「2009年名前ランキング」
今日は冬至。今朝も寒かった・・・。昨夜、暖房の予約を忘れてしまい、今朝起きたときの居間の温度は10℃。外気は零下1℃を下回っていた。寒ウ~・・・・
今朝の日経新聞のコラム「春秋」にこんな文があり、懐かしかった。
「・・・道端のたき火を見かけなくなって久しい。環境や健康への配慮から、東京都が原則禁止の条例をつくったのが10年前。人と物がひしめく都会で煙を上げれば、たしかに迷惑だろう。集めた落ち葉は、運び去るのがエチケットとなった。それでもどこかから木が焦げる香りが漂うと、懐かしい冬の記憶がよみがえる。
学校の帰り道、垣根の曲がり角でたき火を見つける。北風がぴいぷう吹いている。あたろうか、あたろうよ。子供たちが相談するのは、暖かさに慣れると立ち去り難くなると知っているからだろう。知らない大人に交じって手をかざす。黙っていても仲間のような気がしてくる。そんな優しい力がたき火にはある。・・・」(日経新聞「春秋」2009/12/22より)
そうか・・・、東京ではたき火が禁止なんだって・・! そのせいか落ち葉があってもたき火は見なくなった・・・。
話は変わるが、確か自分が子どもの時、小学校に上がる前に最初に覚えた歌が「たきび」だった。「かきねの かきねの まがりかど たき火だ たき火だ 落ち葉たき・・・」。幼稚園にほとんど行かなかった自分が、何故小学校の入学前にこの歌を教わったのか、実に不思議なのだが・・・・
年末になると、この年に生まれた子供の名前ランキングが発表される。今日も明治安田生命のランキングが新聞に載っていた。そういえば先日の朝日新聞「天声人語」に次のような記事があり、なぜか頭に残ってしまった。
「昭和も半ばまで、女の子は大抵「○子」だった。この習いを破ったのが明美である。明治安田生命によると、1957(昭和32)年生まれで10傑に入り、65年に首位となった。真由美、由美、直美が続き、「○美」がひと時代を築く。
名は世に連れ、世は名に連れ。73年に千昌夫さんが歌った「アケミという名で十八で」(西沢爽作詞、遠藤実作曲)の女性も、明美が広まる頃の生まれとなる。以後、愛や美咲の天下を経て、ここ10年ほどは百花繚乱だ。
ベネッセコーポレーションが09年生まれの名を調べたところ、女の子は凛(りん)、さくら、陽菜(ひな)。男の子は大翔(ひろと)、翔太、蓮(れん)の順だった。男児は元気、女児は優しさを願っての命名が多いという。
目新しい名前も、秀作であれば盛んに使われて普通になる。わが子を同世代に埋没させまいというのか、七音(どれみ)、一二三(わるつ)、騎士(ないと)など、謎かけのような工夫が話題を呼んだこともあった。思いがこもり、個性的かつ簡明な一つを選ぶのは楽ではない。
東京で見た声欄に、埼玉県の森まりもさん(17)の投書があった。逆から読んでも「もりまりも」で、小学生時代は面白がられたそうだ。母親に尋ねたら「回文を狙っていた」とのこと。今は愛着がわき、自己紹介でも触れるが、名づけは背負う子のことも考えてと訴える。
まりもさんの言う通り、姓は変わっても名は一生だ。後々、持ち主に笑顔で説明できる作でありたい。それを笑顔で聞ければ、すなわち良い名前ということだろう。親心が並ぶランキングを眺めながら、どの子にも幸あれと願う。 」(朝日新聞「天声人語」2009/12/20より)
ふと、ベネッセ(←写真~ここ)と明治安田生命のホームページを覗いてみた。中でも明治安田生命の「生まれ年別名前ベスト10」が面白い。(写真はクリックで拡大)
男性では(ここ)一文字の名前が多い時代が長かったとは知らなかった・・・。昭和8年にベストテンが全て一文字になり、昭和34年まで一文字時代が続く。まさに自分の子供時代そのもの・・。自分の印象では二文字の名が多いとばかり思っていたが・・・・
女性では(ここ)、天声人語の通り大正10年にはベストテンが全員「○子」。その時代が昭和35年まで続く。
そして昭和32年にベストテンに「明美」が登場して「○子」時代に穴が空き、昭和48年にはベストテンで「○子」は初めての過半数割れの4つ。そして昭和60年の「裕子」を最後に、ベストテンから「○子」が消えた。それからは混戦模様で我々シルバー族には理解が難しい(?)状況が続いている。
毎年恒例だが、この手の話題を聞くたびに、“へえ~、今の子供の名前はこうなんだって~~”とビックリする。つまり、我が家は時代に完全に乗り遅れている・・ということ。
だいたい今の子供の名をまともに読めない自分は、論ずる資格など無いのだが、この天声人語にあった「七音(どれみ)」「一二三(わるつ)」「騎士(ないと)」ちゃんには絶句・・。シルバー族には、どう読んでも「しちおん」「ひふみ」「きし」としか読めない。“ワルツちゃん”は、略して“ワルちゃん=悪ちゃん?”・・・・
つくづく思う。子供は親の私物だろうか?
今朝の新聞に、“鳩山首相は子ども手当に所得制限を設けない”、と載っていた。これを機に、これからは段々と“社会全体で子どもを育てる時代”になって行くのだろう。
それだけに社会全体から期待される“子育て”。そのスタートが“名付け”だ。
これから親になる若い世代には、ぜひ真の子どもの将来を見据えた名付けを期待したいものだが、これとてシルバーのグチなのだろうか・・・
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