韓ドラ「商道(サンド)」を見た
韓国三大歴史ドラマの一つだという「商道(サンド)」をDVDレンタルで見た。全50話。「宮廷女官チャングムの誓い」「ホジュン 宮廷医官への道」と同じ演出家ということなので期待を持って見た・・・。(写真はクリックで拡大)
ドラマの舞台は、日本でいうと江戸時代の終わりの頃の時代だ。実在の豪商イム・サンオク(1779年~1855年)を主人公にした作品。ドラマの“レベル”からいうと、ホジュンには到底かなわない。チャングムもイジワルの連続や仇討ちで、見ていてあまり気持ちが良いものではなかったが、この「商道」も汚いシーンが多かった。
まず、競争相手の商団のチョン・チスのやり方があまりに汚い。自分たちが儲けるために、戦争勃発の“ニセのろし”まででっち上げるやり方に、見ていて辟易・・。これは商売の競争と言うより、もはや犯罪だ。
そして主人公サンオクと、競争相手であり父のカタキの敵商団の娘との恋・・。この不自然さにも参った。敵の娘なのでサンオクの周囲の人の誰もが心配する。反対する。でも最後までネチネチと・・・。
母親が「その娘との結婚だけは絶対に許せない」と、師匠の娘と結婚させる。この子が実に美人で宜しい。それなのに、その後もネチネチと・・・。“心ここにあらず・・”の夫との生活は、あまりに新妻が可哀想。と言うより、そもそも結婚した妻に対して失礼だ。そんな事なら結婚しなければ良い。これには怒りさえ感じる。まあ最後は子宝に恵まれるので、カンベンしてやるけど・・・・
ホジュンでも似たような関係の娘がいた。でもそれは娘側の片想いで、主人公は妻一筋だったので見ていて清々しかった。でもこのドラマは頂けない・・・・。最後には、妻はその娘と夫に、同じ床まで用意して・・・・。心が広いというか・・・
このドラマの演出だが、画面で二人が話している場面に、背景に突然他の人が現れて“その話を耳にする・・”という演出も何かフィットしなかった。
悪漢が最後に自殺するので、全体としてはまあこんなものかと思うが、韓国ドラマのイジワルストーリーは、我が家はそろそろ卒業の気配・・・・
このドラマのどこまでが事実かは知らない。でもこの豪商は、後世に名を残す活躍をした事は確かなようだ。
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コメント
いつも本ページにはお世話になり、感謝しております。
さて、私もこの(2010~2011年)正月休みに商道を見ました。評価は『エムズの片割れ』様と異なります。
確かに、ストーリーに不自然なところがありますが、それほど問題になるほどではないと思います。片割れ様が批判する主人公イム・サンオクと敵商団主の娘(実は義子)パク・タニョンとの恋は不自然には感じませんでした。
この恋物語は商人として出世するメーンストーリーと隣接して進むエピソードです。この娘はただ者ではなく敵商団の『清国貿易担当支店長』を務めるキャリアウーマンです。演じる俳優は可憐な容姿でミスキャストですが、ストーリー的には無理とは言えません。結局結婚する自商団主の娘はただ無垢な女性(とても良い人)で特徴はありません。ドラマの中でも大道芸団の女が言うように「男女の仲は分からない」ものだと思います。
むしろ、一種の『ロメオとジュリエット』的なものと読めます。ロメオとジュリエットは子供の純真な恋ですが、商道では娘タニョンが無理な状況を自覚しつつもどうにもならない恋心に苦しむ姿が描かれていると見ました。サンオクも障害があるほど燃えるのです。
この恋が、反乱軍の城にいるタニョンを救出するため既に豪商となったサンオクが参戦する理由にもなっております。結局この参戦でサンオクが国王に愛でられる大商人になります。
以上の見方はいかがでしょうか。
【エムズの片割れより】
なるほど・・・。実に冷静な分析で・・・。確かにそんな見方もありますよね。
でもまあ、ドラマは見て楽しめれば良いので、自分の詮索もあまり意味はありませんね・・・。
投稿: | 2011年1月 4日 (火) 23:37