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2009年12月11日 (金)

TBSのドラマ「JIN -仁-」が面白い・・・

最近良く見る民放のテレビドラマ。TBS日曜劇場「JIN-仁-」(これ)がなかなか面白い。10月からスタートして、もう9回が終わった。全11回というのであと2回で終りか・・、残念!
このドラマを見たきっかけは、新聞の新番組紹介欄。現代の若い脳外科医が江戸時代にタイムスリップ、という奇想天外な設定だがなかなか楽しめる・・とあったので見る気になった。それが記事通りで意外と面白く、ついつい今までの全編を見てしまった。(「日曜劇場」=TBS TV(日)21:00~22:00。TBSで12/8~12/17までAM10:05~11:00に再放送中)
実はタイムスリップのストーリーというのが自分は好きなのだ。前に「戦国自衛隊」(1980年)という映画があり、テレビで見て面白かった。
それと同じようなものだろうと思っていたら、どうしてどうしてホンモノ。頭部の外科手術から始まって、コレラへの対応、ペニシリンを製造しての梅毒退治等々。これらの場面が、なかなかリアリティがある。Netで見たら、順天堂病院がモデルになっているという。当然医学監修も順天堂大・・・・。そして順天堂病院のサイトには「原作の大学付属病院は御茶ノ水の順天堂醫院、そしてその学是“仁”を想定しています。順天堂大学等の協力を得て、大学や病院でロケが行われました。」とある。(ここ

どうりでリアリティがあるはずだ・・・。
それにCGがなかなかすごい。江戸時代の街並みが実に美しく再現されており、先日再放送していた森繁久弥のテレビドラマの時代とは、隔絶の感がある。テレビドラマも、映画並みに金を掛けている証拠。
登場人物は、坂本龍馬を始め、緒方洪庵、勝海舟、新門辰五郎などなどテンコ盛りで少し食傷気味だが、でもまあ楽しめる。

このことをカミさんに話したら、「原作は全部マンガ・・。日本のマンガはバカに出来ない。世界的なコンテンツ・・」という。カミさんはマンガ大好き人間、自分はマンガ大嫌い人間なのでこうなる・・・。
そういえば、前に書いた「星守る犬」(ここ)が26万部突破と、数日前の新聞広告にあったとか・・・。
まあドラマの筋書きは、原作が何であれ、良いものは良い。
このドラマは、タイムスリップという荒唐無稽な状況設定にも関らず、その意外性で誤魔化すことなく、タイムスリップした“自分の存在”が「歴史的」そして「医学の進歩」への悪影響を真摯に心配しながらも、人びとの命を救うことに没頭していく。そして脳の病気のため植物人間化した恋人への想いを抱きつつ、江戸時代に生きる姿はなかなか神々(?)しい。

フトこんなツマラナイ事を考えた。江戸時代にタイムスリップしても日本語は同じかな?通じるのかな?
江戸時代の手紙等の文書は残っているので分かる。でも録音機は無いので、江戸時代にどのような会話が為されていたか現代では知る由もない。実は、これは自分の昔からの素朴な疑問・・。Netで検索すると、色々な説が出ている。“少しは通じる”から“通じない”まで。(ここここここ
確かにこれらは理屈で考えることが出来る。方言の問題、外来語が無いという問題、話すにもお互いの概念が異なるという問題。それらを考えるとどの程度通じるか予想が出来そうだ・・・
それ以上に、そもそも日本語はどのようにして誕生したのか・・・。これもなかなか面白いテーマだ。

ともあれ、ドラマ「JIN」の主人公の仁さんは、その“概念(手術や点滴や抗生物質等々・・)”がない江戸時代の人にも通じるように、言葉を選んで伝える努力も大変なら、登場する江戸時代の人たちの、仁さんのワケの分からない言葉(概念)に合わせる努力も大変なもの。
そのような善意の人たちに支えられているからこそ、普通の人なら“絶望するであろう状況(江戸時代に一人落っこちた!)”においても力を発揮できているのだろうと思う。
ラストシーンがどうなるか分からないが、できたら仁さんにはもう少し頑張って江戸時代に留まってもらって、続編でまた活躍することを期待したいな~・・・・。

●メモ:カウント~70万

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