“紙おむつ”大人用が乳児用を逆転・・
昨日の日経新聞に、中高年の消費動向についてショッキング(?)なデータが載っていた。曰く・・・(写真はクリックで拡大)
「生活関連消費 中高年が主役 シェアで過半・逆転
中高年向けの商品やサービスが、国内市場の過半数を占める例が相次いでいる。2009年度には、眼鏡の小売最大手、三城HDで売上高に占める老眼鏡の割合が50%を超え、紙おむつ市場は大人用が子供用を逆転する見通し。海外旅行客では40代以上、スポーツクラブ大手の会員は50代以上がいずれもほぼ半数を占める。内需が縮む中で、中高年市場をどう攻めるかが、企業の成長のカギとなりそうだ。
08年の国内小売市場が4200億円強と過去10年で2割強縮んだ眼鏡。三城HDの眼鏡の国内売上高のうち、09年4~8月(推定170億円)は老眼鏡の割合が49%。10年3月期(約400億円の見込み)は5割を超す見通しだ。・・・業界調べによると、国内全体の販売個数ベースでは07年に45歳以上が45歳未満を逆転している。・・・
紙おむつは08年度の大人用市場が1500億円で乳幼児用に並んだ。ここ5年で見ると乳幼児用は1割縮む一方、大人用が4割拡大。・・・・
海外旅行者を見ると、40歳以上の割合は08年度で54.5%と、1998年から約9ポイント高まった。・・・
シニアの関心が高い健康関連分野。4160億円市場(08年度)のスポーツクラブを見ると、セントラルスポーツでは会員の50代以上の比率が09年3月期で44%と10年前の2倍に。・・・
不振の携帯電話で異例のロングセラーになっているのが、機能を絞ったNTTドコモの「らくらくホン」。99年の初代機種の発売から今春までの販売は1500万台を突破した。
電子レンジで温める包装米飯が、子供の独立などで炊飯量の減った50代以上に人気。
セブンイレブンへの来店客は40歳台以上が1993年の21%から2008年度には43%に上昇。
東京ディズニーリゾートの入場者のうち40歳以上の割合は03年度の15.2%から08年度に17.9%に。・・・・
(データ)
*日本の人口は今年9月時点で約1億2754万人。うち7162万人を占める40歳以上は05年に比べて約250万人増えた。
*世帯主が60歳を超す家の消費は09年時点ですでに全体の40%。シニア市場を00年と比べると、25年には1.3倍に拡大する。・・・
*内閣府の世論調査によると、20歳代は44%の人が「物質的な面で生活を豊かにしたい」とするが、60歳代になると66%が「物質的には満たされたので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活を送りたい」と回答。「モノで豊かになりたい」は25%にとどまる。・・」(2009/10/6 日経新聞p3より)
いやはや大変なシニアパワーである。でも、「まあそうだろうな・・」とも思う。何せ少子高齢化の時代なので・・・
前にも書いたが(ここ)NHKの番組「世界ふれあい街歩き」を良く見る。世界のどこででも、毎回必ず登場するのが街角で同じ世代とたむろしているシニア世代。そして一様に言う。「若いときに良く働いたので、今は時間つぶしをしているのさ。どこかに行く金も無いし・・・」
その点、日本人は恵まれていると思う。今の時代、倒産やリストラは日常茶飯事だが、我々還暦過ぎ世代の時代は景気が良かったせいか、そんな事はほとんど考えないままに過ごして来た。今考えると、およそ奇跡!?
そしてリタイア後も、多くの人は、たぶん金の心配はそう無いだろう。そして、老人パワーは「食うこと」よりも「生き甲斐」探しに走る。よって、そこに新たなビジネスが生まれて行くのだろう。そう、若い人はビジネスで、どんどんシニアから金をふんだくると良い。シニアは生き甲斐のためならふんだんに金を遣うだろう。そうすると、双方がハッピーになるのだ・・・
当blogのコンセプト⇒(いつもの通りタコツボだが・・)リタイア後、サーテ自分は何で時間を潰そう・・
でも若い人が、商売でも良いので、老人用の“時間つぶしのメニュー”を提供してくれると嬉しいな・・
ナーンテ、またバカな事を夢見る(?)自分ではある・・。(カミさんにバレたら、「どう時間を潰すかは自分で考えなさい・・」と言われるのは必定だが・・・)
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