日テレのドラマ「曲げられない女」が終わった・・・
日本テレビで10回に亘って放送されてきた菅野美穂のドラマ「曲げられない女」(ここ)が、昨日とうとう終わってしまった。(最近テレビドラマの事を良く書くが、それほど沢山見ているわけではない・・・)
このドラマはまさに菅野美穂を見るドラマ。でも脇役も結構達者で、現実離れした設定の割に楽しめた。主人公の早紀(菅野美穂)は、司法試験に合格した直後に不慮の死を遂げた父親の遺志を継いで、司法試験にチャレンジすること10回目。
曲がったことが嫌いな早紀は、世の中の出来事に対して色々と正そうとするが、バッジが無いと誰も相手にしてくれない・・・。でも司法試験の壁は厚い・・・。
そして10回目のH22年度の司法試験で、第二次試験筆記試験に何と17番で合格。合格通知に順位が載っているので、ヘエーと思って確認したら、あまり成績が悪い人に諦めさせるために(?)順位を通知する仕組みになっているらしい。そして最後の口述試験の当日、とうとう産気付いて・・・・・。
まあドラマを見ている方からすると、たぶん産気付いても受験できるな・・・、とタカをくくっていたが、その通り。産気付いたお腹に向かって「もう少し待って!これ以上邪魔をするなら、子どもなんて必要ありません!」と言ったとたん、産気が止まって・・・・(よしよし・・・)
そして最終合格発表の日・・・・。何と不合格!!
ドラマを見ている方からすると、何ともやりきれない。勝手なことを言うが、ドラマは“ハッピーエンド”でないと、見た甲斐が無い。ドラマの終了時間まであと数分・・・・。そしたら、最後の最後で10年後(?)の姿が映し出され、育った10歳の娘が差し出した金ピカのバッジが“天秤マーク”・・・。H23年度の口述試験に合格したらしい・・・。映った合格証書の日付が平成23年5月5日。まさにラストチャンスで引っ掛かったわけだ。ちなみに旧司法試験はH22年度が最後で、H23年度は前年度不合格者に対する口述試験のみ・・。
いやはや良かった、良かった・・・・。ギリギリでの合格。でもその合格の日は来年5月なんだけど・・・。まあいいか・・
しかしこのドラマは、旧司法試験の厳しさを良く映し出していた。国会議員も、「選挙で落ちれば“タダの人”」とは良く言われるが、司法試験も同じ。どんなに頑張っても、落ちれば単なる“世の中の落ちこぼれ”。しかし合格すればエリート・・・!?
しかしエリートだった法曹界も、新司法試験の開始から大分雰囲気が変わってきたらしい。現在、旧司法試験合格者は、自己紹介のときに「旧司法試験を合格・・・」と言うのだそうだ。彼らはそれなりに法曹界に受け入れられているようだが、新司法試験合格者は、法曹界で“それなり”に見られているようで、今回の日弁連会長選挙で、司法試験の合格者半減を訴えた宇都宮健児氏が当選したように、新司法試験合格者の就職は大変だという。
ともあれ、奇想天外なストーリー設定で、結論はどうなることかと思ったが、何とか落ち着いたようで何よりだった。
途中で見るのを止めたカミさんが、「菅野美穂が最後に合格するかどうかだけ教えて」というので、自分だけ最後まで見ていたが、「このまま合格したら面白くないな・・」なんて言いながらも、不合格になると“不機嫌になった”自分・・・・
何とも人間は勝手なものだ・・・。しかし、ラスト4分間の10年後の“ひねり”がなかなか良かったな・・・
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