藤山一郎の「出船」
このところ寒い・・・。昨日も雪がチラホラ・・・。先日は2月だというのに21℃もあったというのに・・・
冬は、こんな寂しい曲が似合う・・・・。藤山一郎が歌う「出船」である。この音源は、1959年6月発売の「藤山一郎 なつかしの歌声」というLPから。昭和39年、高校2年の時に買ったこの25cmLP(これ)は、自分の歌の歴史に多大な影響を与えている。もちろんモノラル録音である。
<藤山一郎「出船」>
「出船」
作詞:勝田香月
作曲:杉山長谷夫
編曲:冨田 勲今宵出船か お名残り惜しや
暗い波間に 雪が散る
船は見えねど 別れの小唄に
沖じゃ千鳥も 鳴くぞいな今鳴る汽笛は 出船の合図
無事で着いたら 便りをくりゃれ
暗いさみしい 灯影の下で
涙ながらに 読もうもの
この歌のルーツをNetで調べてみた。作詞の勝田香月は明治32年に沼津市で生まれた。「出船」は香月18歳の時の作品で、東北・能代港や北海道・小樽港などへの訪問がキッカケとなったらしい。
そして大正11年に作曲家の杉山長谷夫が曲を付け、昭和3年(1928年)2月に、藤原義江の歌でレコード発売されたという。
そして、生まれ故郷である静岡県沼津港の港口公園に、勝田香月記念碑が建てられている。(ここ)
オリジナルに敬意を表して、昭和3年の音も聴いてみよう。
<藤原義江「出船」>
ついでに、お口直しに(?)、最近自分が好きになったボニー・ジャックスの歌でも・・・。
有名な歌なので、自分も色々な歌手で14の音源を持っているが、中でもこのボニーの編曲は、聞いていて心地よい・・・。
<ボニー・ジャックス「出船」>
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コメント
「出船」良かったです。
藤原義江の唄は、ピアノ伴奏のみで、切々と歌い上げており、情景までもがひしひしと伝わってきました。
ボニー・ジャックス版は、コーラスは言うまでもなく、テナー・ソロは哀愁溢れる声、歌唱で、ハーモニーモ素晴らしく、この類のマイナー(調)の曲は、ボニーが一番だと思います。
伴奏は、モダンなコードで編曲されており良かったのですが、一部のコードに違和感を感じました。藤原版純マイナー・コードのピアノ伴奏を聴いた直後だったので、なおさらでした。
好きずき、感性の違いだとは思いますが、この類の純マイナーのメロディーのコード付けは難しいです。
国民唱歌的の軽快なメジャー(調)の曲は、ダーク・ダックス、軽音楽ジャンルは、デューク・エイセスと住み分けているように感じます。
どのグループもメンバーが次々と亡くなっており、淋しいかぎりです。
【エムズの片割れより】
各音源を慎重に?お聞きになっているようで・・・
今の若い人は、こんな歌はもう聞かないのかも・・・。
せっかく色々な名曲があるのに・・・ね。
投稿: 小泉 | 2017年1月 8日 (日) 22:29