iPadの原価構成~日本製部品の影薄く
先日、米Appleが、米国で3日に発売したiPadの売れ行きが好調で(1週間で50万台以上を出荷)、予想を超える販売による品不足から、米国外での発売時期を当初の4月末から1カ月延期し5月末にすると発表し、その影響を伝えるニュースが連日新聞を賑わしている。
まあ我々シルバーおじさんには、iPadなど欲しくもなく、高機能にも興味は無いが、その作り方については、長年の習慣で興味がある。
前に「iPodのコスト構造~垂直統合と水平分業」(ここ)という記事を書いた。2年半前の「30Gの第五世代iPod」の原価についての話である。
それと同じような話だが、先日の日経新聞に「iPad部品~日本製影薄く 韓国勢が台頭~TDKの電池/東芝のメモリー」という記事があった。曰く・・・(写真はクリックで拡大)
「米アップルが米国で3日発売した新端末「iPad(アイパッド)」の売れ行きが好調だ。ゲームや音楽、電子書籍などが楽しめる多機能が人気で、世界では500万台以上の販売が期待される。その新端末に搭載された電子部品は大半が韓国や台湾製。国際競争力が高いとされてきた日本メーカーの部品はわずかしか採用されていないことが判明した。・・・
米調査会社のアイサプライは、iPad(16ギガバイトモデル)」の部品の原価合計は250ドルと、小売価格(499ドル)の半分と分析する。「500ドルを切る価格設定には驚いたが、ごく普通の電子部品で固めており納得できる」。・・・」(2010年4月9日付け日経新聞p3より)
しかしアップルはすごい会社。携帯型デジタル音楽プレヤーのiPodの累計2億台という数字もすごいが、それに続いての新端末が500万台・・。あまりピンと来ない。
斬新な発想により、新たな世界・ビジネスモデルを作る。しかしそれはソフトの世界であって、ハード部品は旧来の物を活用・・・・。それでいて、ユーザーからは熱狂的な支持を受ける。
なるほど・・・。これこそビジネスの手本だ。
自分など、パソコンはXPを堅持し(ここ)、携帯電話は持っているだけでほとんど使わない。利用するのはカミさんと買い物に行った時に、居場所を連絡するくらい・・・。それに携帯音楽プレヤーも、専用ソフトは面倒で使わず(ここ)・・・と、考えてみると「新しいこと」には、ほとんどチャレンジしていない。
これはイカンな・・・。頭がボケないように、流行に乗ってこれからはiPadで本を読むことにしようか・・・・(付け焼き刃だけど・・・)
(関連記事)
iPodのコスト構造~垂直統合と水平分業
| 0
コメント