遺書は必要か?
先日、兄貴の事務所に遊びに行っての雑談で、最近親の死による遺産のトラブルが結構あるという話を聞いた。遺児だけでなく、“遺児の連れ合い”という第三者の目線(価値観)が入ってくるため、遺産相続が難しくなっているという。本人は、遺産は要らないと思っても、ヨメさんからせっつかれて・・・、というのが多いらしい。
「だから、誰も遺書を作っておくべし」という話・・。
確かに、父親が亡くなったとたんに、遺産相続の問題から母親の生活が脅かされる可能性はある・・・。両親が二人だけで平和に暮らしていたのに、不動産の名義が亡父だと、その遺産は子供たちにも1/2が相続される。子供が自分の母親の家をどうこうしようと思わなくても、ヨメさんから「母親が住んでいる家を売って、権利分はもらえ」とせっつかれるかも知れない。
それを避けるために、あらかじめ遺書を作っておくべきと言う。そしてその遺書で、「自分が死んでも、財産はすべて奥さんに譲る」とあれば、少なくても母親の生活が脅かされることはない、というワケだ。そして、実際にそうする人が増えているとか・・・
それもそうだ。ウチでも今から遺書が必要か?・・と思って、家に帰ってカミさんに話すと、「そんなことは必要無い。ウチの息子どもは大丈夫」と一笑された。
皆が心配している通り、本人にその気が無くても、将来結婚して、その連れ合いの意見で揉める可能性が無いとは言えない。しかし、遺書で書き残さないと心配・・というのも寂しい話。
それに、残された母親の生活を脅かすような事を子供がしたとすると、それは親にとって“自業自得”なのかも知れない。つまり、そんな子供に育てる事しか出来なかった、という自分たち親の責任・・・?
しかしイヤだな・・。そんな骨肉の争いは・・・。遺産なんて所詮不労所得。でも、死んだ後は“祈る”ことしか出来ない。
死後の世界から現世が見えるかどうかは知らない。行ったことがないので・・・。でも前に見た映画「ゴースト ニューヨークの幻」では、強盗に殺された夫が、昇天せずに何とか残された妻を助けようと奮闘していた。だから仏の世界からも、現世をコントロールすることも出来るかも・・・?
よって、もし自分が死んだ後、息子が理不尽な事をしようとしたら、あの映画のように何かの力を借りて、ぶん殴ってやる・・・
だから我が家は遺書なんて作らないのさ・・・・
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コメント
エムズの片割れさん、お久しぶりです。耳鳴りのオーマニです。
エムズさんの、耳鳴りの具合は如何でしょうか? 当方は、耳鳴り(左側)の病状は気にならない程度まで低減しましたが、今度は加齢難聴が襲ってきました(笑)
左右の感度が違うので、SP再生を諦めHPで、左右のバランスを取り聴こうかなと考えております。
前置きが長くなりましたが、遺産の問題は複雑ですねぇ~。私も6年前に一人住まいの母親を亡くしました。・・・・で、四十九日が過ぎ、遺産分割の話が出たのですが、遺書を見ますと
全て末娘に譲ると書いてあり、姉と私は、大いに驚いたことがあります。
母は、結婚もせず面倒を見てくれた末娘に恩義を感じた結果かも知れませんが、家庭を持つ私には金品での援助しか出来ず、母は、それが不満だったのかもしれません。実際、家内は憤慨しました。また、姉妹間の付き合いも疎遠になり、遺産騒動を回避する為の遺書が、残された子供の絆を絶つ要因になったことは事実です。
春分の日、墓前で「なんで、おかあちゃんは、あんな遺言を残したんや・・・」と、つぶやいております。
投稿: 耳鳴りのオーディオマニア | 2010年3月27日 (土) 09:54
「自分が死んでも、財産はすべて奥さんに譲る」と遺書に書いたら、全部奥さんに行くのでしょうか? 「遺留分」と云うのがあって、子供が相続を主張すれば、「遺留分」は子供に行くのではないでしょうか?
勿論、子供が、「遺書に全部奥さんに譲ると書いてあるのだから、相続権を放棄しよう」と言えば問題はありませんが。
投稿: | 2010年3月27日 (土) 16:24
>・・・・・「遺留分」と云うのがあって、子供が相続を主張すれば、「遺留分」は子供に行くのではないでしょうか?
↑
その通りです。ただし、その額は法定相続分よりはるかに少ない額です。例ば、¥1200万の遺産を奥さんと、二人の子供に分けた場合、遺留分は¥150万しか受け取る権利がありません。
投稿: 杉ちゃん | 2010年3月27日 (土) 18:16
耳鳴りのオーディオマニアさん
なるほど。確かに残された兄弟の間に亀裂が入るキッカケにもなるのですね。
何ともやっかいな・・・
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名無しの権兵衛さん、杉ちゃんさん
確かに遺書があったとしても「遺留分」があるのでやっかいですね。
不動産を売却しない場合には遺留分相当の金額を提供しなければならなず、その場合には、不動産の評価額を巡って争いになるようです。
せめて、残された母親が亡くなってから話をスタートすれば良いのでしょうが、子供の誰かが「直ぐに」と主張すると、もし金が無いと、結果的に残された母親を、自分(母親)と夫とで建てた家から追い出す結果になる・・
何とも理不尽に感じますが、これが法のようです。仕方がないのでしょうか・・・。
投稿: エムズの片割れ | 2010年3月27日 (土) 21:51
>その額(遺留分の額)は法定相続分よりはるかに少ない額です。例ば、¥1200万の遺産を奥さんと、二人の子供に分けた場合、遺留分は¥150万しか受け取る権利がありません。
↑
法定相続分は300万なのに対し、遺留分は150万ですね。
はるかに少ないと云うのかなアー。
投稿: | 2010年3月27日 (土) 23:13
ななしのゴンベイさん
>法定相続分は300万なのに対し、遺留分は150万ですね。
はるかに少ないと云うのかなアー。
すみません、話が遺書(遺言書)から遺留分の話に飛んじゃってますので、遺留分のみ簡単に説明しましたが、エムズさんの書かれた「・・・・遺書で、「自分が死んでも、財産はすべて奥さんに譲る」とあれば、少なくても母親の生活が脅かされることはない、というワケだ。・・・」を受けて、それでも、遺留分が有るので、100%母親に残らないと、書かれたのと思います。
もっと詳しく書きますと、遺書で、母親に全てを譲るとあれば、2人の子供には、それぞれ1200万×二分の一×四分の一=150万の遺留分権利が有ります。
・・・で、残りの1050万は遺書にしたがって
母親に行くのです。100%ではないにしろ、母親に遺産が逝くます。確かに遺書がなければ、子供への法定分割割合は300万ずつですが、母親には600万しか残りません。(しかも、葬式その後の祭事等出費があります。)
エムズさんもおっしゃられているように、遺留分を行使するには、裁判所への申し立てが必要で、当然、家族間争いになりますねぇ~。(余計なことですが・・・・)
投稿: 杉ちゃん | 2010年3月28日 (日) 09:57
>2人の子供には、それぞれ1200万×二分の一×四分の一=150万の遺留分権利が有ります。
↑
二人の子供には合わせて300万ではないですか? 従って2人とも遺留分を主張すれば奥さんの分は900万と思いますが・・・。
>(しかも、葬式その後の祭事等出費があります。)
↑
普通は、葬式代などを払った残りを遺産とするのではないでしょうか?
投稿: | 2010年3月28日 (日) 11:37
ななしのゴンベイさん、
>子供が二人の場合でしたね、そうです。300万が子供に渡りますので、母親には900万が残ります。(訂正します。)
葬儀その後の祭事は、49日以降の祭事費用の事を言ったつもりでしたが、葬儀も含んでいるように思いますねぇ(これも訂正します)
いずれにしろ、母親と子供の間に確執が生じます
母親には「自分の腹を痛めた子供から、法的権利
でもって、遺産を要求されることの虚しさ」、子供には「親を援助していたことに対する報いが、認められなかった怒り」
投稿: 杉ちゃん | 2010年3月29日 (月) 20:56
杉ちゃん さん
そうなんです。自分が言いたかったのは、その空しさがやりきれない・・・。
そうならないためには、死なないことなのですが・・・ね~
投稿: エムズの片割れ | 2010年3月29日 (月) 21:54
そうならないためには、死なないことなのですが・・・ね~
↑
自分が生きているうちに、自分の財産を全て奥さん名義にすることですな。
ただし、自分が先に死ぬとは限らないし、名義変更が済んだ途端に離婚されるかもね。(^-^;
投稿: | 2010年3月29日 (月) 23:13
エムズさん、
>そうなんです。自分が言いたかったのは、その空しさがやりきれない・・・。
まったく、同感です。
家族の「きずな」というものが、分け前の割合によってズタズタにされるって本当にむなしいですね、また、人間の本性が表れると言うか、横溝正史の世界です(笑)
ななしのゴンベイさん、
>自分が生きているうちに、自分の財産を全て奥さん名義にすることですな。
ただし、自分が先に死ぬとは限らないし、名義変更が済んだ途端に離婚されるかもね。(^-^;
実体験ですが、友人の夫婦がこの例でした。
友人は子供が多いので、出来るだけ妻に残る様
生前分与したのですが、定年後離婚を要求されましたよッ、・・・で、友人曰く「愛情が無くなったなら仕方がない、別れよう、ただし、僕から慰謝料として妻に贈った財産分は貰うよ」
実際は、友人夫婦は別れず、不毛の老後を送り、友人より妻の方が早く亡くなりましたとか・・
投稿: 杉ちゃん | 2010年3月30日 (火) 13:04
杉ちゃん さん
何とも言葉がありませんね。ハハハハ・・・と笑い飛ばすしかない?
我が家も不動産は半分ずつにしていますが、今のところ離婚の話は出ていません。でも運ぶ給料が無くなった時はヤバイかな??(トホホ・・・)
投稿: エムズの片割れ | 2010年3月30日 (火) 21:22
エムズさん、
この話題を読んでいる内に、映画「ローズ家の戦争」を思い出しました(笑)
つまり、男と女の間には、理解し難い確執が常に起こりうる、しかも、それを解決するには死を覚悟で対決しなければならない・・・・まさに、戦争です。
「結婚なんて、しなければ良かった・・・」余りにも飛躍的考えでしょうか?
投稿: 杉ちゃん | 2010年4月 1日 (木) 12:44
杉ちゃん さん
映画「ローズ家の戦争」は昔自分も見ました。結婚とはそんなに凄まじいものでしょうか?
自分は結婚推進派なので、「結婚しなければ良かった・・・」とは思いません。
特に定年後の夫婦の姿は、それまでの夫婦の信頼関係がそのまま表れますよね。でも全ては自業自得。そうならないために、今から何が出来るか、お互い考えるしかないですよね。
投稿: エムズの片割れ | 2010年4月 2日 (金) 22:00
エムズさん、
>結婚とはそんなに凄まじいものでしょうか?
いえいえ、多くの結婚されている方は、そんな地獄ではありません。・・・ですが、相手の選択を誤れば、毒を盛られて殺される旦那もおります。
反対に、若い娘と一緒になりたい為、妻を海に投げ込む亭主もおります。
「ローズ家の戦争」はこの様な、少数派の夫婦を
取り上げた作品だと、思うように念じておりますが、若い頃、夫婦喧嘩で、TVのリモコンが私をめがけて飛んできたときは、この映画の一場面が頭に、よぎりました(笑)。 今は、お互い理解し合っておりますので、まったく平和な家庭生活です。(悪く言えば、空気みたいな関係かなぁ)
・・・でも、この平穏無事な夫婦生活が、一番幸せなのかも知れません。
私は、結婚推進派では、ありませんが、私の誕生日に、まったく祝ってくれるそぶりもなく、空気みたいな存在かなぁ~と、落ち込んでおりましたが、帰宅すると、豪華な食卓が用意され、家内から祝言と、プレゼントをもらった時、この人と一緒になってよかった。と思いましたね(ごちそうサマ)
投稿: 杉ちゃん | 2010年4月 2日 (金) 23:41
杉ちゃん さん
ハハハハ・・・。とんでもない“オチ”でそれこそ、ゴ・チ・ソ・ウ・サマ~
「結婚なんて、しなければ良かった・・・」という言葉でドキッとしましたが、こんなblogを覗いているような人はたぶん皆平和なのでしょう。
夫婦の理想は「空気」だと良く言われますが、リタイア後は「酸素」にならないと亭主は生き残れないと認識しています。
投稿: エムズの片割れ | 2010年4月 3日 (土) 22:16