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2010年6月 5日 (土)

「世界中の人が日本人と同水準の生活をするには地球が2.3個いる」

単なる統計の数字も、ひとつのグラフにしてみると、圧倒的な迫力に変わることがある。世界人口という実にどこにでもある統計数字。それを折れ線グラフにすると、何という上昇率・・・・

今日6月5日は「世界環境デー」だという。
今朝の朝日新聞に「69億人+3000万種 みんなも地球守ろう」という記事があった。曰く・・・(写真はクリックで拡大)

「・・・地球は46億年前に誕生した。その数億年後に生命が芽生え、多様な進化を遂げた。Image04701 人類誕生はわずか数百万年前。この100年程度で爆発的に増え、50年前に30億人だった世界人口はいまや70億人に迫り、2050年には91億人に達するという。
大正時代に5千万人だった日本の人口も1億2千万人に達している。エネルギー消費は1965年の4倍近い。家庭には電化製品があふれ、物資の輸送や工場など様々な過程でエネルギーが使われる。・・・・・
国際エネルギー機関(IEA)の見通しでは、世界のエネルギー需要は2030年に07年の1.4倍になるという。人口が集中する都市には車があふれ、排ガスが漂う。廃棄物の処理も課題だ。
世界自然保護基金(WWF)の計算によると、世界中の人が日本人と同水準の生活をするには地球が2.3個いる。米国と同じ水準なら地球は4.5個も必要になるそうだ。」(
2010/06/05付「朝日新聞」p21より)

これは面白い発想だ。豊かな生活をするには、地球資源の消費が必要。貧しい国の人々は、お金が無いのでそんなに資源を消費していない。しかし世界の人々全員が、日本人と同じように消費(浪費)したら、今の地球が持っている資源だけでは足りない・・・、という。

この話とは全く関係ないが、同じ今朝の朝日新聞「天声人語」にこんな言葉があった。
「・・・言葉を弾丸にたとえるなら、信用は火薬だと徳冨蘆花(ろか)は言った。火薬がなければ弾は通らない、つまり相手に届かないと。「国民が聞く耳を持たなくなった」と嘆いた鳩山首相には火薬は尽きていた。有言実行で言葉の重みを取りもどすことが、まずは船出の仕事となる。」(2010/06/05付「朝日新聞」「天声人語」より)

これはなかなかうまい表現だ。言葉はどこにでもある。誰でも発することが出来る。しかし、その言葉を誰がどのような場で発したかで、言葉の重みはまるで違う。

散々論じられているように、日本の財政は破綻寸前。来年度の予算は40兆円の税収でも、大量の国債発行により100兆円にのぼる一般会計予算を作らざるを得なくなるという。

今回の菅新首相。ただ選挙結果のみを目標に国民に迎合するのではなく、日本の行き過ぎた生活水準を見直して、地球資源の無駄遣いも含めてキリリとした姿勢を期待したいところだが、さてさてどうだろう・・・

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