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2010年3月11日 (木)

昭和37年の出来事(15歳)~倍賞千恵子の「下町の太陽」

自分が生まれてから順に、その年の出来事を辿るシリーズの16回目。自分が14歳から15歳、つまり中学2年生から3年生になった昭和37年(1962年)の出来事を調べてみる。

この年は、5月12日、堀江謙一(23)さんのヨットでの太平洋横断という快挙があった反面、5月3日の常磐線三河島駅での列車脱線衝突で160名が死亡。そして歴史上一番世界核戦争=人類滅亡に近付いたとされるキューバ危機(10月22日~28日)があった年。
それと、8月30日に戦後初の国産飛行機YS-11が試験飛行に成功。この時は、自分もテレビ中継を見ていた。今でも覚えている・・・。
相撲では大鵬の時代が始まり、“土俵の鬼”と呼ばれた横綱若乃花が引退。
この年の映画では、吉永小百合の「キューポラのある街」、三船敏郎の「椿三十郎」、勝新太郎の「座頭市物語」など。外国映画では「世界残酷物語」「史上最大の作戦」「アラビアのロレンス」などなど・・・。
この年に流行った歌謡曲は、橋幸夫の「江梨子」、ダーク・ダックスの「山男の歌」、橋幸100311shitamachi 夫と吉永小百合の「寒い朝」、植木等の「ハイそれまでヨ」、倍賞千恵子の「下町の太陽」などなど、この年も名曲が多い。
今日はその中で昭和37年11月発売の倍賞千恵子の「下町の太陽」を聞いてみよう。自分は、当時は「江梨子」や「ハイそれまでヨ」は良く耳にしたが、この歌を知ったのは後年だった。

<倍賞千恵子の「下町の太陽」~オリジナル盤>

<倍賞千恵子の「下町の太陽」~ステレオ再録盤>


「下町の太陽」
  作詞:横井弘
  作曲:江口浩司

下町の空に かがやく太陽は
よろこびと 悲しみ写す ガラス窓
心のいたむ その朝は
足音しみる 橋の上
ああ太陽に 呼びかける

下町の恋を 育てた太陽は
縁日に 二人で分けた 丸いあめ
口さえ聞けず 別れては
祭りの午後の なつかしく
ああ太陽に 涙ぐむ

下町の屋根を 温(ぬく)める太陽は
貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔
悩みを夢を うちあけて
路地にも幸の 来るように
ああ太陽と 今日もまた

誰でも人生で一番輝いている時代というのはあるもの。自分にとって、この昭和37年という年が、我が60数年の人生で、一番輝いていたように思う。
前に「人生における“勝ち”と“負け”」(ここ)という記事を書いたのを思い出した。高校・大学受験の学業では負けた兄貴だが、中学の通信簿だけは勝った。そんな記録を作った良き中学時代だった。
(大きな声では言えないが、高校と大学の成績表は全て焼却した。でも中学のそれは大事に取ってある。自分に都合の悪い証拠品は抹殺するのさ・・・)
そう、確かに勉強はした。でもそれ以外の思い出は・・・?
ちょうど兄貴が受験勉強真っ盛りだったこともあり、この頃から、自分も受験一辺倒の生活が始まった。

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コメント

 はじめまして。小鳩くるみさんで検索して、こちらに参りました。倍賞千恵子さん(この方も大好きですが)の記事に、全く場違いのコメントで申し訳ありませんが、ぜひともお尋ねしたいことがあったのですm(_ _)m

 大昔、小鳩くるみさんの二枚組のLPを持っていましたが、いいかげんすり切れていたので引っ越しの際に処分してしまいました。
 さて、CD時代になってから彼女の歌を何枚か買いましたが「真白き富士の嶺」が収録されていません。CD化されたものをご存知でしたら、廃盤でも構いませんのでご教示ねがえないでしょうか。

投稿: 信之 | 2010年3月12日 (金) 22:24

信之さん

2002/4/1発売の「小鳩くるみ大全集」(CD10枚組)に入っているようです。でも廃盤ですが・・・
自分も昔のLPからmp3化して持っていますが、今聞いてみたらなかなか良いですね。
今度、取り上げてみようかな・・・

投稿: エムズの片割れ | 2010年3月12日 (金) 23:29


倍賞千恵子さんの声は伸びやかで気持ちが良いですね
37年といえば私は小学生でした
歌詞も純情でいいですね~

投稿: 雲です | 2010年3月13日 (土) 08:46

 早速のご教示ありがとうございます。「小鳩くるみ大全集」ですが、10万円近い値がついていますねw( ▼o▼ )w
 「真白き富士の嶺」、取り上げて頂けるとうれしいですm(_ _)m
 

投稿: 信之 | 2010年3月13日 (土) 11:05

賠償千恵子さんの声はいつもさわやかで、いいですね!ところで、以前から気になっていたのですが、この歌の導入部と1番、2番、3番をつなぐ部分(伴奏)は「惜春鳥」と非常に似ていますね!当然、この歌も木下忠司の作曲だと思っていたのですが、違うんですね!ぜひこの二つの歌を聴きくらべてみてください。

【エムズの片割れより】
言われてみるとそうですね。しかし無数にある楽曲。似ている旋律も無数にあるのは仕方がないですよね。

投稿: KeiichiKoda | 2012年2月12日 (日) 08:44

上(↑)のコメントについての追記です。「下町の太陽」と「惜春鳥」のメロディーが似ていると感じる人は私以外にもいるようです。

http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/08/post_5bce.html

投稿: KeiichiKoda | 2012年4月22日 (日) 09:24

初めまして、瀬尾はやみと申します。
(もちろん本名ではありません)
1962年(昭和37年)といえば、
わたしが昭和21年生まれですから、
当時は高校1年生でした。
その頃からギターを弾いていましたので、
クラスで「下町の太陽」をみんなで歌いました。
マンドリンを持っている子がいたので、
その子とコラボして喝采を浴びました。
今となっては青春時代の美しい思い出です。

【エムズの片割れより】
自分より1つ年上のようですね。
ギターは、あこがれで、大学3年の頃、質屋で買いました。
自己流でもっぱら「禁じられた遊び」を弾きましたが、それ止まりでした。
そもそも楽器の演奏の才能は、自分には無かったようで・・・

投稿: 瀬尾はやみ | 2020年11月 1日 (日) 13:04

今夜も眠れなくて夜中に起き出して昭和歌謡など聴いてます^^
倍賞千恵子さんの(下町の太陽)澄んだ歌声好きですね~。

投稿: 深澤正男 | 2022年7月28日 (木) 03:31

深澤正男様
若山彰が歌う「惜春鳥」という歌をご存じですか?エムズさんのコレクションにも入っていますので、ご存じなかったら、「惜春鳥」と打ち込んでみてください。この「下町の太陽」と前奏の部分がそっくりです。ちなみに、「惜春鳥」は同名の木下恵介監督の松竹映画(1959年)の主題歌。昨日、この映画に出ていた石浜朗の訃報がありました。

投稿: KeiichiKoda | 2022年7月28日 (木) 08:02

こんにちは。私はニーナ・シモンの「悲しき願い」をよく聴きます。こちらでは土居裕子さんの「月見草の花」を聴かせていただき、びっくり。田舎町の小学校教師が練習もなしにさらーっと歌って、歯の間からちらっと小さく舌を出しているような。倍賞の「下町の太陽」は、テレビでははらはら。高音のところが無事出るかって…… 土居さんも倍賞さんも高音が美しい。ソプラノ歌手とは違う美しさ。一方、ニーナ。耳を塞ぎたくなります。江利チエミが歌った「唐獅子牡丹」がありますが、ど迫力はどうでしょうか。ニーナ、土居さん、倍賞さん。鉱石ラジオでは聞けなかった人々であります。

【エムズの片割れより】
鉱石ラジオとは懐かしい言葉。
小学校5年生頃を思い出します。
土居さんは歌曲ですが、倍賞千恵子は、幅広い分野で素晴らしい歌声でした。
ふと、亡くなった親父が、たくさんの倍賞千恵子の叙情歌のレコードを持っていたことを思い出しました。

投稿: noir chaconne | 2022年8月 3日 (水) 03:44

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