手仕事屋きち兵衛のエッセイ「むさくるしいボヘミアン」
今日は、前回(ここ)に続いて、手仕事屋きち兵衛さんによる自作エッセイの朗読を紹介しよう。
これは「原風景(げんふうけい)&サントリーホールライブ」というアルバムで、きち兵衛さんが自分のエッセイを4つ朗読している。今回はその2回目。「むさくるしいボヘミアン」というエッセイである。(*ボヘミアン【Bohemian】=俗世間の掟に従わず放縦な生活をする人。芸術家などに見られる。「広辞苑」より)
<手仕事屋きち兵衛のエッセイ「むさくるしいボヘミアン」>
このエッセイで、きち兵衛さんは自分の髪をテーマにしている。自分にとっては、はなはだ不得手なテーマだ。何故かって?? 論ずるほど“髪”が無いのさ・・・(シラー・・)
自分が髪の毛を意識し始めたのは、年齢で言うと27~28歳の頃か・・? 九州から東京までのフェリーの船内であった。大昔、会社の先輩とセールスカーで、無線の機械のキャンペーンのため、九州に行ったことがあった。まだ新入社員の頃で、自分の車も無いとき。よって当時はセールスカーを運転するのが楽しくて仕方が無かった。その頃、宮崎から東京までのカーフェリーがあって、帰りに乗ったことがある。船中一泊の旅だった。
その船内で、一緒に行った先輩が「**さん、最近髪が薄くなったね~」というひと言・・・。思えばこれが“スタート”だった・・・。オワリは何時だったかって? もう覚えていない・・・。「論じても仕方が無い事は論じない」のさ・・・。(自分は仏教的に悟っている?)
話は変わるが、7月から会社を替わって、ようやく2ヵ月半になる。替わったときに、昔の仲間にあいさつ回りをしたが、皆が一様に言うのは「**さん、変わっていないね~」。それに対して自分は応える。「(自分のアタマを指して、“自嘲”気味に・・)これ以上、変わりようが無いでしょ~」。「いやそんな事でなくて・・」
つまり、これ以上は髪が“薄く”なりようがないのであ~る。 きち兵衛さんは、髪がボサボサで困っているらしい。女性もそうだが、どこからあの毛が「湧いて!!」くるのか不思議・・・・。
ふと、きち兵衛さんの禿頭を想像したら、何となく可笑しくて一人ニヤリとしてしまった・・・。(失礼!)
なおこれらのエッセイは、きち兵衛さんのエッセイ集『一匹ぽっちのコオロギ』に載っており(ここ)に書いたが、(ここ)では、最初の1編がNetで読める。
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