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2010年3月 8日 (月)

恐竜がもし絶滅しなかったら・・・

先日の新聞各紙に「恐竜絶滅 やはり巨大隕石が原因」という記事が載っていた。この話は、昔から良く言われていた説だが、それが今回の議論で決着したという。
この話題にまつわる記事を探していたら、日経新聞の「春秋」に面白い記事があった。曰く・・・

春秋
 杞(き)の国の人が天の落下を心配した中国の故事から、取り越し苦労を杞憂(きゆう)という。人間同様、かつて地上の王者だった恐竜も空から破壊者が降ってくるとは想定外だったろう。科学者の国際チームが、恐竜絶滅の原因は隕石の衝突だと結論づける論文を発表した。
衝突した時期は6550万年前、場所は今のメキシコにあるユカタン半島。直径が約10キロメートルというから、都心を走る山手線に匹敵する大きさだ。生じた粉じんが空を覆い多くの動植物が死に、食料の減少で恐竜も絶滅に追い込まれた。地道な地層調査の積み重ねから導かれた結論だという。
もし隕石の軌道がほんの少しずれ、地球にぶつからなかったらどうなったか。恐竜の天下が今も続いたのでは、との予想も多いそうだ。そうなれば哺乳類は陰でひっそり生きるしかなかったろうという(真淳平著「人類が生まれるための12の偶然」岩波書店)。数々の偶然や犠牲の上に人間社会が生まれたわけだ。
隕石は再び来ると、研究チームの一員でもある松井孝典・千葉工大惑星探査研究センター所長は著書で語る。ただし先の規模のものは数千万年に1回。それより食料不足や温暖化などで近代文明が崩壊する方が早く、猶予は「あと100年」とみる。人が自ら種をまいた災厄に無策のまま臨むのでは、やや情けない。 」
(日経新聞2010/3/7付「春秋」より)

恐竜が絶滅したのが、6550万年前。一方、人類誕生は、Wikiによると「ヒト属(ホモ属)はおよそ200万年前にアフリカでアウストラロピテクス属から別属として分化し、ホモ・サピエンスは40万から25万年前に現れた。」とあるので、ごくごく最近。
ここで「もしこの隕石の衝突が無かったら・・・」と想像すると“楽しい”。
恐竜が出現したのが2億5000万年ほど前というから、2億年もの間、巨大化し、栄華を誇っていたらしい。隕石の衝突がなかったら、そしてそれによる恐竜の絶滅が無かったら、我々人類はどのような生活をしているのだろう?この仮定は、決して絵空事ではなく、数千万年に1回という隕石の衝突が無かったら・・という、実に“現実的な仮定”なのである。

恐竜もその後の6500万年間で“成長して”頭が良くなっている(?)だろうし、そう簡単には人類に“知恵で”負けていなかったかも知れない。“映画「ジュラシック・パーク」でのシミュレーション”によると、意外と恐竜もすばしっこく、人間はタジタジだった。結局、恐竜を制御することが出来ずに人間は逃げ出したっけ・・・。
もっとも、恐竜はウチの愛犬と同じく指が自由ではないため、パソコンのキーボードも叩けないだろうから、まあ結局は人類が機械を使って恐竜どもをコントロールしただろうが、やはり有害生物として撲滅しただろうか?病気の絶滅宣言をしたように・・。いや“心の広い”人類は、やはり「ジュラシック・パーク」のようなところで、“飼っておく”ことはしたような気がする・・・。

実に取留めの無い妄想のバカバカしい話だが、全ては“偶然のたまもの”である事は確か。自分が今ここにこうして生きているのも偶然なら、カミさんと一緒に暮らしているのも偶然。子供たちが誕生したのも偶然。何もかも偶然のたまもの。こうして考えてみると、すべてが偶然で、今後何が起きるか分からない・・・、というのも良く分かる。
おっと、つまらない事を考えていたら、(今後何が起きるか分からないので)何か恐ろしくなってきた・・・。
意味のない議論はこの辺で終わろう。(つまらないことを書き連ねたので1500文字にもなってしまった・・・)

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