昭和36年の出来事(14歳)~松島アキラの「湖愁」
自分が生まれてから順に、その年の出来事を辿るシリーズの15回目。自分が13歳から14歳、つまり中学1年生から2年生になった昭和36年(1961年)の出来事を調べてみる。
この年は、1月にジョン・F・ケネディが史上最年少の43歳で大統領に就任。現オバマ大統領が47歳だったので、ケネディは若かった・・・。8月には1989年まで続いたベルリンの壁が出来た。150Kmもあったとか。 4月には世界初の有人宇宙船、ソ連のガガーリン少佐を乗せた「ボストーク1号」の打ち上げ成功。「地球は青かった」。(写真はクリックで拡大)
この年の映画では、黒澤明監督の「用心棒」や、「モスラ」など。本では「頭のよくなる本」なんていうのがあった。
この年に流行った歌謡曲は、今でも残る名曲が多い。渡辺マリの「東京ドドンパ娘」、アイ・ジョージの「硝子のジョニー」、石原裕次郎の「銀座の恋の物語」、島倉千代子の「襟藻岬」、マヒナ・スターズの「北上夜曲」、フランク永井の「君恋し」、坂本九の「上を向いて歩こう」、植木等の「スーダラ節」、小林旭の「北帰行」、仲宗根美樹の「川は流れる」(これ)等々・・・。まさに歌謡曲黄金時代だ。 今日はその中で昭和36年9月5日発売の、松島アキラの「湖愁」を聞いてみよう。もっとも自分は、その頃は「スーダラ節」位しか知らなかったが・・・。まあ何となく、この頃を思い出させる旋律ではある・・・。
<松島アキラの「湖愁」>
「湖愁」
作詞:宮川哲夫
作曲:渡久地政信悲しい恋の なきがらは
そっと流そう 泣かないで
かわいあの娘よ さようなら
たそがれ迫る 湖の
水に浮かべる 木の葉舟ひとりの旅の 淋しさは
知っていたのさ 始めから
はぐれ小鳩か 白樺の
梢に一羽 ほろほろと
泣いて涙で 誰を呼ぶ夕星ひとつ またひとつ
ぬれた瞳を しのばせる
想い出すまい 嘆くまい
東京は遠い あの峰を
越えてはるかな 空のはて
この年の初め、中学1年の3学期のとき、自分にとって人生の転機が訪れた。つまり生まれて初めて「実力テスト」というのを体験した。当時は団塊の世代で同じ学年が10クラス。一クラスは56~58人位いた。廊下に張り出された長い紙。そこに点数順に名前が並ぶ。自分自身意外な結果だった。それを機に、自分の体の中に「勉強」という言葉が入り込んだ。そして上を目指す意識が生まれたのは、たぶんここから・・・。
4月の中学2年の新学期から、何と学校が二つに分かれた。つまり、市内の中学校が大きく2つに再編され、新校舎を建てることになり、自分のいた龍ヶ崎市立龍ヶ崎中学校はちょうど真ん中に位置していたため、5クラスずつ半分に割られた。それで入学した龍ヶ崎中学校は昭和36年(1961年)3月で廃止され、4月からは自分の愛宕中学校と隣の城南中学校になった。よって、旧龍ヶ崎中の一つの校舎の中に、二つの中学が存在するという、非常に珍しい状態が、校舎の出来るまで、つまり自分たちが卒業するまでの2年間続いた。もちろん教員室も二つ、運動会も別の日。でも校舎がつながっているので、たまに隣の学校に遊びに行ったり・・・。たしか、珍しいのでテレビ取材もあった。
中学2年の時、初めてクラス委員に選出された。これはクラスの代表で男女1名ずつ。朝礼で校庭に並ぶ時、一番前に立った。これもまた人生の転機。
こんなイベントがあったこともあり、少なくても高校までは良く勉強した。繰り返すが“少なくても高校までは・・・”。(大学に行ってからは止めちゃったけど・・・・)
今思っても、中学1年の3学期から、中学卒業までの2年間が、自分の人生で一番光っていた時期だったと思う。
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コメント
小生も「湖愁」は社会人になってから知りました(現在では、カラオケのレパートリーの一つです)
当時は、橋幸夫の「潮来笠」「故郷の花はいつでも紅い」「舞妓はん」「江梨子」「南海の美少年」など、橋さんのファンでした(今でも、橋さんの初期の歌は大好きです)
吉永小百合ちゃんが歌手デビューしたのは、もう少し後だったのですが、往時の彼女の歌を聴きますと、人生で一番光っていたあの頃がすぐに甦ります。「寒い朝」「いつでも夢を」「愛と死のテーマ」「天満橋から」「恋の歓び」「哀愁のアムステルダム」、、、
橋さんも今年でデビュー50周年、小生の青春も遥か彼方に去ってしまった感じがいたしますが、しかし、人間は気の持ちよう一つです、
いつまでも青春していたいものだと思っています。
投稿: リュウちゃん6796 | 2010年2月 5日 (金) 07:53
とても懐かしい曲です。
この歌を初めて聞いたのは、昭和36年、高校2年の時でした。勉強中に深夜放送から流れてきました。その時の印象は、前奏にリズム感があり、とても新鮮な印象でした。50年近くも前のことですね。
この頃の真面目な歌い方は、今でも好感が持てます。
【エムズの片割れより】
この頃の歌は、聞くとその時の色々な情景が浮かんできますよね。もう、とうに昔の歌になってしまいました。
投稿: 木更川 | 2010年10月11日 (月) 18:32