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2010年1月17日 (日)

SONYのウォークマン「NW-A847」を買ってみて・・

結論は、SONYのウォークマン「NW-A847」は“バッテリーの持ち”を除いて素晴らしいプレヤーだ。

毎日、通勤途上で「NHKラジオ深夜便」や音楽を聞いている携帯デジタルプレヤー。
Ihp140 約6年前に買ったのが、韓国のアイリバー(iRiver)のHDD携帯デジタルプレヤーH140(iHP-140)。この機種にぞっこん惚れ込み、(壊れた時の為に)製造中止直前に1台買い増し、現在2台を交代で使っている。なぜ惚れたかというと、先ずは40Gという容量。そしてMP3のダイレクト録音機能が付いていること、それに液晶リモコンが使い易いこと等・・。本体を鞄に入れておけば、コードはつながっているものの液晶リモコンでの使い勝手は良い。それにファイルの管理も、PCのエクスプローラでプレヤーを単なるHDDとして認識するため、ドラッグ&ドロップでMP3ファイルを自在に操作出来、ファイルの管理が実に簡単。バッテリーもだいたい週一回の充電で済む。
しかしこれも既に旧製品という事でサービスが終了になっているので、バッテリーの交換も出来ない。よって壊れたら他メーカに乗り換えるしかない。それでずっと何に替えようかと市場を見てきた。
当然一番目の候補はiPodなのだが、これが自分と相性が合わない。昔、息子も買ったし、カミさんも使っている。しかし専用の管理ソフトiTunesでファイルを管理する仕組みがわずらわしく、また勝手に同期するのも嫌いで、イヤだった。
息子がその後SONYの「NW-A919」というのを買った。これも気に食わない。SONYも同様に専用ソフトで管理するため、iPodと変わらない。それにファイルの転送に非常に時間が掛かる。それに容量も64Gが無かった・・・。

何とかフラッシュメモリータイプで大容量の新製品が出ないかと待っていたら、出た。それ100117sony が2009年11月に発売になったSONYのNW-A840シリーズ。機種としてはNW-A845(16G)、NW-A846(32G)、NW-A847(64G)の3つがあり、待望の64Gが出た。スペックを見て、これは買う価値があると思った。
先ず、1)専用のファイル管理ソフトを使わなくても、エクスプローラでファイルの転送が出来る。まさにプレヤーを普通のメディアとして認識できるので便利。2) デジタルノイズキャンセリング機能が付いている。自分は、今はノイズキャンセリングヘッドホン(MDR-NC32NX)を使っているが、それのデジタル版だという。3)そして何よりも小さい。軽い。ワンセグのような余計な機能が無い。・・・
よし、現役のアイリバーが壊れたらこれを買おう。・・・と思ったが、アイリバーがなかなか壊れない・・・・。そしてついに「ええい!買ってしまえ」と、いつものように“価格コム”から注文。64Gで32千円は安い・・・

使い出してまだ1週間だが、だいたい分かった。予想に反して素晴らしいと思ったのが「再生のスピードコントロール」機能。0.5倍から2倍まで、再生スピードを8段階に変えられる。興味は早聞きだが、さすが2倍モードは聞きづらいが、1.75倍モードが充分に聞き取れる。NHKラジオ深夜便が、何と2倍近い早聞きが出来るという事は画期的。通勤の同じ時間帯で2倍近い数の番組を聞けると言うことなので、時間の節約この上ない。しかもこんなにクリアに聞けるとは・・・・。まさに技術の成果。DVDレコーダーに同じような機能が付いている。日立の1.5倍モードよりも聞き易いくらい。Panaの1.3倍モードは1.75倍に比べて遅いので比較の対象にならず。まさにこの機能は、ラジオを後で聞くという自分の用途に、効率の点でぴったり。

エクスプローラでのファイルの転送時間が心配だったが、“早い”とPRしているだけあって従来のUSB-HDDへの転送と変わらず。使い勝手は期待通り(210Mのmp3ファイルの転送が54秒)。それに専用ソフトが無くてもキチンと「アルバム別」「アーティスト別」リストが出てくるのには“感激”した。
ノイズキャンセリング機能も、従来のアナログ式に比べて効果抜群。電車の中で、かなりの騒音が打ち消される。しかも車内放送はキチンと聞こえる・・・・(これは効果が無いという事だが・・・)

FMラジオやビデオ再生の機能も付いている。自分はビデオは使わないが、デモファイルを再生してみてその画面のきれいさに驚いた。サッカーのデモファイルが付いているが、それはそれはキレイ・・・。まあ自分は音専門なので関係ない。むしろ自分にとっては過剰品質・・・

逆に最大の欠点がバッテリーの容量。1日目、朝会社に着く頃にはもうバッテリーインジケータが一つ下がっている。2日目には半分以下に・・・
Netで書き込みを見ると、やはりバッテリーの持ちが少ないという声が多い。取扱説明書の「本機の設定と電池持続時間について」には、ノイズキャンセル機能で25%、スピードコントロールで65%、いたわり充電で10%それぞれ電池持続時間が短くなると書いてある。つまり仕様的には29時間だが、それらを累積して23.6%の7時間弱しか持たないことになる。つまり理論的に2日間でバッテリーは空、ということ・・・・
まあ画面の輝度も最大限下げ、表示時間も最小の15秒に設定したり、出来るだけ節約するものの、ノイズキャンセラーと早聞き機能は最大の利点なので外せない・・・。
それにバッテリーの寿命は仕様的に充電500回というから、2日に一回充電したとして1000日。まあ3年でバッテリーの交換という事になる。これが最大の欠点だが、早聞き(スピードコントロール)は回路が一生懸命動く・・という事は分かる。まあ“便利な機能はメシを食う”という事で、仕方が無いな・・・。
冷静に考えると、アウトプット(イヤホンへの音)は同じなのに、本体の大きさは段々と小さくなって行く。それに伴ってバッテリーの形状も小さくなり、従って容量も小さくなる・・・。だから使用時間が段々少なくなるのは道理かも・・・
もう一つ、足りない機能が「再生の予約」。今まで使っていた「アイリバー(iRiver)製」は、再生の最中に次の曲を選んでボタンを押しておくと、その曲が終わると自動的に予約されていた曲に飛ぶ。これは便利だった。SONYはその機能が無いので、聞いている曲が終わったタイミングに合わせて次の曲を選ばなければならない。これは非常に不便。IPodにもこの機能は無さそうだが、この機能は必須だろうと思う。

まあ自分流の使い方(ラジオを録音したMP3ファイルの再生と、MP3の音楽)からすると、ビデオも見ないので大きな表示も要らないし、リモコンがあるとより便利なものの、それ以外は文句なし。これほど買ってみて「良かった」と思った機械は久しぶり・・・

時代は確実に変わって行く。待てば待つほど自分にフィットする製品は出てくるものだ・・。
しかし今回のウォークマンNW-A840シリーズは、単にiPodの後追いをしているだけでなく、“iPod不満組み”のニーズを見事に捉えた製品企画だと思う。(←ナーンテ、これは自分の好みからだけの見解だが・・・)
まだ現役の2台のアイリバーには申し訳ないが、これからは「アナログ音声→mp3ファイル作成用」の役目を担ってもらうことにして、通勤用からはリタイアを願うことにしよう。お疲れさまでした・・・・

(2010/2/20追)
「シャッフル」の動作がおかしい。どうもこの様な動作らしい。(ここ)から引用。
「全曲を対象にシャッフルするのはメニュー画面の"全曲"から再生を始めた時だけでそれ以外の項目から曲を再生すると、そのアルバム内でのシャッフルをした後、次のアルバム内(アルバムの順番はシャッフルされない)でのシャッフル再生となります。 」
これはバグとしか思えない。今後のソフトのVerUPで修正されると信じたいが・・・

(2010/04/16追)
ネックストラップヘッドホン(MDR-NWN33S/W)がなかなか具合がよい。
自分のNW-A847の使い勝手で、処理に困るのがイヤホンケーブルの長さ。105cmもある。若者がズボンの後ろポケットにでも入れることを考慮すると、この程度の長さは必要なのかも知れない。大は小を兼ねる??しかし邪魔・・・。
今までは、市販のネックストラップを買って首からぶら下げ(落とすのが怖い為)、本体の近くでケーブルを束ねていたが、コートを脱ぐようになってから特に邪魔で困った。
ふと、ネックストラップヘッドホンが別売りしている事を知り、意を決して買った。とにかく高い。Net通販でも5千円もする。確かに(ノイズキャン用)マイク付イヤホンなので高いのかも・・
しかし使い出すと、何とも具合がよい。首から下げると実に良い所に本体があり、本体をYシャツのポケットに入れると、操作も便利。
NW-A847を買うまでは、同じSONYのアナログのノイズキャンセリングヘッドホン(MDR-NC32NX)を使っていたが、これに比べて改善されたイヤホンケーブルの処置に感心。使用しない時は、ネックストラップにイヤホンケーブルが埋め込まれる仕組み。SONYの謳い文句が「コードジッパーストラップ採用。使用しない時はヘッドホンコードが絡みません」。なるほど・・・。これは買った価値があった。リモコンが無いので、いちいち本体を取り出して操作するのが面倒だったが、まあ全体として使い方が落ち着いたな・・・(付属のイヤホンがもったいないので、ネックストラップヘッドホンを買う時、付属のイヤホンをSONYに持って行くと値段を割り引く・・・ナンテいうキャンペーンでもやらないかな・・・)

(2011/01/19追)~早送りの裏技?
早送りで大発見?
NW-A847の一番の弱点が、早送りが遅いこと。数十分の番組を聞いていて、うっかりボタンを押してしまって、最初に戻ると、聞いていた途中を探すのが大変。幾ら早送りボタンを押しても遅々として進まず。それが、「ポーズ」ボタンを押した状態で、早送りにするとカーソルが早く動くことが分かった。再生中に早送りすると、音を再生しながら早送りになるので、遅い。しかしポーズ状態で早送りをすると、再生しない分送りが早くなるようだ。この事は取説にも書いていない。裏技か?

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コメント

使い始めて1年と少し。私もインターネットラジオの録音を聴く機会が多いですが、早送りの裏技には気づいていませんでした。
さっそく活用させていただきます。
ありがとうございました!

【エムズの片割れより】
それはようございました。
取説に書いてくれればよいのにね・・・

投稿: 市兵衛 | 2011年3月 7日 (月) 18:03

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