松井秀喜のニューヨーク伝説
昨夜からテレビ・新聞は、米大リーグのワールドシリーズで優勝し、MVPに選ばれた松井秀喜外野手の話題で持切り・・・。昨夜の7時のNHKニュースでもトップだった。
でもこんな話題は嬉しいよね。イチロー選手もスゴイが、松井選手も“ここぞ”という時に打てる。まさに長嶋を彷彿とさせる本当の“プロ”なのだろう。
でもやはり、ヤンキースは(契約が切れるので)松井放出に傾いているらしい。移籍先はイチローのいるマリナーズとも報道されている。ビジネス的に言えば、これは仕方が無いのかもしれない。骨折に泣き、「僕、まだメジャーで何も成し遂げていませんから」という言葉の通り、大リーグで思うように活躍できなかったのが惜しい。
しかし、「悔しさをパワーとして、次に生かせるかってことが大切なことじゃないかと思います。逆にそういうことができる人じゃないと、悔しい思いも神様はさせないんじゃないかなと思う。神様が与えてくれた一つのチャンスでもあるんじゃないかと、僕はとらえられる」(日経新聞2009/11/6 p35より)と言う通り、最後の試合でその悔しさを爆発させたのかも知れない。これは大変なこと・・・・。
昨夜の試合後のインタビューで、松井選手が「夢みたいですね」「本当にびっくりです」と言っていた。でもこの言葉は実は謙遜で、「あれだけ努力したのだから当然だ」が真実なのだ・・・、と信じたい。まあ「終り良ければすべて良し」ということわざもある。昨日の“爆発”を来年につなげて、今後の活躍を期待することにしようか・・・。
な~んて、一人前の事を書いているが、実は自分は全くの野球オンチ。とうの昔に亡くなった親父など、テレビとラジオを一緒につけて、あっちこっちの試合を同時に聞きながら、「巨人が負けるのが楽しい」と言って余生を楽しんでいたが、その血は全く受け継いでいないようだ。でもその親父がもし生きていたら、この松井の骨折による挫折と最後の爆発をどう評価するのかな?
今朝の日経新聞のスポーツ欄。「09年11月4日。日本人が「アメリカの顔」として記録された。」という文字が、今までの松井の苦労を癒してくれるような気がした。
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コメント
メジャーリーガーの移籍は仰言るようにビジネス的には仕方がないのかもしれませんが、古い日本人的感覚では釈然としません。
大活躍した松井選手が意に反してその球団を追われるなんて。
かって、南海ホークスの別所投手をジィアンツが金で引き抜いた時は大騒ぎになりました。巨人を目の敵にしていた金田投手や張本選手、落合、清原選手たちスーパースターが巨人に行きました。それをファンも違和感なく受け入れたようですが私はどうもすっきりしません。
世界的なサッカーの名選手も大金であちこち渡り歩いているようです。平気で応援できるファンの心理は理解に苦しみます。
かく言う私も、エムズの片割れさんのお父様と同じく巨人が負けるのが楽しいの一人です。札幌はどうなりますやら。
投稿: 周坊 | 2009年11月 7日 (土) 10:45
周坊さん
今日見た映画「沈まぬ太陽」でも、“長い物には巻かれよ”的なスタンスの人が勝って行く物語でした。
今の世の中、意地がある人はもう居ないのかも・・?
かく言う私も??
投稿: エムズの片割れ | 2009年11月 7日 (土) 23:10