ベ100706katamuitamitisirube スト・アルバム 傾いた道しるべ」を買ったのがこの時だったのだろう。LPのメモに昭和50年12月14日購入、とある。
何度も書いているように、自分が布施明を聞き始めたのは「恋」という歌から。つまり昭和42年。一方小椋佳を聞き始めたのが昭和49年。まさにこの「傾いた道しるべ」も、自分にとっては好きな両者のコラボなのである。
旋律がまず優先する自分の耳には、「シクラメンのかほり」よりもこの「傾いた道しるべ」の方が、なぜかフィットした。少し聴いてみよう。

<布施明の「傾いた道しるべ」>


「傾いた道しるべ」
  作詞/作曲:小椋 佳

幸せの中で
つきあたりを見ることはありませんか
訪ねくるゆらめきは 秋の旅人
光をぬけて わきたつ まきかぜ
心の中の三叉路で
傾いた道しるべ
君の愛がささえています

幸せのはずが
まゆを寄せてほほづえをついているのは
めぐりくるゆらめきか 冬の足音
誰にでもある一人のためいき
心の中の三叉路で
傾いた道しるべ
君の愛がささえています

幸せの中で
つきあたりを見ることはありませんか
あー 三叉路ばかりの
あー道しるべもない 僕の道を
君も歩いてくれるのですね

過去数十年間、漫然と聞いていた「傾いた道しるべ」・・・。今こうしてゆっくりと歌詞を眺めてみる・・・。(何度も書いているように、自分はほとんど歌詞を気にしないで聴いているので、今改めて歌詞を見つめることで、人生でこの歌を“二度楽しむ”ことが出来るのだ・・・)
キーワードは「心の中の三叉路」・・・。
人生には色々な分岐点があるが、今思い出してみると、この時期、自分にとっても大きな転機の時期であったように思う。もちろん当時はそんなことには気付いていなかったし、この歌の歌詞を意識したこともない。でもその時の状況とこの歌詞の内容が、何かマッチしている・・。当時の“三叉路”に、今頃ドキッとしている自分・・・・。何とも時代遅れだ。

還暦を過ぎると何となく自分の人生を振り返る・・・。自分の人生の三叉路で、その選択はどうだったのだろう・・・。結果として後悔の選択は無かった(と思う)のだが・・・。これからも三叉路に出くわすことは当然ある。でもこのトシになると、そうそう迷わない。
35年前の、迷える自分をフト思い出させる歌である。

(付録)
小椋佳は他の歌手に提供した楽曲を、自分でも良く歌っているが、この「傾いた道しるべ」は聞いたことがない。それで小椋佳が歌ったCDがあるのか調べてみたら、あった。それで、レンタルCDで初めて聞いた。小椋佳の歌をじっと耳を澄まして聞くのだが、シンプルな伴奏のアレンジがあまりにも“現代的”で自分にはどうも・・・

<小椋佳の「傾いた道しるべ」>

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2010年7月 5日 (月)

伊藤比呂美氏の訳による「般若心経」

だいぶん昔の話だが、NHKラジオ深夜便で“明日へのことば「お経再発見の日々から」詩人…伊藤比呂美”を聞いた。(2010/06/06~07放送)
詩人である伊藤比呂美さんは、サンフランシスコに再婚相手の英国人と暮らしているが、熊本の実父の介護のために、定期的に日本に帰って来ているという。
その伊藤さんが、著書“読み解き「般若心経」”を著し、この番組の中で自らの「般若心経」の訳を朗読したものがこれ・・・

<伊藤比呂美:訳“読み解き「般若心経」”>

「般若心経」の解釈(訳)は本当に難しい。当サイトでも、“柳澤桂子さんの「生きて死ぬ智慧」”(ここ)や、中村元先生の訳(ここ)など、色々と論じているが、自分はまだまだ分からない。

本当に短い有名なこのお経・・・。でも凝縮されたこの文字の世界に、簡単には入れてくれない・・・。

この伊藤さんの新しい通訳。心にすっと入って行きますか??
(自分はいまひとつ・・・・だけど)

なお「般若心経」の全文は(ここ)にあり。
(今日の記事は、いつも長い記事の当blogにあって、最短新記録かも??)

(関連記事)
柳澤桂子さんの「生きて死ぬ智慧」
中村元の「般若心経」(7/7)
「般若心経」勝手帖-03 全文

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2010年7月 4日 (日)

アジサイ見物(2/2)~相模原北公園

昨日(ここ)の続き・・・。
昨日、アジサイを見に相模原に行ったのだが、公園の名前を良く確認せずにスタートしたため、「県立相模原公園」も「相模原麻溝公園」も何か違う・・。つまり昨年カミさんが行った公園と違うのだ。電話でカミさんが友人に聞き、やっと昨年行ったアジサイの公園は“相模原北公園(ここ)”だと聞いて、3つめの公園に車を走らせた・・。

相模原北公園は市立だけあって、駐車場も入場料もタダ・・・。公園の道を行くと、傍らにアナベルの花・・・・。その先に“あった!”。アナベルの群生が・・・。これがメダマ・・。スゴイ・・・。幾つ咲いているのか見当も付かない・・。(写真はクリックで拡大)

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公園の中にアジサイ園という区域があり、案内の看板によると「平成12年6月に開園し。およそ200種、10,000株のアジサイが植えられている」とのこと。有名な鎌倉の明月院のアジサイが2,500株というから、その4倍だ。そしてアジサイは相模原市の「市の花」だそうだ。それにしてもスケールがでかい・・・

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園内のそれぞれのアジサイには標識が付いており、名前が分かる・・・。下の中央の写真は「おたふく」とか・・・。なかなか味のある名前・・・

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そしてこれらのアジサイの手入れは、ボランティアさんが行っているとか・・・。歩いていると、おばさんが話しかけて来た。ボランティアさんらしい。聞くと、珍しいのは「ハーモニー」という花だそうだ。写真を撮ってみたが地味な花??(下の写真の左と中央)

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一通り見ての帰り道、園内には子どもの遊び場もあるし、菖蒲やバラ園もあった。

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午後2時半過ぎ、帰る頃には駐車場は満車。時期が遅いとはいえ、まだまだ見頃。市民の間では、かなり有名らしい。来年はもう少し早く来た方が良いかも・・・
相模原は区政を敷いて、地名が分かりづらくなった。でも住むには良いところかもね・・・

(関連記事)
アジサイ見物(1/2)~県立相模原公園と相模原麻溝公園

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2010年7月 3日 (土)

アジサイ見物(1/2)~県立相模原公園と相模原麻溝公園

アジサイ大好き人間のカミさんから、前々から行こうと言われていた相模原公園にアジサイを見に行った。実にトンチンカンなドライブではあったが、何とかアジサイに巡り会えた。今日と明日は、その顛末記・・・。

カミさんが昨年友人に連れて行って貰ったという相模原公園。そこにはアジサイがあふれていたという・・・。それを1年ぶりに行く。
カーナビに「神奈川県立相模原公園」と入れる。家から22キロもある。国道16号を一路南下。八王子バイパスも高速道路無料化の一環で無料になっている。公園の駐車場に入るも、カミさんが「何か違う」と言う。「おかしい、駐車場の近くにアジサイがあふれているはずなのに・・・・」、と。公園に入って進むと、大きく開けたパノラマ。立川の昭和記念公園と雰囲気がそっくり。いや、ウィーンのシェーンブルン宮殿の裏庭とそっくり?? 噴水が大きくはじけ、立派に整備された花壇群・・・(写真はクリックで拡大)

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でもアジサイがない・・・。仕方がないので、近くを歩いていたシルバー夫婦にカミさんが聞いた。アジサイは??と。すると、道路の向こうに市立の公園があり、そこにアジサイがあるという。なるほど、それでは去年と違うはずだ・・・・
「県立相模原公園(ここ)」と「市立相模原麻溝(あさみぞ)公園(ここ)」とは、道路の上の歩道でつながっている。右手に女子美大の校舎が見える・・・。
アジサイを探していくと「あじさい順路」という看板。よしこれか?

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でもカミさんは相変わらず「何か違う・・・」。確かにアジサイは、あるにはあるのだが、ポロポロ・・・。隣には広場があって子供達が遊ぶ。奥には展望塔がある。上がるエレベーターは無料。上に登ると結構見晴らしが良い。

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カミさんは「違う、違う・・」なのだが、自分はこれで結構・・・。広場の隣には、フィールドアスレチックがたくさん・・・・。

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県立相模原公園に戻りつつ、カミさんが「そうだ、**さんに聞いてみよう」と携帯を取り出す・・・。歩きながら、「今相模原に来ているのだが、去年行った公園はどこだっけ?」・・・。
ほどなく掛かってきた電話の回答は「相模原北公園(ここ)」!!!

何か違うはずだ。全然違う公園に来ていた・・・。公園の管理事務所で、カーナビに設定するため相模原北公園の電話番後を聞く。ここから車で30分ほど掛かるという。
本命目指してGO!
でも、天気もそれほど暑くなく、本当にひょんな事から珍しい公園巡りが出来た。まあヨシとせねば・・・(続きの「相模原北公園」編は明日・・・)

(関連記事)
アジサイ見物(2/2)~相模原北公園

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2010年7月 1日 (木)

池上本門寺に行った

今日は会社の創立記念日で午後は半ドン。毎年フラフラとどこかに行く・・・。さて今年は・・・と。「オルセー美術館展2010」も混んでいるようだし、映画も先日行ったし・・・
ふと、前に“論じた”西島三重子の「池上線」(ここ)の現場検証に行ってみる気になった。

山手線の五反田駅で池上線に乗り換え、「池上駅」へ・・・・。この写真は、前の記事(ここ)に追加したのでここでは省略。
続いて池上本門寺に行く。そもそも池上に行く気になったのは、先日買った「東京散歩マップ」という本の影響。この本は東京の名所を、それぞれ1時間強で散歩するコースが色々と載っている。今日はそのうちの「池上」コースなのである。
池上駅から歩いて10分。天気は曇りなのだが、歩くと暑い。このお寺は日蓮宗の総本山だという。正面に長い階段・・。バテた・・・。「大堂」はさすがに立派。(写真はクリックで拡大)

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右手に関東最大最古だという五重塔がある。そばに「力道山のお墓はこっち」という看板。それに添って行ってみると立派な力道山の銅像とお墓があった。若い人は知らないだろうが、TVの放送が始まった頃、みなプロレスに夢中になったもの・・・。しかし39歳の死はあまりに早過ぎる。

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本殿、宝塔と続く。宝塔では扉を開けて、内部の写真撮影の真っ最中だった。

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次は大坊本行寺。

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そして、その隣に日蓮聖人のご入滅の聖地があった。ここだけは室内に入って良い。お線香を立てて、書いてある作法通りにお参りする。そして最後に、ガイドブック通りに実相寺に寄ってから駅に向かった。

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とにかく暑かった。途中から雲も切れて・・・。散歩は暑いとダメ・・・
でも無理をして、電車に乗って「御嶽山駅」で降り、先日カミさんが行って、なかなか良かったという「御嶽神社」に寄った。

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祈るのは家族の健康だけ。それ以外はもう要らない・・・・・

結局写真の羅列で終わったが、ある意味、サンデー毎日になった時の、散歩のシミュレーション・・・。結論は「暑いと全てはダメ」・・・・・

(関連記事)
西島三重子の「池上線」の駅は「池上駅」~話は事実

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