浴室の“タイルのリフォーム工事”顛末記
今住んでいる家は、建ててからちょうど21年になる。リフォームといったら、昨年外装工事(外壁の塗り替え)をやっただけ。壁紙さえ21年間貼り替えていない。理由は、犬が騒ぐから・・・!?(この記事は自分の備忘録である)
それが、数年前から、少しずつ浴室のタイルが一部はがれてきた。壁が縮んだらしく(?)、浴室のタイルが道路側と東側の2方向で大きく膨れ上がって、最近は今にも剥がれて落ちてきそう・・・。でもタイル君は頑張っていた。でもタイルの目地だけでやっとつながっている状態で・・・
いつも風呂に入ると、それはもうスリル満点・・・。「今だけは落ちてくるなよ!」と、タイルを睨みながら入浴する習慣が身に付いた。とは言っても、そろそろ睨みの限界か・・と、修理することにして、家を建てた住宅メーカのサービスに見積を頼んだ。
早速来た住宅会社の営業は、70万円近い見積を提示して「タイルが剥がれるところははがして、剥がしたタイルの部分は下地で埋め、今のタイルと同じ高さにする。そして、タイルが剥がれない所はそのままにして、今のタイルの上に新しいタイルを張る。よって、タイルの厚さ分だけ浴室は狭くなる。その前提での見積・・」との事。
何かヘン・・・と思って、口コミで近所のカミさんの友人から、個人経営の大工さんを紹介してもらった。「大工さんは家に入り込むので、チョコッとした工事は一業者に決めて、すべてここに頼んでいる」とのこと。そこで、その大工さんに電話をしたら、「見積だけするので、メーカと自分とで、安い方を選んだら・・?」と言う。そしてタイル屋さんと一緒に下見をして持ってきた見積が、何と住宅メーカの1/3以下・・・。これには参った。しかも今のタイルは全て撤去するという。しかし、下地がもしダメになっていたら、下地からやり直すので金も時間ももっと掛かる・・とのこと。まあそれは仕方が無い。
もちろん、こちらに頼むことにした。そして10/14に工事スタート。3人掛かりで2日間かってタイルを全部剥がし、下地をキレイに整えた。幸いにも下地はしっかりしていたので、そのままで大丈夫とのこと。剥がしてみると、前のタイルは、3×3の9枚か4×4の16枚かは知らぬが、それらが1セットになっている組みタイルをばんばん貼ったようで、接着剤の量が少なくて剥がれたものらしい。逆にタイル通しが初めからくっついている構造なので、一部が剥がれても落ちなかったとのこと。しかし、今回はタイルを一枚一枚個別に貼るので、頑丈だという。
確かに職人気質のタイル屋さんはキチッと工事をしてくれた。だから時間も掛かった。旧タイルの撤去に2日、タイル貼りに5日半、目地に1日半。そして水道取り付け等に半日。延べ12日間、10/24までの大工事になってしまった。
でも一番心配した犬の反応も、庭で人が動き回るのと違い、家の中の作業で、姿が見えなかったのが幸いしてか、静かだったとの事、一安心。
しかし今回の経験を通し、街中の大工さん・職人さんと、大住宅メーカ・サービス部門の対応の違いにビックリ。そこには「顧客志向」が本当にあるのかと疑問に思った。確かに住宅メーカの方が安心なのかも知れないが、3倍以上の価格差が出るとは・・・。しかも工事方法が納得できなかった。建てた家自体はしっかりしていたので好印象だったが、今回サービス部門の対応が残念。昔は立派な住宅会社だったのに・・・
しかしこのようなチョコッと修理は、やはり口コミが一番。しかもネットのような見えない情報ではなく、顔が見える近所からの口コミが一番・・・。
我が“家”も二十歳を迎えて成人式。そろそろガタが来る年代。自分も年金生活が近い世代ゆえ、なるべく倹約して家を維持するため、口コミに頼らねば・・・。(←これはカミさんの役目だけど・・)
整形手術をして(!)生まれ変わった我が家の浴室。でもカミさんは「本当はユニットバスに変えた方が、足元が冷たくなくて良かった・・・」といまだにブツブツ・・・。タマにしか帰らない約1名の風呂好き息子を除くと、我が家は皆風呂好きではないのに・・・、困ったものだ。
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コメント
記事は、たまに読ませていただいています。
自称、「隠れ片割れファン」です。
住宅メーカーは、どちらなのでしょう。
私のところは、「旭化成の60年住宅、ヘーベルハウス」で、19年目です。土地が狭小でしたので、浴室は、1階の北側に、ユニットバスを配置しています。
構造上のこともあるのでしょうが、現在、窓が1ヶ所ですので、浴室乾燥換気扇は付けてはいるものの、壁面を補強などして、もう1ヶ所増やし、もう少し大きなバスタブのある浴室にする、全体の改造ができたらと、考えています。
大手住宅メーカーと近隣の業者さんとの比較、いろいろと参考になりました。
思い通りの改修ができて、よかったですね。
私のところも、今まで、外壁の塗装や、屋上の人工芝張替え、網戸の張替えなど、全てを、建築当時の、旭化成にお願いしています。総額400万円強を費やしています。
来年は、屋上、2・3階の防水工事を予定しています。
浴室の改装と合わせると、250万円から300万円かかると、見込んでいます。
家の維持費も、家計に負担がかかるものですね。
お互いの信頼関係は、できているつもりなのですが、どうしたらいいものか、妻とも相談する機会が増えてきそうです。
おそらく、旭化成にお願いすることになりそうですが---。
投稿: ほどほど | 2009年11月 3日 (火) 21:06
ほどほど さん
コメントありがとうございます。いやはや家のメンテにはお金が掛かるのですね。当家は、非常に品質が良くて、この20年間ノントラブルで何のメンテもしませんでした。しかし、とうとう昨年、外壁と屋根の塗装替えをしました。メーカに頼んだのですがキャンペーン期間中とかで安く出来ました。
でもチョコッと修理は、メーカに拘らなくて良いのかなと思っています。
投稿: エムズの片割れ | 2009年11月 3日 (火) 21:44
私の家は築33年、個人の大工さんに建てて貰いました。台所、浴室、トイレ、壁など、それぞれ改修をしました。建てた大工さんではなく、近所のやはり個人でやっている大工さんに頼みました。優秀な大工さんは技術のあるそれぞれの職人と連携していますので、確実に、丁寧に工事をしてくれます。金額も大工さんを通してありますので適切な値段がつけてあります。素人みたいな職人はいません。修行を積んだ職人は60歳を境に減っています。残念な事ですが、腕に関係のないプレハブ住宅が増えた為です。職人に必要な道具の使い方を知らない職人が多いのです。エムズさんが最初に見積もって貰ったタイル屋さんなどその典型だと思います。出来れば優秀な年配の大工さんとお友達になる事です。少しばかりの直しなら、飛んできて無料でやってくれます。我が家はこの大工さんのお陰でとても助かっています。私は職人の家で育ちましたので、本物の職人がいなくなるのが
とても残念で仕方ありません。
投稿: 白萩 | 2009年11月 4日 (水) 19:05
白萩さん
今回紹介を受けた大工さんが、まだ若いのですがそのような大工さんでした。
職人さんの輪があるようなので、何でも頼めそうです。これから段々と頼むことが多くなりそうで・・・
投稿: エムズの片割れ | 2009年11月 7日 (土) 23:04