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2010年1月23日 (土)

映画「アバター」を見て

映画「アバター」(これ)を見てきた。3Dだということもあって、前から見に行きたいと思っていたが、カミさんがNG・・・。で見に行けなかった。(自分は一人で行く事はほとんど無いのWallpaper_01_800x600 で・・・)それが「母なる証明」を見る“交換条件(?)”で今日見に行ってきたというわけ・・。
でも3D上映は吹き替えと字幕が1日に各1回しか上映されていない・・。もうこの映画も終わり間近なのかも・・・。3Dでない普通版は何回も上映されている。むしろ、メガネの無い普通版の方が人気がある?

帰る時間が遅くなるので3D吹き替え版を見た。これは正解。いちいち字幕を見なくて済むので楽。場内は今までになく沢山の観客・・。感想は・・・?「長生きしていてよかった」は言い過ぎか??
とにかく良く出来ている。大変な手間ひまがかかっている・・。舞台は宇宙船と衛星パンドラ。その星にある鉱物が目的で、人間が侵略していく。もちろん空気の成分も違うので、人間はそのままでは窒息する。そこで、現地人と人間のDNAを組み合わせてアバターという肉体を作って操縦し、現地人を鉱物のある場所から追い出そうとするが、星を挙げて対抗し、人間(エイリアン)は追い出される・・・・・。

家に帰っってからこの映画の公式HPを見ると、(ここ)に撮影の裏舞台が紹介されていた。人間が全てを演技し、その動きのデータを利用してCG上のキャラクターを動かすのだそうだ。だから全てが自然・・・。それに、舞台が地球ではない別の惑星なので、全てが新たに作られた。住民もそうだし、木や花も全て地球上には無いものを作る。動物も見たことのないものを作る。それらのリアリティーのあること・・・。そして地球と違うのが、その星の全ての生き物が、地下の神経ネットワークで結ばれている。だからいつもは食うか食われるかの動物たちも、星の危機には一致団結する・・・。なるほど・・・

確かに原住民はアフリカ奥地の原住民のように、6本足の馬に乗り、そしてドラゴンに乗って空を飛ぶ。そのドラゴンとは、自分の尻尾とドラゴンのひげ(?)の先端を繋いで「絆」を結び、それで通信する・・・。
武器は弓矢しかないが、その威力は宇宙船のフロントガラスも砕く・・・

しかし舞台が別の星とはいえ、よくもまあこんなに沢山の奇想天外な動植物を考え出したもの・・・、とその想像力の努力に敬意を表したいが、それだけではなくこの映画制作に対する膨大なエネルギーに圧倒される。技術・資金・時間等々、あらゆるところが半端ではない。前に3D映画「センター・オブ・ジ・アース」を見たが(ここ)、その時に比べ、3Dの目新しさに逃げることなく、中身(ストーリー)の濃さが全く違う。確かに3Dの方が楽しいが、3Dの“珍しさ”に頼っていない。普通の画面で充分だ。
いやはや映画も物凄い進歩を遂げたもの・・・。とにかく手間隙かけた“とんでもない映画”・・というのが印象・・・・。

先日中国で、普通版の「アバター」上映の禁止が通達され、北京などではこの22日に公開を取りやめた、との報道があった。(ここ)や(ここ)これを新聞で知って、自分は“より見たくなった”事もある・・・。それで何で中国政府が圧力をかけたかも興味の的だった。
テーマの“侵略”がお気に召さないのか、国産映画の支援なのか分からないが、Google問題もそうだが、何か解せない・・・

ともあれ、映画一本で“技術の進歩は大変なものだ”と、改めて認識させられた。まあこれからも、出来るだけ長生きして(?)、その進歩を見届けようかな・・・。

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コメント

小生も昨年暮れに観まして、大感激いたしました。これも、小生のブログで書きましたので、よろしかったっら御覧下さい。

小生の場合は、少年時代に読んだ山川惣治の「少年王者」「少年ケニヤ」の興奮が甦ったという面があります。
この舞台設定は、イギリスの画家でアート・デザイナーのロジャー・ディーンの描く幻想画の世界のようです。

「タイタニック」に続くジュームス・キャメロンの大傑作、映画の明日は無限の可能性がある感じです。

投稿: リュウちゃん6796 | 2010年1月23日 (土) 22:41

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