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2010年1月 9日 (土)

幸田浩子の「アヴェ・マリア(カッチー二)」とアルビノーニの「アダージョ」

久しぶりにいわゆる「名唱」を見つけた。幸田浩子さんというソプラノ歌手の歌う「カッチーニのアヴェ・マリア」である。何はともあれ聴いてみよう。

<幸田浩子の「アヴェ・マリア(カッチー二)」>

100109koudahiroko

カッチーニのアヴェ・マリアは、当サイトでも何度か取り上げた。しかしこの素晴らしい歌声が日本人とはビックリ・・・(失礼!)。調べてみると、この演奏は2009年2月18日に発売された「カリヨン~幸田浩子 愛と祈りを歌う」というCDに入っている曲(ここ)だと分かった。
いったい幸田浩子さんとは何者か(失礼!)・・・とNetで調べてみた。(ここ)に紹介されているプロフィールによると、1997年に「東京芸術大学を首席で卒業。同大学院、及び文化庁オペラ研修所修了後、ボローニャ、並びにウィーンに留学。数々の国際コンクールで受賞の後、ヨーロッパの主要歌劇場へ次々とデビュー。」とある。かなり有名な方のようだ。テレビ等への出演も多い。しかしCDのジャケットを見ても、やはり“美しい声は美しい方から生まれるな~~”、とツイ思ってしまう。(写真はクリックで拡大)

カッチーニのアヴェ・マリアは、(ここ)にも紹介したが、レスリー・ギャレット(sp)のような演奏が正統派だと思っていたが、この幸田浩子さんの演奏はそれとは大分趣が違う。
別のCDの紹介記事によると「新イタリア合奏団との競演」とあるので、編曲はこのCDの収録のために独自に行ったようだ。しかし、このコロラトゥーラソプラノの透き通った声が何とも心地よい。でも聞いていると何かに似ている・・・。フト思い出したのがアルビノーニのアダージョ・・。何か雰囲気が似ている。みんなイタリア・・。だから雰囲気が皆イタリア的で同じなのかも・・・・
(2016/12/24訂正)
★カッチーニのアヴェ・マリアの作曲者はヴァヴィロフ。(ここ

ついでにアルビノーニのアダージョも聴いてみよう。この曲も、自分が大好きな曲である。何とも気品にあふれ、しみじみとした曲ではないか・・・

<アルビノーニのアダージョ(パイヤール室内管弦楽団)>

CDの解説によると「『アルビノーニのアダージョ』として有名なこの曲は、イタリアの作曲家T.アルビノーニ(1671~1750)のトリオ・ソナタの一部として残された断片を、今世紀に入ってから音楽学者のジャゾットが復元し、弦楽合奏とオルガンのために編曲したものである。そして映画「審判」のテーマ曲として用いられたことを機に、この荘厳で美しい音楽は広く知られるまでにいたった。」とある。

夜更けにこのような高貴な音楽を聴くと、日頃のざわざわ感が吹き飛び、我々を静かな別世界に連れて行ってくれる。

(関連記事)
ヴァヴィロフ作曲・演奏による「カッチーニの“アヴェ・マリア”」
カッチーニの「アヴェ・マリア」色々

X'mas飾りとカッチーニの「アヴェ・マリア」

====(2010/09/23)=======
★尋ね人・・・!←分かった(2010/10/04)
これを歌っている歌手をご存じの方はコメント頂きたく。
(wolfyさんから問い合わせ頂いたのですが、分からないもので・・)
⇒ヘイリー・ウェステンラ(ニュージーランド出身)とのこと。

ヘイリー・ウェステンラの歌う「カッチーニのアヴェ・マリア」>

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コメント

幸田浩子さんはNHK FM 毎週金曜日の2時から「気ままにクラシック」と云う番組にレギュラーで出ていますよ。

投稿: 気ままに! | 2010年1月10日 (日) 15:17

気ままに!さん

コメントありがとうございます。
そうですか・・。今度見てみま~す。

投稿: エムズの片割れ | 2010年1月11日 (月) 21:13

エムズの片割れ様へ
カッチーニの「アヴェマリア」を愛する
エムズ様に聞いてもらいたいMPEGがあるんです・・・誰が歌っているのか、知りたいのです。

【エムズの片割れより】
残念ながら自分も分かりません。声を聞くと日本人のようにも思えるのですが・・・
音源をアップして、どなたが歌っているか、知っている方に聞いてみましょう。

投稿: wolfy | 2010年9月23日 (木) 10:58

エムズの片割れ様へ
ブログに載せて頂き誠に有難うございます。
じつはカッチーニに非常に詳しい方がいると
自慢してしまったものですから。よろしく!

投稿: wolfy | 2010年9月23日 (木) 18:10

エムズの片割れ様へ報告
「尋ね人」
判明いたしました。その歌手はヘイリー・ウェステンラさんでした。(ニュージーランド出身)ご協力ありがとうございました。
半月近くも、若い女性を探し求めている私に、そんな暇があるなら、エムズ様みたいに雨どいの修理でもやってくれればと家の片割れにいやみをいわれました。

【エムズの片割れより】
ホホホ・・。そうです。修理はするべきです・・!?
そうでしたか。永遠の恋人が分かりましたか・・。
自分の恋人は目下“水戸”ですが・・。
せっかくですので、音源は残しておきましょう。

投稿: wolfy | 2010年10月 4日 (月) 08:48

ヘイリー・ウェステンラといえば、2003年のフジテレビドラマ「白い巨塔」で、エンディングソングとして挿入された、彼女が唄う美しい「アメイジンググレース」を思い出しまいます(↓)。

https://www.youtube.com/watch?v=c-LuchVEuvE

「白い巨塔」は山崎豊子の傑作ドラマの一つですが、NHKBSプレミアムで彼女のもう一つの傑作ドラマ「大地の子」の(長らく待たれていた)再放送がはじまり、まだ2回が終わったところですが、今後の展開が楽しみです。このドラマの再放送に先立って、放送された9/27のNHKスペシャル番組「作家山崎豊子・戦争と人間を見つめて」も観ました。山崎さんのことはよく知らなかったのですが、山崎さんの取材にかける執念というか情熱にはすごいものがあり、番組を見ているだけで圧倒されました。
 本題(?)の幸田浩子さんですが、先月、ミューザ川崎シンフォニーホールで、大友直人指揮する東京交響楽団をバックに唄う彼女の生の声を聴く機会がありました。幸田さんは美しい声の持ち主だけでなく、写真で見るように、美人ですよね。残念ながら、私たちの座席はオーケストラの頭上にあったので、彼女の後ろ姿しか見られなかったのが残念です((笑)。

【エムズの片割れより】
山崎豊子の作品は、前に色々読みました。「大地の子も」前にテレビで見ました。NHKスペシャルでも言っていましたが、圧倒的な取材に基づいているだけに、どの作品も内容が重たいですね。

投稿: KeiichiKoda | 2015年10月19日 (月) 10:32

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